第6弾は、他機トラフィックの情報や周波数の変更、位置通報の要領についてです。
他機からの安全確保
VFRで飛行中は、自機周辺を飛行する他機を見つけて安全を確保する責任は、パイロットにあります。管制空域では、ワークロードに支障がない範囲で、管制官が管制間隔設定のための情報提供をしてくれることがあります。その場合でもパイロットの責任がなくなることはありません。
もし提供された他機をまだ視認できない場合は、「LOOKING FOR TRAFFIC」の用語を使用します。発見できれば、「TRAFFIC IN SIGHT」の用語を使用します。見失った場合は、その旨を管制官に知らせる必要があります。
“RJD”, traffic 2 o’clock, 5NM, northbound Cessna, 2,000 ft.
Looking for traffic, “RJD”.
他機を視認できた場合
Traffic in sight, “RJD”.
「with the traffic」は、管制官とパイロット両者にとって誤解を生む可能性があるため、使用すべきでありません。
FREQUENCY CHANGE(周波数変更)
航空機が次の周波数へ移管する場合、管制官が新しい周波数情報を提供することがあります。もし周波数変更指示を受けておらず、クラスCやクラスD空域がクリアであれば、パイロットが次の周波数に変更していきます。
“DMO”, contact Montreal Terminal on “134.5”.
“134.5”, “DMO”.
Montreal Terminal, Duchess “FDMO” with information “L”.
“SEL”, radar service terminated, change to enroute frequency at your discretion.
“SEL”.
POSITION REPORT(位置通報)
位置通報は、クロスカントリーの場合や訓練空域を飛行している場合などの状況によって、要領が異なってきます。
FICに向かっている場合、位置通報の前に、まずイニシャルコンタクトを行います。
一般的な位置通報要領
フライトプランを提出してクロスカントリーでFIC飛行場に向かっている際に、状況報告を行う場合に、一般的な位置通報要領で通信をします。周辺の他機に対して、時期の飛行状況を広く知らせるために、決められた周波数にて一斉放送を行います。
Enroute Traffic, Cessna 150 “FRRG”, overhead Carnarvon, 5,500ft, VFR flight plan, direct to Muskoka.
カナダとアメリカの国境を超える飛行をする場合は、必ずフライトプランを提出し、計画どおりに飛行しなければなりません。必ず飛行前に提出をし、飛行後に事後処理(クローズ)をします。自動的には行われません。
訓練空域での飛行と位置通報
管制空域、非管制空域によらず、位置通報は次のような要領で行われます。これを行うことで、他機に対して自機が現在どこにいて、どこに向かっているのかを理解させることができます。
訓練空域に入る前に、空域内が他機でいっぱいになっていないかを確認する必要があります。位置通報は、空域内の顕著な物標との位置関係で示し、使用高度帯をリポートします。
Cessna 172 “FEUH”, approaching practice area from the E, 2,000ft over Constance Lake, planning to operate E side Dunrobin Road to the river, between Constance Lake and Constance Bay.
追加の位置通報は、既に他機が使用している指定エリアの隣りに移動する場合や、使用高度帯の変更などの必要が生じた時のみ行います。不必要な通信は、通信の混雑を招きパイロットの飛行に支障となる可能性もあるので、極力控えます。
Cessna “FEUH”, working E side of Dunrobin Road to the river, between the lake and the bay, 3,000ft and below.
カナダの訓練空域は、あらかじめ決められた区画でCFSで確認することができます。
訓練空域進入の前には、CFSに記載されたターミナルコントロールまたはその他の管制機関にコンタクトする必要があります。