カナダの定期運送用操縦士免許「ATPL」の取得条件まとめ FLIGHT 2020.04.052023.03.05 定期運送用操縦士免許(Airline Transport Pilot Licence)の取得条件 航空法(CAR)の421.34にて取り上げられている内容です。 Standard 421 - Flight Crew Permits, Licences and Ratings - Canadian Aviation Regulations (CARs)Standard 421 for flights crew permits, licences and ratings for Canadian Aviation Regulations (SOR 96-433) 目次 定期運送用操縦士免許(Airline Transport Pilot Licence)の取得条件年齢制限航空身体適性知識飛行経験技能他種航空機の飛行経験の転用国防省出身者に対する経験の転用各種免許/資格の取得要件まとめ関連 年齢制限 申請時に21歳以上であること。 航空身体適性 航空身体適性 カテゴリー1の航空身体適性を保有していること免許保有者は、PPLのための航空身体適性の有効期間(5年間有効)が残っている間は、PPLの権限を行使することが可能(CAT1が切れてもCAT3が有効) 免許は、有効なカテゴリー1の航空身体適性がなければ無効 知識 ATPLに必要な3つの筆記試験 次の3つの各筆記試験において、70%以上の得点を取得すること。 SAMRA 次の各科目を含むATPLの「気象、無線航法施設、飛行計画に関する筆記試験」(SAMRA)において、70%以上の得点を取得すること。 SAMRAに含まれる内容 気象情報の収集と普及に関する一般的なシステムについて 天気図、天気予報、天気の略語、記号、名称について 気圧と前線、雲形、着氷状態との関連について 上層風と航空機の運航に与える影響について 航空機の運航に関する気象業務の告示法と航空路気象業務への指示について 航空機の運航に関する無線通信要領について SARON 次の各科目を含むATPLの「航空法、航空機の運用法、航法全般に関する筆記試験」(SARON)において、70%以上の得点を取得すること。 SARONに含まれる内容 よく使う公式、計器、その他の航法補助装置などの航法の基本原則について 荷重と重量分布の基本原理と飛行特性への影響について カナダ航空法、航空交通の規則と手順、公示情報、NOTAMについて パイロットの意思決定を含むヒューマンファクターについて INRAT 計器飛行証明の筆記試験(INRAT)において、70%以上の得点を取得すること。 カナダの計器飛行証明「Instrument Rating」の取得条件まとめカナダの計器飛行証明である「Instrument Rating」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダ定期運送用操縦士免許「ATPL」筆記試験 (SARON/SAMRA) 学習参考ガイドカナダでエアラインなどのパイロットになるための資格「ATPL」の取得に必要な筆記試験を準備するための「学習参考ガイド」を日本語訳し、各科目で必要となる項目について紹介しています。 カナダ計器飛行証明「Instrument Rating」筆記試験 (INRAT) 学習参考ガイドカナダで計器飛行を行える資格「計器飛行証明」の取得に必要な筆記試験を準備するための「学習参考ガイド」を日本語訳し、各科目で必要となる項目について紹介しています。 飛行経験 総飛行時間 申請者は、CPLの発行に必要な、日中の飛行のみに制限されない訓練要件を満足し、次の時間を含む1500時間の総飛行時間を取得し、そのうち900時間は飛行機での飛行時間であること。 機長時間 次の時間を含む飛行機における250時間の機長時間規則421.11項で定められる監督下における機長時間は最大100時間適用可 場外飛行時間 100時間の機長または監督下機長としての場外飛行時間 夜間場外飛行時間 25時間の機長としての夜間場外飛行時間 夜間飛行時間 100時間の機長または副操縦士としての夜間飛行時間うち30時間は飛行機での時間であること 場外飛行時間 規則421.10項で規定される計算法により求められた次のいずれかの時間または複合した時間 機長時間 さらに100時間の機長としての場外飛行時間上記の「機長時間」の項で必要な時間と共有可 副操縦士時間 200時間の副操縦士としての場外飛行時間 「規則421.10項」は2014年4月14日の改定により既に削除された項目です。かつての内容は、『免許取得のための飛行時間を換算する際に、副操縦士「Co-Pilot」としての飛行時間は50%で積算する』といったものでした。現在この規定は廃止されています。 Co-pilot flight time criteriaThis page contains information on personnel licensing policies and procedures for flight crew. 計器飛行時間 75時間の計器飛行時間最大25時間は地上訓練装置による訓練時間を適用可最大35時間はヘリコプターでの計器飛行時間を適用可地上訓練装置による訓練時間は、1500時間必要な総飛行時間の要件には適用不可 技能 ATPL取得のための技能要件 申請者は、申請の日から12ヵ月以内に、中央推力機ではない多発飛行機で、管制空域でのIFR飛行に適した計器や機上装置を搭載した機体において、慣熟度と次の技能を示す飛行を行うこと。 示すべき技能 通常時および緊急時の飛行要領と、飛行検定を実施する飛行機に適した操縦を示すこと グループ1の計器飛行証明の発行に必要な要件として示されているすべての操作と手順を行うこと ATPLの発行にあたって免許に裏書できるのは、グループ1の計器飛行証明のみである。 すなわち、グループ1での計器飛行証明の飛行検定に合格することが技能条件となります。 他種航空機の飛行経験の転用 飛行時間の転用 飛行機以外の種類の航空機での飛行時間を保有している場合は、それを適用することができる。 滑空機 滑空機での50時間分の飛行時間は、1500時間必要な総飛行時間に加算できる。 3軸ウルトラライトプレーン 3軸ウルトラライトプレーン、飛行機のレクリエーショナル飛行許可証、PPL、CPLを保有している申請者は、3軸ウルトラライトプレーンにおける50時間分の飛行時間は、1500時間必要な総飛行時間に加算できる。 国防省出身者に対する経験の転用 カナダ軍出身の受検者に対する経験の転用 カナダ軍の現役及び退役軍人で、カナダ軍の部内資格である計器飛行証明について、多発飛行機で有効なグループ1で制限事項のないものを保有している申請者は、技能に関する要求事項については、満足しているものとみなされる。 各種免許/資格の取得要件まとめ カナダの学生飛行許可証「SPP」の取得条件まとめカナダの学生飛行許可証である「Student Pilot Permit」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダの自家用操縦士免許「PPL」の取得条件まとめカナダの自家用操縦士免許である「Private Pilot License」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダの事業用操縦士免許「CPL」の取得条件まとめカナダの事業用操縦士免許である「Commercial Pilot License」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダの夜間飛行資格「Night Rating」の取得条件まとめカナダの夜間飛行資格である「Night Rating」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダのVFR雲上飛行資格「VFR Over-the-Top Rating」の取得条件まとめカナダのVFR雲上飛行資格である「VFR Over-the-Top Rating」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダの計器飛行証明「Instrument Rating」の取得条件まとめカナダの計器飛行証明である「Instrument Rating」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダの水上機飛行資格「Seaplane Rating」の取得条件まとめカナダの水上機飛行資格である「Seaplane Rating」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダの飛行教育証明「Flight Instructor Rating」の取得条件まとめカナダの飛行教育証明である「Flight Instructor Rating」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 カナダの航空機型式証明「Aircraft Type Rating」の取得条件まとめカナダの航空機型式証明である「Aircraft Type Rating」について、取得条件を日本語で図表を活用してまとめています。 https://flyinbc.com/atpl-requirement 関連