第5弾は、サーキットの飛行法についてです。サーキットに入るためのリクエストや、サーキット上を飛行中の交話法について記載します。
BASIC CIRCUIT PATTERN(基本的な場周経路飛行)
次の例は、飛行場の空域外を飛行していた航空機が、飛行場のサーキット(場周経路)に入ろうとする際に求められるものです。可能であれば、先にATISを聴取しておきましょう。
Yellowknife Tower, Seminole “GBCC”, with information “I”, 10NM S, 6,500ft, for landing.
Seminole “GBCC”, Yellowknife Tower, RWY10, wind 140/10, altimeter setting 2995, cleared left downwind, report final.
Cleared left downwind 10, report final, “GBCC”.
“GBCC”, final RWY10.
管制官からの指示に「NOW」の用語が含まれる場合には、安全な範囲で直ちに対応します。できない場合は、管制官にその旨伝える必要があります。
“BCC”, turn crosswind now, you are number 2, traffic on downwind.
Turning crosswind, number 2, traffic in sight, “BCC”.
サーキット飛行時の管制上の指示
管制官が情報提供した先行機の情報を、パイロットが視認できた場合は、次のような追加の指示をすることがあります。
サーキット訓練
パイロットの訓練のため、サーキット飛行中のタッチアンドゴー、ローアプローチ、ミストアプローチ、ストップアンドゴー、フルストップなどや、離陸前の離陸中止、低出力時の離陸訓練、エンジン故障時の訓練などのあらゆるリクエストをすることができます。サーキット内や飛行場自体が混雑している場合は、承認されないこともあります。
Fredericton Tower, ”REM” downwind 27, request the option.
“REM”, cleared for the option RWY27.
Cleared for the option RWY27, “REM”.
Fredericton Tower, “REM”, downwind 27, request stop-and-go.
“REM”, unable stop-and-go due to traffic on long final.
Request touch-and-go, “REM”.
Fredericton Tower, “REM”, downwind 27, request power off 180.
“REM”, power off 180 approved, cleared to land RWY27.
Power off 180 approved, cleared to land RWY27, “REM”.