カナダで飛行するためには、各種の免許や追加資格を取得する必要があります。
ほとんどの免許や資格は、
このような3つの条件を満足して、はじめて発行されるようになっています。
カナダ運輸省 (TC) では、筆記試験の問題の出題範囲を「学習参照ガイド」として情報が提供されています。ここでは、必要な科目や、細部項目が示されていますが、それぞれの項目の詳細については、各自で勉強していく必要があります。ですので、このガイドを読めばすぐに合格できる参考書、というものではありません。
しかし、勉強を進めていく上で、どの受検者も全員がこれを熟読して理解しておかなければなりません。
そこで本記事とリンクしてある各免許別のページでは、この筆記試験に焦点をあて、それぞれの免許等でどのような筆記試験の問題の項目が示されているのかを日本語訳をつけて紹介しています。
記事を見て、自分が受検しようとする直近の免許はもちろん、近い将来取得を目指す免許や資格についても目を通して概略を理解し、勉強の大まかな道筋をつけるのに役立てて下さい。
免許取得自体の要件のまとめや、飛行検定で求められる項目については、別記事で紹介しています。
免許証 / 許可証 / 資格・証明と必要な筆記試験
厳密に言うと、これに他の種類の航空機であるヘリコプターなども含めるともっと多くの種類がありますが、ここでは日本人の学生がカナダに渡航して飛行機の免許取得を初めて行い、後に航空会社に就職するようなイメージで必要な免許を記載していきます。
それぞれの筆記試験の特徴や合格点、ガイドのまとめリンクなどは次に紹介していきます。
PSTAR
PSTARは、学生操縦許可証 (SPP) を取得するために必要となる僕も含め多くの学生がカナダで最初に受検する筆記試験で、まだ自家用操縦士免許(PPL) などの免許を保有していない状態でも、免許取得のための訓練の目的で学生がソロ飛行 (単独飛行) を行うことが出来る許可証です。
SPPの取得条件についてはこちらで紹介しています。
試験の特徴
通常の筆記試験は、カナダ運輸省 (TC) のオフィスなどに出向いて実施する必要があります。
しかし、このPSTARは、認定試験官を学校の教官などが兼ねることができ、その責任下で試験を行わせることが出来るので、学校内などで受検することが可能な場合が多くなっています。
(地域や学校のルールによって状況が異なる場合があります。)
問題内容は、公式サイトで事前に見ることができ、全く同じ問題が出題されるのが大きな特徴です。
とはいえ出題内容はいずれも訓練の開始にあたって非常に重要なものですので、機械的に回答するのでなく、理解して試験に臨む必要があると考えています。
PPAER
PPAERは、自家用操縦士免許(PPL) を取得する際に必要となる筆記試験です。PPAERという呼称よりは、一般に「PPLのWRITTEN」と単に呼称されることが多いように思います。
PPLの取得条件についてはこちらで紹介しています。
試験の特徴
全体で合格スコアに達していても、各科目で60%以上を上回っていないと再試験となります。
PSTARほどではありませんが、試験会場の選択肢を広く設定してくれているのが大きな特徴で、カナダ運輸省 (TC) が指定する学校等の会場で受検が可能になっています。対象となる会場については、本ページの下の方でも紹介しています。
CPAER
CPAERは、事業用操縦士免許 (CPL) を取得する際に必要となる筆記試験です。
PPLの筆記試験と同様、単に「CPLのWRITTEN」と言われることが多い様に思います。
CPLの取得条件についてはこちらで紹介しています。
試験の特徴
試験時間もPPLのときの3時間よりも30分長くなった3時間30分となっています。
全体で合格スコアに達していても、各科目で60%以上を上回っていないと再試験となる点も、PPLと同様です。
出題科目自体はPPLの筆記試験と全く同じですが、細部では出題範囲が事業用に相応しい内容まで拡大されていたり、強調されるポイントが異なっています。
そこを本ブログの記事では分かるように赤字と青マーカーで示しています。
SARON
SARONは、定期運送用操縦士免許 (ATPL) を取得するために必要となる筆記試験です。
後に示す「SAMRA」と2つでATPLの筆記試験を構成するものです。路線で飛行することが前提とされた試験ですので、計器飛行証明の筆記試験である「INRAT」に合格していないと、総合で合格とみなされないので、注意が必要です。
SARONとは、ATPL Regulations / Operations / Navigationの頭文字をとった略称と思われますが、Sは分かりません。ヘリの試験がHARONとHAMRAと言うので、固定翼、飛行機、、うーん、分かる方いたら教えてください。
ATPLの取得条件についてはこちらで紹介しています。
試験の特徴
運航の形態には「703エアタクシー」「704コミューター」「705エアライン」という3つの大きな分類がありますが、この試験の対象は704と705運航を前提としたものと言われています。
SAMRA
SAMRAは、先に示した「SARON」と同様、定期運送用操縦士免許 (ATPL) を取得するために必要となる筆記試験の1つです。
SAMRAは、ATPL Meteorology / Radio Aidsの頭文字をとった略称と思われますが、SARONと同じくSの意味が分かりません。
試験の特徴
SARONと比較して科目数でいうと3つと少なくなっていますが、問題数と試験時間は変わらないことから、中身の非常に濃い3科目になっていることが分かります。
INRAT
INRATは、計器飛行証明 (Instrument Rating) を取得するために必要となる筆記試験です。
合格点である70%以上の取得が定期運送用操縦士免許 (ATPL) の合格にも必要な要件となっていることが特徴的です。INRATとは単純に、INstrument RATingの略と思われます。
計器飛行証明の取得条件についてはこちらで紹介しています。
試験の特徴
教官からの推薦書の提出は不要ですが、飛行経験の要件として示されている「20時間以上の計器訓練時間」の実施の証明を提出することが求められています。
IATRA
IATRAは、航空機型式証明 (Aircraft Type Rating) を取得するために必要となる筆記試験です。
飛行時間250時間を持っていてこれを保有すると副操縦士として飛行することが出来るので、飛行時間として750時間以上必要な定期運送用操縦士免許 (ATPL) を取る前の軽量版ととらえる考え方もあるようです。
航空機型式証明の取得条件についてはこちらで紹介しています。
試験の特徴
試験時間が2時間と、その他の筆記試験に比べると、短い時間設定になっていますが、出題科目は9つで、幅広い知識が求められています。
AIRAF
AIRAFは、飛行教育証明 (Instructor Rating) の最初のクラス4を取得するために必要となる筆記試験です。AIRAFとは、おそらくAeroplaneでのInstructor RAtingのClass Fourの意味と思われます。
飛行教育証明の取得条件についてはこちらで紹介しています。
試験の特徴
AIRAT
AIRATは、飛行教育証明 (Instructor Rating) の最初のクラス2とクラス1を取得するために必要となる筆記試験です。AIRATとは、おそらくAeroplaneでのInstructor RAtingのClass Two or greaterの意味と思われます。
試験の特徴
受検しようとするクラスによって、問題は一緒ですが合格基準点が異なるという点が特徴的です。また、出題内容の項目はAIRAFとAIRATで共通ではありますが、ここではより深い知識が求められます。
筆記試験の受検にあたっての前提条件(一般事項)
受検に際する前提条件はカナダ航空規則 (CARs) 第421.13項で定められています。
1. 航空身体適性
各種免許等の筆記試験の申請をするには、航空身体適性を有していなければなりません。
もちろん、カテゴリーや合否内容は、その申請しようとする免許等に必要なものでなければなりません。次のいずれかの手段でその適合を証明します。
2. 身分証明証
各種免許等の筆記試験の申請をするには、IDの確認が必要になります。
申請者の署名と写真が掲載された公式文書です。
3. 受検者の訓練に責任を有する飛行教官による推薦状
各種免許等の筆記試験の申請をする資格を得るには、試験の日から60日以内に取得する次の条件の推薦書を提出する必要があります。
試験に関する規則等
試験に関する様々な規則は、カナダ航空規則 (CARs) 第400.02(1)項にて規定されています。
試験の禁止事項
上記の禁止事項に関与した者は試験が不合格となり、その他の試験も含め向こう1年間の受検資格が失効します。
試験に持参する道具類に関する規則
基本はペンで回答を行いますが、ざっとした計算などには鉛筆が必要とされています。
また、電子計算器は試験前後で記録機能をクリアにすれば使用可能です。ただし、文章を保存できる機能のあるコンピューターの使用は不可です。
航法機器として、定規や分度器、フライトコンピューターは航法の問題の回答に必要となります。
電子フライトコンピューターは、何でも使ってよい訳でなく、下記で定められた商標のもののみが試験で使用可能とされています。
使用可能な電子航法計算器
現実的に現在入手可能なのは、ASAのCX-3やSPORTY’S E6Bあたりに限られると思われますが、必ずしもこれをそろえる必要はなく、手動式のE6Bなど安価なものでも普段使っているものがあれば、この使用で十分です。
受検から発行申請までの期間
筆記試験を完了してから免許等の発行をするための申請は、24ヵ月以内に完了させる必要があります。すなわち、筆記試験の合格の有効期限は2年間もあるということになるので、2年以内に申請を行う予定のある人は、受検のタイミングを伺って待つ必要はなく、早めに受検していった方が良いでしょう。
再試験に関する規定事項
試験に不合格になったり、部分合格の場合は、次の期間中は再受検資格を失います。
とりあえず数を撃てば当たるというものでもありません。
多くの場合教官の推薦も受けて受検してますので、十分に準備をして臨みたいですね。
受検料金
2022年5月時点において、筆記試験の受検料金は次のように定められています。
手続きにかかる所要時間
どの試験も30営業日が標準とされています。
ただしCOVIDの影響や、混雑する時期などの申請ではこれによらない場合があるので、注意が必要ですね。
カナダ運輸省指定試験会場と認定試験官
カナダ運輸省 (TC) は、TC指定試験会場と認定試験官 (AEI) について定めています。
レクリエーショナル操縦許可証と自家用操縦士免許(PPL)の2つの筆記試験のみ特例として、予約が必要ではありますが、下記のような試験会場での受検が可能となっています。
所在 | 学校等 | 所在地 | 電話番号 | 認定試験官 |
---|---|---|---|---|
ヴィクトリア | Victoria Flying Club | #101-1852 Canso Rd. North Saanich, BC V8L 5V5 | 250- 656-4321 | Marcel Poland |
ヴィクトリア | Pacific Sky Aviation | 1533 Kitty Hawk Rd. North Saanich, BC V8L 5V6 | 250- 656-4312 | Taylor Williams/ Sophie Peschard |
バウンダリーベイ | Pacific Flying Club | #4-4335 Skeena St. Delta, BC V4K 0A6 | 604- 946-0011 | Avyn Duimel |
バウンダリーベイ | International Flight Centre | Unit #1-7630 Montreal St. Delta, BC V4K 0A7 | 604- 940-6383 | Randell Kuan |
バウンダリーベイ | Canadian Flight Centre | 101-7500 Ottawa St. Delta, BC V4K 0B4 | 604- 946-7744 | Peter Schlieck |
バウンダリーベイ (リッチモンド) | Sea Land Air Flight Centre | Aberdeen Centre Unit 2010-4151 Hazelbridge Way Richmond, BC V6X 4J7 | 604- 295-8176 Ext. 1108 | Ida Leung |
ピットメドウズ | Pacific Rim Aviation Academy | 393-18799 Airport Way Pitt Meadows, BC V3Y 2B4 | 604- 465-3594 | Arnaud Nicolas Sandoval |
ラングレー | Skyquest Aviation | Hangar #1-5333 216 St. Langley, BC V2Y 2N3 | 604- 534-6855 | Ronald Bradley Reynolds |
アボッツフォード | Chinook Helicopters | 30720 Rotor Drive Abbotsford, BC V2T 6H5 | 604- 855-1100 | Tracy Tonnesen |
スコーミッシュ | C. Morin Aviation | Glacier Air P.O. Box 2014 Squamish Airport, BC V8B 0B4 | 604- 898-9016 | Colette Cecile Morin |
カムループス | Tylair Aviation | 2845 Aviation Way Kamloops, BC V2B 7Y2 | 250- 554-3333 | Sukhdeep Kaur Raikhi |
ケロウナ | Southern Interior Flight Center | 200-6305 Airport Way Kelowna, BC V1V 1S1 | 250- 765-7776 | Marc Anthony Vanderaegen |
キャンベルリバー | Sealand Flight | Box 17 2000 Jubilee Parkway Campbell River, BC V9H 1T5 | 250- 923-9858 | Michael Duane Schlievert |
AEI制度開始の背景
認定試験官を定めるAEIの制度は、コンピューターを利用した試験問題の配布 (CDE) が可能となったことを受け、TCが2002年に開始した制度です。
自家用操縦士免許 (PPL) までの筆記試験を対象として、飛行訓練機構に加盟しつつ学校に推薦されていることを条件として、指定する会場での受検を可能とするものです。
開始当初は、代替的な手段にすぎなかったものですが、2006年以降にこれが主流の方法として正式に定められました。
また認定試験官 (AEI) になることができるのは、21歳以上で飛行訓練施設 (飛行学校等) を擁する組織に属する者とされています。
各筆記試験における学生の弱点項目の公開
カナダ運輸省 (TC) は、各筆記試験ごとに、学生の知識定着が弱いと分析される項目を公開してくれてます。
本ブログの各免許の筆記試験に関する記事では、これらの項目を赤付箋シートを使って強調しています。
筆記試験で出てくる略語
一般的な用語も多く含まれていますが、筆記試験の受検に際してはこれらの略語の中で知らないものはないようにしておきたいですね。
略語 | 英語の意味 |
---|---|
AAE | above aerodrome elevation |
ACAS | airborne collision avoidance system |
ACC | area control centre |
AD | airworthiness directive |
ADF | automatic direction finder |
ADIZ | air defence identification zone |
AGL | above ground level |
AIRMET | short-term meteorological information |
AME | aircraft maintenance engineer |
APU | auxiliary power unit |
ARCAL | aircraft radio control of aerodrome lighting |
ASDA | accelerate stop distance available |
ASI | airspeed indicator |
ASL | above sea level |
ASR | airport surveillance radar |
ATC | air traffic control |
ATF | aerodrome traffic frequency |
ATIS | automatic terminal information service |
ATPL | airline transport pilot licence |
ATS | air traffic services |
AWOS | automated weather observation systems |
BC | back course |
BFL | balanced field length |
ºC | degree Celsius |
C of A | certificate of airworthiness |
C of R | certificate of registration |
CAME | Civil Aviation Medical Examiner |
CAP | Canada Air Pilot |
CARs | Canadian Aviation Regulations |
CARS | community aerodrome radio station |
CAS | calibrated airspeed |
CAT | clear air turbulence |
CDI | course deviation indicator |
CFI | chief flying instructor |
CFS | Canada Flight Supplement |
CG | centre of gravity |
CMNPS | Canadian minimum navigation performance specifications |
CMNPSA | Canadian minimum navigation performance specifications airspace |
CP | critical point |
CPL | commercial pilot licence |
CRFI | Canadian Runway Friction Index |
cu ft | cubic feet |
CVFR | controlled visual flight rules |
CVR | cockpit voice recorder |
CZ | control zone |
DF | direction finder |
DH | decision height |
DME | distance measuring equipment |
DR | dead reckoning navigation |
DVFR | defence visual flight rules |
EAT | expected approach time |
EFC | expected further clearance time |
EGT | exhaust gas temperature |
ELT | emergency locator transmitter |
EPR | engine pressure ratio |
ESCAT Plan | emergency security control of air traffic plan |
ETA | estimated time of arrival |
ETD | estimated time of departure |
ETOPS | extended range operations by twin-engined aeroplanes |
EWH | eye-to-wheel height |
FAA | Federal Aviation Administration (U.S.) |
FD | upper level wind and temperature forecasts |
FDR | flight data recorder |
FIR | flight information region |
FL | flight level |
FMS | flight management system |
FPD | freezing point depressant |
fpm | feet per minute |
FSS | flight service station |
ft | feet |
g | accelerating force of gravity |
gal. | gallon |
GFA | graphic area forecast |
GNSS | global navigation satellite system |
GP | glide path |
gph | gallon(s) per hour |
GPS | global positioning system |
h | hour |
HAA | height above aerodrome |
HAT | height above touchdown |
HF | high frequency |
HF AM/SSB | high frequency amplitude modulation/single side band |
HI chart | Enroute High Altitude Chart |
hp | horsepower |
hPa | hectopascal |
HSI | horizontal situation indicator |
IAF | initial approach fix |
IAS | indicated airspeed |
ICAO | International Civil Aviation Organization |
IFR | instrument flight rules |
ILS | instrument landing system |
IMC | instrument meteorological conditions |
imp. | imperial |
in. | inch |
in. lb. | inch-pound |
in. Hg | inches of mercury |
INS | inertial navigation system |
ISA | International Standard Atmosphere |
ISO | International Organization for Standardization |
kg | kilogram |
kHz | kilohertz |
KIAS | knots indicated air speed |
km | kilometer |
kt | knot |
LAHSO | land and hold short operations |
lb | pound |
L/D ratio | lift/drag ratio |
LDA | landing distance available |
LEMAC | leading edge of mean aerodynamic chord |
LF/MF | low frequency/medium frequency |
LO chart | Enroute Low Altitude Chart |
M | magnetic |
MAC | mean aerodynamic chord |
MAP | missed approach point |
mb | millibar |
MDA | minimum descent altitude |
MEA | minimum en route altitude |
MEL | minimum equipment list |
METAR | aviation routine weather report |
MF | mandatory frequency |
MHz | megahertz |
MNPS | minimum navigation performance specifications |
MNPSA | minimum navigation performance specifications airspace |
MOCA | minimum obstruction clearance altitude |
MP | manifold pressure |
mph | mile per hour |
MRA | minimum reception altitude |
MSL | mean sea level |
MVFR | marginal visual flight rules |
N1 or Ng | gas generator turbine rpm |
N2 or Np | power turbine rpm |
NAT | North Atlantic |
NAVAID | navigation aid |
NDB | non-directional beacon |
NM | nautical mile |
NORDO | no radio |
NOTAM | notice to airmen |
OAT | outside air temperature |
OBS | omnibearing selector |
PAPI | precision approach path indicator |
PAR | precision approach radar |
PIC | pilot-in-command |
PIREP | pilot weather report |
PNR | point of no return |
pph | pound(s) per hour |
PPL | private pilot licence |
psi | pounds per square inch |
PSR | primary surveillance radar |
RAIM | receiver autonomous integrity monitoring |
RCC | rescue co-ordination centre |
RCO | remote communications outlet |
RMI | radio magnetic indicator |
RNAV | area navigation |
rpm | revolutions per minute |
RPP | recreation pilot permit |
rrpm | rotor revolutions per minute |
RVR | runway visual range |
RVSM | reduced vertical separation minimums |
RWY | runway |
SAE | Society of Automotive Engineers |
SELCAL | selective calling system |
SGR | specific ground range |
SID | standard instrument departure |
SIGMET | significant meteorological information |
SM | statute mile |
SSR | secondary surveillance radar |
STAR | standard terminal arrival |
STOL | short take-off and landing |
SVFR | special visual flight rules |
T | true |
TACAN | tactical air navigation aid |
TAF | aerodrome forecast |
TAS | true airspeed |
TCA | terminal control area |
TC AIM | Aeronautical Information Manual |
TCAS | traffic alert and collision avoidance system |
TCU | terminal control unit |
TDZ | touchdown zone |
TEMAC | trailing edge of mean aerodynamic chord |
T/O | takeoff |
TODA | take-off distance available |
TORA | take-off run available |
TOT | turbine outlet temperature |
TSB | Transportation Safety Board of Canada |
UHF | ultrahigh frequency |
UNICOM | universal communications |
U.S. | United States |
UTC | Co-Ordinated Universal Time |
VASIS | visual approach slope indicator system |
VDF | VHF direction-finding |
VFR | visual flight rules |
VFR OTT | VFR over-the-top |
VHF | very high frequency |
VLF | very low frequency |
VMC | visual meteorological conditions |
VNC | VFR Navigation Chart |
VOLMET | In-flight meteorological information |
VOR | VHF omnidirectional range |
VORTAC | combination of VOR and TACAN |
VOT | VOR receiver test facility |
VSI | vertical speed indicator |
VTA | VFR Terminal Area Chart |
Z | Co-Ordinated Universal Time (UTC) |