計器飛行方式 (IFR) において、管制官や他のトラフィックと通信を維持して安全を確保することは、非常に重要なことです。本ブログでは、1〜7までの7部構成として記事を構成し、NAV CANADAが発行する「IFR PHRASEOLOGY」の内容をより分かりやすく記載しています。
一般用語、トランスポンダー用語、航空機のコールサインの呼称法、管制機関のコールサイン、航空管制交話で使用する言語、無線通信の使用法、無線通信の一般的な要領、ヒアバックとリードバックなどの一般事項は、VFRと共通する部分となり「VFR航空無線交話法」についてまとめた9つの記事と重複するため、ここでは記載を割愛します。

イニシャル・コンタクト
指定コールサインを保有する場合のイニシャル・コンタクト
管制機関とのイニシャル・コンタクトにおいて、誘導下にある場合には、現在高度や指定されたヘディング、上昇降下中であれば、現在の通過高度や許可された高度も併せて通報します。

Vancouver Centre, AIR CANADA 123 leaving 16,000 for
17,000.

Air Canada 123, Vancouver Centre, identified, climb FL270.
管制機関が希望のアプローチ方法を求めている場合などには、それも併せて通報します。

Ottawa Terminal, WESTJET 538 leaving 12,000 for 8,000, with ATIS C, requesting RNAV Z RWY32.

WESTJET 538, Ottawa Terminal, roger, expect RNAV Z RWY32, descend 4,000.

Is RWY25 available for landing?
機体登録番号を用いる場合のイニシャル・コンタクト
登録番号「C-XXXX」の下4桁を使用して管制官にイニシャル・コンタクトを行います。誘導されており、指定の機首方位がある場合には、現在高度と併せて通報します。
上昇もしくは降下中の場合には、現在の通過高度や許可された最終高度も併せて通報します。
性能上の違いによる他機の混同の防止や管制間隔の維持のため、航空機の製造社名もしくは機種名も併せて通報することが求められます。同じ「CESSNA」社の航空機でも「150」と「CITATION」では能力や特性にかなりの差があります。
ATISで、要望する進入方式をイニシャル・コンタクトの際にリクエストすることが求められる場合には、上の項目で例示した要領で通報を行います。

Vancouver Centre, CESSNA 172 GABC leaving 4,000 for 5,000, assigned heading 100.
過剰な情報を含む悪い交話例

Hello Montreal Terminal, this is Piper Aztec FRJD with you at 4,000 feet.
必要最小限の最適な交話例

Montreal Terminal, Piper Aztec FRJD at 4,000.
スタンバイ (待機指示)
交話の際に少し待機が必要な場合には、「Stand By」の用語が用いられます。先に受けた情報の確認や精査に時間を要する場合、または別の業務に従事する所要が生じた場合などにこうした指示が生起することがあります。
この場合は、「Stand By」を令した側の準備が出来次第、再度呼び出すことになります。

Vancouver Centre, WESTJET 886, leaving 4,000 for 7,000.

WESTJET 886, Vancouver Centre, standby.
無線の確認
管制機関は、航空機に無線通信の感明度を尋ねることがあります。逆に航空機から確認することもできます。
航空機: 「(管制機関), (航空機), RADIO CHECK (周波数)/HOW DO YOU READ?」
管制機関: 「(航空機), READ YOU (感明度)」
感明度指標(Readability Description)
1-Unreadable
2-Readable now and then
3-Readable but with difficulty
4-Readable
5-Perfectly readable







