飛行教官ガイド「飛行機教育全般」②地上/飛行指導シラバス (1/3)

FLIGHT

第2部 地上/飛行指導シラバス (1/3)

本記事は、4部で構成される飛行教官ガイドの第2部に基づくものです。
第2部は量が多いため、前編(課目1~15)中編(課目16~23)後編(課目24~29)に分割しています。

「飛行教官ガイド」の4部構成

第1部「学習と学習要素」
第2部「地上/飛行指導シラバス」
第3部「訓練計画の作成」
第4部「よくある質問」

はじめに

第2部「地上/飛行指導シラバス」では、経験豊富な飛行教官や飛行教官の訓練生に対し、飛行訓練に関して学生に順序だったプレゼンテーションに向けた方向づけを目的として書かれています。飛行指導法は、使用する機体の種類や搭載している機器の特性に大きく依存するため、それぞれに対する直接的な言及はここではされていません。
この第2部に含まれる資料は、固定脚と固定ピッチプロペラを備えた非常に単純なタイプの機体から、格納式の脚を備えた比較的洗練されたタイプまで、航空機の飛行訓練のすべての側面を包括的にカバーしています。

上空での指導をより効果的なものにするためには、訓練を開始する前に学生が各課目について十分な予備知識を身に付けておくことが不可欠です。

教官がこうした知識を学生に示す際に、訓練補助器材の使用が役立ちます。黒板や模型飛行機、飛行マニュアルなどの基本的な補助用品だけでなく、教官が自ら準備したその他の多くの教材も利用可能です。このガイドやカナダ運輸省の飛行訓練マニュアルと組み合わせて使用​​することでより効果的となる優れた参考書が市場には多く出回っています。

学生が予備知識を習得する方法は、各科目や個別の訓練機関によって異なります。大規模な学校では、その一部を地上座学担当の教官が教育する場合もありますし、比較的小規模な学校では、それぞれの飛行教官がその教育の責任を負うのが一般的です。

地上指導の範囲や内容によっては、学生にいつ指導すべきかが決まっている場合もあります。地上訓練の計画を短時間で実施できる課目の大部分では、飛行前ブリーフィングと上空指導の直前でこの地上教育を行うことができます。
パイロット航法のように長時間に及ぶ課目の場合には、上空指導を実施する前日など、別に専用の地上座学の時間を設けて教育を行うことがよくあります。このような形で教育を行う場合、教官は飛行前ブリーフィングの際に、その課目に関連する事項を学生がしっかりと理解できていることを確認する必要があります。

第3部にて示される訓練計画を参照すると、教官は個々の課目を他の課目とまとめて訓練計画するような要領についても触れられています。

各課目について

各課目に関して、次の5つのブロックで説明が行われています。

教育目的Objective

学生studentによる習得acquire求めexpectedられるnewたな知識knowledge技量skillに関する詳細Details

動機づけMotivation

このガイドmaterialは、なぜ学生student特定particular技量skills学ぶlearn必要needsがあるのかを説明explainsするものであり、教官instructor教育lesson指導が重要importantである理由と、それが学習studiesカリキュラムcurriculum全体overallのどこに適合fitsするかを学生student確実ensureに理解できるようにする必要がある。

重要予備知識Essential Background Knowledge

学生student上空指導air instruction最大fullyの教育効果benefitを得るために必要requiredとなる最低限minimumの知識knowledgeである。
上空指導air instruction開始beforeに、学生students関連pertinentする地上教育ground instruction完了completeしていることを確認make sureすることは教官instructorとしての義務obligationsの一つである。

指導上の要点Advice to Instructors

特定particular指導lesson事項に関して説明presentingしたり指導teachingするのに役立help情報がinformation示さProvidesれる。

指導法Instruction学生訓練Student Practice

学生studentが上記の目的objective達成meetするため、必要な技量skills習得developするのに役立つ訓練exercises内容。

課目1:慣熟

1 慣熟Familialization
「慣熟」の教育目的
  • 飛行flightに関する物理physical感覚sensations学生student紹介introduceすること。
「慣熟」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「慣熟」の重要予備知識
説明事項
  1. 飛行flight目的purpose
  2. 正式formal指導instructionはないが、学生studentが操縦したいwishes to handle the controls場合には、適しsuitableたタイミングで機会occasion与えgiven
  3. 見張りLook-out (学生student視認seenした他機aircraft指しpoint out示す)
  • 慣熟飛行familiarization flightに関する学生student質問questions回答Answer
「慣熟」指導上の要点
  • 学生student混乱confuseさせるほどの詳細detailな内容は回避Avoid
  • これは新たnew経験experienceであり、現時点at this timeでは非常very複雑complicated思わseemれる要領Procedures継続exposureにより容易化become easierすることを強調Emphasize
  • この時点this timeしっかりseriousとした指導instruction求めらintendedれないものの、簡単simple課目exercisesであれば学生student操縦controls許可allowedすることも可
  • この場合this flight学生student動揺upsetさせないよう、乱気流turbulent急激sudden姿勢attitude変化changessteepバンク角angles of bankなどはできるだけas much as possible避けるべきdesirable
  • この訓練内容exercise楽しくenjoyable行い、学生studentに達成感をsense of accomplishment与えleaveるべき
「慣熟」の指導法と学生訓練
  • 短いshort慣熟飛行familiarization flight実施Carry out
  • 興味interestを引きやすいような識別容易なeasily identifiable地形目標物local landmarks高度altitude表示、速度airspeed表示indicationsなどについて指摘Point out

課目2:航空機の慣熟と飛行準備

2 航空機の慣熟Aircraft Familiarization飛行準備Preparation for Flight
航空機の慣熟と飛行準備」の教育目的
  • 適切pertinent文書documents機体aircraft準備の目的purpose飛行fligh準備ready状況の判断determine法について学生student慣熟familiarizeさせる
「航空機の慣熟と飛行準備」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「航空機の慣熟と飛行準備」の重要予備知識
  • パイロットPilot運用OperatingハンドブックHandbook使用Usingし、その目的purpose概要layout説明explain
  • 次の事項について区別Identifyし、使用use法を説明explain
説明事項
  1. 耐空証明Certificate of Airworthiness / 年次耐空証明報告Annual Airworthiness Information Report(年次報告Annual Report) / 登録証明
  2. 航空機整備記録Aircraft Journey Log (ジャーニーログ) と耐空性airworthyの有無の確認determine
  3. 重量平衡Weight and Balance
  4. 無線Radio許可証Licence
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「航空機の慣熟と飛行準備」指導上の要点
  • これを複雑complex指導exercise内容としないこと。最終技量水準final level of competency初期段階initial stages期待expectedすべきではない。学生student課程進捗course progressesに伴って継続的continuousな成長improvement示すdemonstrateべき。

教官instructorはこの内容exercise安全飛行をsafe flying practices実現achievingする上で最もmost重要important役割part果たplaysすことを例示example

「航空機の慣熟と飛行準備」の指導法と学生訓練(地上課目)
  • 実機をactual aircraft使用Using主要main構成品components識別identify
機体の主要構成品
  1. Wings
  2. 胴体Fuselage
  3. 着陸装置Landing gear
  4. 尾翼表面Tail surfaces
  5. エルロンAilerons / エレベーターelevators / ラダーrudder
  6. フラップFlaps / トリムtrimタブtabs
  • 次の事項について説明Explain
説明事項
  1. 操縦制御Control operation応答response
  2. 補助操縦装置Ancillary control operation
  3. 機上Aircraft計器instruments
  4. その他Other機体aircraftシステムsystems
  5. 非常口Emergency exits装備equipment
  • 各機体aeroplane type応じたapplicable乗客passenger安全safetyブリーbriefingフィングhow toについて教示Demonstrate
  • 飛行前pre-flight機外external点検inspection実施要領procedure to carry outとその重要性importance説明Explain強調emphasize
説明及び強調事項
  1. 予定飛行intended flight十分なsufficient燃料fuelと潤滑oilの決定Determination / 各タンクキャップfuel and oil tank caps安全security確認
  2. 機体aircraft消耗品serviceability等の点検要領Procedure for inspection
  3. エンジンslipstream始動started時や試運転run-up時のプロペラslipstream後流による損傷damage防止preventするための機体aircraft適切Proper配置positioning
  • チェックリストcheck-lists適切proper使用use法について説明Explain
  • 次の事項について教示Demonstrate
教示事項
  1. コクピットcockpit配置点検Geographic check
  2. パーキングparkingブレーキbrakes使用Use
  3. 飛行前点検Pre-starting checks
  4. エンジン始動Starting engine安全配慮safety considerations
  5. エンジンEngine暖気warm-upクリアclearingリング
  6. エンジンengine試運転run-up準備ready完了タイミングの決定determine
  7. 試運転Run-up
  8. 離陸前点検Pre-take-off checks
  9. ELT点検check法と不時発動時inadvertent activation停止法turn it off

エンジンengine始動starting / 始動後post-start / 暖気warm-up / 試運転run-up / 停止shut-down要領proceduresについては、POHを参照Refer

  • 次のような状況がある場合には事前注意precautions事項について説明Explain
説明事項
  1. ice上など各種表面various surfacesでの駐機Parking
  2. ブレーキBrakesの過熱overheated
  3. 機体aircraftタイTyingダウンdown
  • 使用飛行場以外away from home baseでの予定外unscheduled着陸landingに備え、予想anticipatedされもしくはすでに発生existingしている気象条件weather conditionsに応じて、適切proper救命機器survival equipment / 救命胴衣clothingや靴footwear着用wearまたは機上搭載on board the aircraftする必要があることを説明Explain

課目3:付属装置の操作

3 付属装置の操作Ancillary Controls
「付属装置の操作」の教育目的
  • キャブcarburettorヒートheat / 混合mixture器 / その他other補助ancillary機器controls操作の目的purpose操作operation法を教えteachること。
「付属装置の操作」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「付属装置の操作」の重要予備知識
説明事項
  1. キャブcarburettorレター氷結のice formation原因Causes / 最もmost起こりcritical得る温度temperature湿度humidity条件conditions指摘Point out
  2. キャブcarburettorレター氷結ice症状Symptoms早期発見early detection重要性importance
  3. キャブCarburettorレター高温hot airシスsystemテムとそれを使用した除氷やremove ice代替空気alternate air供給sourceとしての機能
  4. 寒冷地の運用cold weather operationsで、キャブヒートcarburettor heat使用usingによりice蓄積をaccumulation誘発induceする可能possible
  5. 着氷ice溶融melting中のエンジンEngine兆候symptoms計器指示instrument indications
  6. 蓄積しaccumulated着氷ice完全なcompletely除去removedのための時間のadequate time必要need
  7. キャブcarburettorレターの気温計air temperature gaugeValue / 計測プローブprobe位置located
  8. POHでの推奨手順をprocedures recommended参照referし、キャブcarburettorヒートheat使用useによるキャブcarburettorレター着氷ice予測anticipated防止prevented
  9. キャブヒートcarburettor heatによる燃料fuel/空気air混合比mixture ratioへの影響Effectエンジンengine兆候symptom
  10. 正しcorrect空燃比のfuel/air mixture ratio重要性Importanceと、温度temperature / 密度density / 湿度humidityによる影響affected
  11. 離陸take-off / 上昇climb / 巡航cruise / 降下descent出力設定power settings正しいCorrect混合mixture率を維持するための混合器制御mixture control正しcorrect使用use
  12. キャブヒートcarburettor heat使用used時に、混合器制御mixture control使用usedして正しcorrect空燃比fuel/air ratio再確立re-establishし、最適optimumエンジンengine性能performance得るobtain方法
  13. 風防のwindshield防曇装置defogging equipment / ヒーターheater / 通気孔air vent使用Use
  14. カウルcowlフラップflapsなど他のother装置controls使用use
「付属装置の操作」指導上の要点
  1. この項目exerciseは、付属装置ancillary controls操作operatio重要性importance強調emphasizeするため別枠で示listed separatelyされているが、実際にIn practiceは、他のother適切なappropriate項目exercisesと複合した不可欠integral内容part
  2. 学生studentに対し可能possibleな場合に操作operateを実際に行わdoingせることで最もbest効率よく学習learns可能
  3. キャブcarburettorレターが着氷iceする際の形成formation速度rate様々widely異なvariesり、除氷remove ice十分なinsufficientheatがない場合には「回復不可時点“point of no return”」があることを強調Emphasizeする。
    そのため学生studentには着氷状況presence of ice頻繁にfrequently点検checkさせるよう指導する。
    出力変化power changesを伴う課目exercises訓練practising中や学生student’s注意attentionother事項matters集中しconcentratedている場合に、ice形成formation速度が遅いslow rate認識でundetectedきない可能性がある。
  4. very度の寒冷環境cold weather下での部分partial的なキャブcarburettorヒートheat使用useと、キャブcarburettor温度がair temperature危険critical着氷範囲icing rangeとなるリスクriskに関する情報informationについて、POHを参照Refer
  5. 学生studentは、飛行前にキャブcarburettorレターでの着氷ice形成しformationやすい条件のconditions存在existの有無を確認し、条件が存在する場合にはその深刻severe度について、定性的qualitative決定decisionsを実施
「付属装置の操作」の指導法と学生訓練
  • 次の事項について教示Demonstrate
エンジン試運転During engine run-up中の教示事項
  1. 砂塵dust/sand等の回避avoidanceのため地上groundキャブヒートcarburettor heat点検check適しsuitableエリアarea選定choose
  2. キャブcarburettorヒートheat制御control使用use予想expectedされる兆候indications
巡航飛行In cruise flight中の教示事項
  1. 回転計tachometer / マニホmanifoldールド圧力pressure表示indicationsに対するキャブcarburettorヒートheat影響Effect
  2. 円滑smoothエンジンengine運転operation維持maintainのための混合器制御mixture control正しCorrect使用use
キャブヒートcarburettor heat正しいCorrect使用use法に関する教示事項
  1. 低出力設定low power settingsでの長時間prolonged降下descentsする場合のエンジンengineクリアclearingリングの重要性importance強調emphasizing
  2. 巡航cruise / 上昇climb / 離陸take-off出力power選択selectingする場合
混合制御mixture control使用Use法に関する教示事項
  1. 適切appropriate巡航高度cruising altitude
  2. 上昇中During climb
  3. 降下中In descent
  • 必要にapplicable応じ他のother補助制御ancillary controls目的Purpose操作operation

課目4:地上滑走(タクシー)

4 地上滑走Taxiing(タクシー)
「地上滑走(タクシー)」の教育目的
  • 地上groundにおける機体aircraft安全safely操縦manoeuvre
「地上滑走(タクシー)」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「地上滑走(タクシー)」の重要予備知識
  • 次の事項について説明Explain
説明事項
  1. 飛行場Aerodromeの各種配置layouts / エプロンaprons / 識別やidentificationマーキmarkingsングを含む誘導路taxiways / 離陸take-off使用usedする滑走路runways表面surface / 滑走路runway番号numbersマーキmarkingsング
  2. 機体aircraft視認性conspicuousness高めincrease衝突防止anti-collisionlights航法navigationlights使用Use
  3. 航空機aircraft隣接物objects adjacentからの適切adequate間隔adequate確保の必要Need性 / 地上滑走prior to taxiing前の他機other trafficとの衝突危険性no conflict exists確認ensuring
  4. 移動開始start moving停止stopのための出力使用How to use power
  5. ステアsteeringリング用のブレーキbrakes / 前後輪nose/tail wheel使用Use尾輪機tail wheel aircraftにおける方向管制directional control維持maintainのための正しcorrective操作action法について説明explain
  6. 速度Speed管制controlに関する考慮事項considerations
  7. ATIS監視monitor地上滑走clearance to taxi許可の取得obtain法 (標準用語standard phraseology無線要領radio discipline使用use)
  8. 滑走路runway進入enter横断crossのための管制許可clearance取得obtain
  9. 要求requested時に地上管制ground controller官に機体位置aircraft’s position通報advised続けkeeping必要Need
  10. 滑走路の出入域enter/exit / 横断cross / 停止位置your position保持hold / 有効active滑走路runways誘導路taxiways前での待機指示hold shortの管制許可clearancesに対する復唱readback (リードバック) または了解確認acknowledgement義務Mandatory
  11. 非管制uncontrolled飛行場aerodromesにおける義務周波数Mandatory Frequency飛行場共通周波数Aerodrome Traffic Frequency使用Use
  12. 動揺upset防止preventのための強風下strong windでの飛行制御flight controls
  13. 地上滑走taxiing中の各種飛行計器various flight instruments点検checked
  14. 空間space制限restricted / 強風strong winds / 後流のslipstream影響回避nuisance avoidanceなど各種条件various conditions下における駐機Parkingに関する考慮事項considerations
  15. ブレーキbrakes高温hot時や冬季winterパーキparkingングブレーbrakeキや車輪wheel止めchocks使用Use
  • 課目exerciseについて学生student質問Questionし、必要necessaryに応じて明確clarify
「地上滑走(タクシー)」指導上の要点
  1. 機体aircraft過剰速度excessive speedで地上滑走taxiedしてはならないmust never beことや制御喪失loss of control危険danger性を強調Stress
  2. ブレーキbrakes不適切使用Improper useは、地上滑走taxiing中の最もmost頻繁mostエラーerrorであり、出力power過剰使用Excessive useブレーキbrakes過剰excessive不要needless使用use発生result
  3. 強風high wind下での不適切improper地上滑走法techniques while taxiingで多くの事故がAccident reports発生しており、特にparticularly風下側downwind から風上into wind側に旋回turningする際に、風向wind direction常時注意constant attentionすることを強調Emphasize
  4. 強風high winds時や氷結iceした表面surface状態conditionsなどで機体aircraft制御維持ability to retain control不安doubtあれexistsば、支援を得ずwithout assistance前進Emphasizeしないことを強調Emphasize
「地上滑走(タクシー)」の指導法と学生訓練(地上課目)
  • 次の事項について教示Demonstrate
教示事項
  1. 操縦controls装置に手足をhands and feet配置Place
  2. 障害物obstacles衝突conflictingし得る他機traffic見張りLook for
  3. 機体aircraft移動moving開始Startブレーキbrakes点検test
  4. 該当applicable時は、誘導路taxiways中心線centre-lineマーキmarkingsングを使用Use
  5. 機体aircraft旋回Turn
    尾輪機tailwheel aircraftの場合は、方向制御directional control維持maintainするための修正操作corrective action法と、前方視界forward visibility改善improveするために旋回turns利用utilizedする方法を指導show
  6. 地上滑走taxiing中に飛行計器flight instruments点検Check
  7. 地上滑走taxiing中には飛行制御flight controls装置を保持Hold
  8. 減速Slow down停止stop
  9. プロペラslipstream後流の影響nuisanceに配慮し機体aircraft駐機Park
  10. 車輪wheelブレーキbrakes車輪wheel止めchocks使用Set
  11. 誘導路taxiway使用use妨げなnot to blockいよう試運転run-up場所spot選定Select

課目5:姿勢と運動

5 姿勢と運動Attitudes and Movements
「姿勢と運動」の教育目的
  1. 機体の通常運航における姿勢の範囲
  2. 所望desired飛行flight姿勢attitudes作りachieve維持maintainするために必要necessary運動movementsをどう行いproduced制御controlledするか
  3. ヨーYawイングとその制御controlled
「姿勢と運動」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「姿勢と運動」の重要予備知識
  • 水平線horizon対すrelative機体aircraft姿勢attitudes定義Define
  • 基準点reference datumにより巡航姿勢Cruise Attitude定義Defineし、次の事項について指摘point out
定義/指摘する事項
  1. 水平線horizon対すrelative機首nosewings位置Position
  2. 使用出力設定Power setting used
  3. この形態にconfigurationおける水平飛行level flight速度airspeed
  • 横軸方向運動 (ピッチング) について
横軸方向運動 (ピッチング)
  1. 基準点reference datumの上下による機首上げnose-up/下げ-down / ピッチ姿勢pitch attitudes / 制限limits範囲range / 飛行計器表示flight instrument indicationsについて説明Describe
  2. 機体aircraft横軸lateral axis方向の運動movementsであるピッチpitchingングについて定義Define
  3. 次の事項について説明Explain
説明事項
  1. ピッチpitchingング運動movementエレベelevatorsーターによって発生produced / 制御controlled
  2. この運動movementピッチpitch姿勢attitudes確立achieveために使用used
  3. 姿勢attitudes確立achieved後のエレベelevatorsーター使用useによる維持maintained
  • 縦軸方向運動 (ローリング) について
縦軸方向運動 (ローリング)
  1. 基準点reference datum対すrelativeバンク姿勢banked attitudes / 制限limits範囲range / 飛行計器表示flight instrument indicationsについて説明Explain
  2. 機体aircraft縦軸方longitudinal axis向の運動movementであるローリrollingングについて定義Define
  3. 次の事項について説明Explain
説明事項
  1. ローリrollingング運動movementエルロンaileronsによって発生produced / 制御controlled
  2. この運動movementバンク姿勢bank attitudes確立achieveするために使用used
  3. バンク姿勢attitudes確立achieved後のエルロンailerons使用useによる維持maintained
  • ピッチpitchバンク姿勢bank attitudes組み合わcombinationsせ / 操縦pilot者と機体aircraftに対する運動movements関係relativeについて説明Describe
  • バンクbank attitudes姿勢 / 出力変化power changes / 横滑side-slipり / エルロンaileron drag抗力 / 乱気流turbulenceなどから生じresultingforcesがどうヨーyawイングを発生produceさせるかを説明Explainし、ラダーrudder制御controlledできるこのヨーyawingイングmovement制御がnot controlled不十分な場合に機体aircraftローrollリングする可能性について指導Point out
  • 見張りLookoutを実施
説明事項
  1. 衝突collisionに関する幾何学geometry的理論 (正面head-on態勢 / 収束態converging勢 / 同経路the same pathでの上昇climbing降下descending)
  2. スキャンScanning技術techniques
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「姿勢と運動」指導上の要点

横風cross-wind離着陸take-offs/landing / 滑りslipping旋回turnsなどの状況でcircumstancesヨーyaw制御Controlについては、ガイドguide後半later解説covered

  1. 本項は学生student’sにとって最初first飛行訓練課目flight training exerciseのため、全般everythingについて最大限spare no pains注意carefully深く説明explainすべきであり、今後future飛行訓練課目flight training exercisesすべてall本項のthis exercise基本原則basic principles基盤basedとなるため、強調Emphasis必要necessary
  2. すべてall機体姿勢aircraft attitudes水平線horizonとの位置関係relativeであり、運動movements操縦pilot者と機体aircraft関連relativeであることを強調Emphasize
  3. すべてall運動movementsゆっslowくりと姿勢変化attitude changes小さsmall保っKeepて行い、学生student問題がnot distressないことが明白obviousな場合にのみ運動量を増加increasing
  4. 完全complete継続的continuous見張りlook-around重要性importance強調Stress
  5. 機体aircraft機首nose位置をよくoften参照referringすることを学生student説明Explainし、学生student機首nose位置を目視seeできない場合には水平線horizon対すrelative姿勢attitude判断judgeができるような機体前方部分some forward part of the aircraft示しindicateて指導
  6. この課目exercises以降futureは、教官instructor学生student間でbetween機体aircraft操縦control交替exchangedする際の定例routine要領への準拠followed不可欠essential
  7. 上空air課目exerciseを実施するsuccessive度に操縦上の調和がco-ordination徐々にprogressively達成achievedされることを学生student指導Indicate
  8. エルロンaileron抗力drag効果effectに関する指導はattempt to show教示 (デモ)demonstration説得力convincingのあるものでない限り、非推奨advised not
  9. この課目exercise長々とstretch out実施せずAvoid簡潔単純simple意味meaningfulのあるものにするKeep
「姿勢と運動」の指導法と学生訓練
ピッチ姿勢に関する教示
  • 巡航姿勢Cruise Attitude確立Establishし、参照点reference datum指摘point out
  • 次の事項について教示Demonstrate
教示事項
  1. ピッチpitch姿勢attitudes範囲range
  2. エレベーターelevators使用useによるピッチングpitching運動movement発生production制御control
  3. この運動movementピッチpitch姿勢attitudes所望desired範囲rangeとしachieve維持maintainする方法
  • 学生student適度なreasonable技量水準level of competency達しachievesたら、飛行計器表示flight instrument indications指摘point out
バンク姿勢に関する教示
  • 巡航姿勢Cruise Attitude再確立Re-establishし、参照点reference datum指摘point out
  • 次の事項について教示Demonstrate
教示事項
  1. バンクbanked姿勢attitudes範囲range
  2. エルロンailerons使用useによるローリングrolling運動movement発生production制御control
  3. この運動movementバンクbank姿勢attitudes所望desired範囲rangeとしachieve維持maintainする方法
  • 学生student適度なreasonable技量水準level of competency達したdemonstratesら、飛行計器表示flight instrument indications指摘point out
ピッチ+バンク姿勢に関する教示
教示事項
  1. ピッチpitchバンクbank姿勢attitudes組み合combinationわせ
  2. バンクbanked姿勢attitudeでのピッチングpitching様々variousピッチpitch姿勢attitudesでのローリングrolling
  • 飛行計器表示flight instrument indications指摘Point out
ヨーイングに関する教示
  1. ヨーイyawingング運動movement
  2. ヨーyaw制御controlのためラダーrudderをどう使用するかの実際的practical実例example
  3. 飛行Flight計器instrument表示表示
  • 課目exercise基本basic原則principles適用applicationし、学生student簡単simple飛行操作flight manoeuvres訓練practiseさせる

課目6:水平直線飛行

6 水平直線飛行Straight and Level Flight
「水平直線飛行」の教育目的
  1. 機体aircraft運用速度範囲operational speed range内における各種速度various speeds水平直線straight and level飛行をすること (一定constant機首heading方位 / 選定selected高度altitude速度airspeed)
  2. 性能 (パフォーperformanceマンス) を達成するための姿勢attitude出力power組み合わcombination
「水平直線飛行」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「水平直線飛行」の重要予備知識
直線飛行Straight Flight
確認事項
  1. 巡航cruise姿勢attitude
  2. ヨーyaw制御control必要need
  3. ヨーyawイングの原因causes (バンク姿勢bank attitude / プロペラ後流slipstream effectの効果 / 非対称asymmetric推力thrust等)
  • 特にparticularly機首上nose-up姿勢attitudeでの飛行flying中の見張りのgood look-out必要need性を強調Impress
  • 直線飛行Straight Flightにおける考慮事項considerationsについて説明Explain
説明事項
  1. ヨーYawイング制御Control出力変化power changes影響effect減じoffsetるラダーの使用use
  2. wings水平level維持keepする必要性Necessityエルロンailerons使用use
  3. 必要にif applicable応じトリムtrim使用Use
  4. 計器表示Instrument indications
水平飛行Level Flight
  • 選定高度selected altitude一定constant維持maintainingしつつ、各種速度various airspeedsでの水平飛行Level Flightに関する考慮事項considerations説明Explain
説明事項
  1. 増速すincrease speedるには (出力増加increase power / 機首下げlower nose)
  2. 減速すdecrease speedるには (出力減少decrease power / 機首上げraise nose)
  • 場周circuit経路内での間隔spacing確保など、巡航速度以外other than cruise speed飛行flightでこの課目exercise使用useする実例をpractical examples説明Explain
  • 計器表示Instrument indications
  • 見張りLook-outに関し、衝突collision幾何学geometry的理論とスキャン技術scanning techniquesを再確認review
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「水平直線飛行」指導上の要点
  1. 水平飛行Level Flight一定constant高度altitude速度airspeedにおける飛行として定義definedされ、単にsimply翼をwings水平線horizonに対し平行level維持keepingすることと混同confusedさせないこと
  2. 飛行範囲Rangeに関する飛行Flightと飛行耐久Endurance (時間) に対する飛行Flightはそれぞれ別のseparate訓練内容exercisesであり、継続continuationして教育taughtし、訓練trainingがその段階stage進むprogresses際には実際practicalにこの内容を利用しutilizationて飛行
  3. 各姿勢each attitude変化change間にbetweenトリムtrim適切proper使用useについて強調Emphasize
  4. 機体aircraft調和やco-ordination慣熟にmastery over効果的helps to produceであり、訓練practise内容exercise習得のために十分ampleな時間を学生student付与Give
  5. この課目exerciseは、最大耐久時間速度speed for maximum endurance以下below継続continuedしないこと
  6. 課目exercise内で、マグコンパスmagnetic compass方位計heading indicator紹介Introductionし、以後subsequent課目exercises復習review訓練practiceを行って、場外飛行cross-country訓練exercise前にprior to正確accurate方位headings維持maintainingする技量proficiency習得ensure
「水平直線飛行」の指導法と学生訓練
スキャニング法Scanning techniques
  1. 上空skyの周囲を捜索searchingし、他機をother traffic発見する正しcorrect方法methodについて教示Demonstrate
直線飛行Straight Flight
  1. 水平直線飛行straight and level flight確立Establishし、目視参照reference点を指摘point out
  2. 速度airspeed回転RPM数を指摘Point out
  3. wings水平level維持しnot keepingなかった場合の結果results指導Show
  4. 出力の増減increasing/decreasing powerに伴うヨーyaw制御control必要need性を指導Show
  5. 計器表示Instrument indications
一定高度Constant Altitudeでの水平飛行Level Flight
  • 水平直線飛行straight and level flight確立Establishし、高度altitude維持maintainする方法how to指導show
一定高度で水平飛行する方法
  1. 通常巡航飛行normal cruise flightエレベーターelevator使用use法と高度監視altitude monitoring
  2. 選定selectedした低速でのlower speeds飛行-出力power姿勢attitude関係relationship
  3. 選定selectedした高速でhigher speedsの飛行-出力power姿勢attitude関係relationship
  • 方向管制directional control監視Monitor
  • 場周circuit経路内での間隔spacing確保など巡航速度以外other than cruise speed飛行flightでこの訓練内容exercise使用useする実例にpractical examplesついて教示Demonstrate
  • 計器表示Instrument indications
コンパスの紹介Introduce the compass簡易的教示briefly demonstrate
  • 加速acceleration / 減速deceleration / 旋回turning関連relatingする問題Problems
  • 実用的Practica使用use
  • 直進中flying straightコンパスcompassを利用して方位計heading indicator設定settingする方法Technique
直進中flying straightコンパスcompassを利用して方位計heading indicator設定settingする方法Techniqueの紹介
  1. 安定smoothした気流airにおいて
  2. 荒れrough気流airにおいて
  • 15分ごとevery方位計heading indicatorリセットResetting

課目7:上昇

7 上昇Climbing
「上昇」の教育目的
  • 上昇Climbing
上昇Climbingの種類
  1. 推奨のrecommended通常巡航速度normal climb speedでの上昇
  2. 各種速度various airspeedsでの巡航上昇en route climbs
  3. 推奨のrecommended最大上昇率速度best rate of climb speedでの上昇
  4. 推奨のrecommended最大上昇角速度best angle of climb speedでの上昇
  • 所望高度specified altitudeでのレベルオフLevelling off
「上昇」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「上昇」の重要予備知識
  • POHを使用Usingし、推奨上昇速度recommended climb airspeedsをどこで確認findできるかについて指導show
  • 次のような速度の使用useについて、実用的とpractical examples定義Defineを実施
定義と実用例紹介を行う各種上昇速度
  1. 通常上昇速度Normal climb speed
  2. 最大上昇率上昇速度Best rate of climb speed
  3. 最大上昇率上昇速度Best angle of climb speed
  4. 推奨上昇速度recommended climb speed以上above速度airspeedsでの上昇Climb巡航上昇“en route climbs”
確認事項
  1. プロペラSlipstream後流の効果effectヨーyaw制御control
  2. 制御さuncontrolledれてないヨーyawによるロールroll発生produce
説明事項
  1. 安全Safety上の考慮事項considerationsコクピットcockpit点検checks
  2. 水平巡航飛行level cruise flightから上昇climb入るenter手順Procedure (姿勢attitude出力powerトリムtrim)
  3. 巡航cruise姿勢attitude戻るreturn手順How to (姿勢attitude出力powerトリムtrim)
  4. 地面効果ground effect低速でlow airspeedの離陸浮揚lift-off直後にtoo soon after上昇climb入るentering際に必要necessary事前注意precautions事項
  5. 上昇率rate of climbに対する密度高度density altitude影響Effect
  6. 上昇中during climbs適切properエンジンengine冷却cooling必要Need
  7. フラップflaps着陸装置landing gear上昇性能climb performanceに及ぼす影響Effects
  8. 上昇climbにおけるキャブcarburettorヒートheat使用時application影響Effects
  9. 上昇性能climb performanceに対する重量weight影響Effect
  10. 進入復行“balked approach”から上昇climb入るenter手順Procedures (出力power姿勢attitudeトリムtrim)
  11. 計器表示Instrument indications
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「上昇」指導上の要点
  1. 本課目は漸次的progressiveな訓練内容exerciseであり、1one訓練lesson上昇climbingに関する全方式all aspects指導teachすべきではなくno attempt最大上昇角best angle of climb/最大上昇率best rate of climbを使用する場合など該当applicable時にのみonly教示Demonstrate
  2. 多くMany事故accidentsでは地面ground接近close時の不十分poor上昇要領climb techniques原因attributedがあり、学生student注意carefully深く監視Monitorして定着entrenchedしてしまう前にbefore改善点bad habitsがあれば是正correct
  3. 学生student上昇climb時にしがdevelopちな主なmajor誤りfaultsの1つに、left方向へのヨーyawイングを防止preventするための右翼right winglowげた保持keepingがあり、ラダーrudder使用Useを強調
  4. 特にparticularly突然sudden姿勢変化attitude changeにおいて、習熟proficiency確認さachievedれるまでは進入復行balked approachから上昇climb入るEntering訓練を実施practisedし、フラflapsップを「ゆっくり“slowly raising”上げる」正しcorrect方法methodと、キャブcarburettorヒートheat使用left onによる性能低下loss of performance教示demonstrated
  5. 効果的effective見張りlook-outするため、機首方向change heading変更の必要need t性や長時間prolonged上昇climb中の定期的regular intervalsわずかslightly機首下げlower the nose強調Emphasize
「上昇」の指導法と学生訓練
  • 通常上昇Climbing-normal
通常上昇要領
  1. 巡航姿勢cruise attitude確立Establish
  2. 正面/上方ahead and above見張りLook outを実施
  3. 通常上昇normal climbのためのピッチpitch姿勢attitude確立Establish上昇出力climb power設定set
  4. 目視visual計器instrumentsを使用して直進straight維持Keep
  5. トリムTrim設定
  6. 必要necessaryに応じ選定selected上昇climb速度speedを維持する姿勢attitude調整Adjustトリムtrim設定
  • 選定高度selected altitudeに達したら次の要領で水平直線飛行straight and level flight復帰resume
上昇から水平飛行への復帰要領
  1. 機首nose下げLower巡航cruise姿勢attitudeし増速speed increase (回転RPM数計の赤線red line超過exceed注意do not)
  2. 直進straight保ちKeep高度altitude維持maintain
  3. 回転RPM数を巡航cruise出力powerまで減少Reduce
  4. トリムTrim設定
  5. 必要に応じ姿勢attitude出力power調整Adjust選定selected高度altitude速度speed確立achieve
  • 計器表示Instrument indications
  • 最大Best上昇rate及びand上昇角angle of climb
最大Best上昇rate / and上昇角angle of climb
  • 適切なappropriate速度airspeedsについて確認Review教示demonstrate
確認及び教示事項
  1. 最高上昇率速度best rate of climb speed
  2. 最高上昇角速度best angle of climb speed
  • 水平直線飛行straight and level flight復帰Resume
  • 計器表示Instrument indications
  • 繰り返しRepeat / 指導showing
指導事項
  1. 上昇climbに対するフラップflaps影響Effects (フラップraise flaps上げ方とhow and whenタイミング)
  2. 該当applicable機の格納式着陸装置retractable landing gear効果Effects
  3. キャブcarburettorヒートheat使用applied時の上昇性能低下Reduced climb performance上昇率vertical speeds比較Compare
  4. プロペラslipstream交流効果effectによりヨーyaw発生developした場合のロールrollの影響may result
  • 進入復行balked approac (フラップflap / ギアgear / 補助制御管理ancillary control management) から直進上昇straight climb入りentering方について教示Demonstrate
  • 巡航上昇“en route climb”」について教示Demonstrate
  • 必要applicableに応じ計器表示Instrument indications

課目8:降下

8 降下Descending
「降下」の教育目的
  1. 推奨パワーオフ降下速度recommended power-off descent speedでの降下
  2. 各種various出力設定power settings速度airspeeds / 選定高度selected altitudeへのフラップflapギアgear形態でconfigurationsの降下
  3. 特定接地点specific point of touch-downに向かう一定降下経路constant path of descentでの降下
  4. 障害物obstacle回避clearanceする進入approachにおける必要required公示速度published airspeedsでの降下
「降下」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「降下」の重要予備知識
説明事項
  • 降下速度descent airspeeds決定determineするためのPOHの使用Use
  • 降下開始commencing descent後の正面ahead及び下方below適切proper見張りlook-out必要need性とコクピcockpitット点検checks
  • 次のような降下法の実用例Practical examples
各種降下法に関する実用例の説明事項
  1. 各種速度various airspeedsにおけるパワーpower-offオフ降下descent
  2. 各種速度various airspeedsにおけるパワーpower-onオン降下descent
  3. 航続距離rangeに関するパワーオフpower-off降下descent / 機体aircraft滑空glide可能距離how far推定法how to estimate
  4. 巡航降下“en route descents”
  5. 障害物obstacle回避clearanceのための降下descents
  • 水平level飛行flightからの降下手順Procedure to descend (出力power姿勢attitudeトリムtrim) と巡航姿勢cruise attitudeへの復帰法how to return
  • 降下descent中のフラッflaps使用use
降下中のフラップ使用に関するポイント
  1. 失速速度stall speed低下reduce
  2. 降下角angle of descent増大stall speed
  • プロペラslipstream効果効果effect減少reducedによりヨーyawイングが発生developすると、ローrollリングも発生resultする可能性
  • 滑空距離gliding distanceに対するwind影響effects
  • 一定速度fixed airspeed降下descent中の出力power使用usedによる降下率調整法adjust the rate of descent
  • 特にparticularly寒冷条件cold weather長時間prolongedパワーオフpower-off降下descent中におけるエンジンengine暖気warming理由reasons方法techniques
  • 各種訓練機でvarious types of training aircraft適用可能applicableパワーオフpower-off降下descent時のキャブcarburettorヒートheat使用use
  • 高角度降下high angle of descent速度Speeds / 低速進入low speed approachesの速度
  • 格納retractable着陸装置landing gear展張extensionし、降下descent急勾配steepenにする方法
  • 各種速度various speeds出力設定power settingsによる降下descents中に接地点をtouch-down point発見detectするための視覚表示Visual indications
  • 該当applicable時の計器表示Instrument indications
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「降下」指導上の要点
  1. 本課目は漸次的progressiveな訓練内容exerciseであり、1one訓練lesson降下descendingに関する全方式all aspects指導teachすべきではなくno attempt短距離short field / 障害物obstruction回避clearance進入approachesのためのパワーpower-onン急降下steep angle descentsを使用する場合など該当applicable時にのみonly教示Demonstrate
  2. 寒冷地でのcold weather conditions降下descendingでは、エンジン温度engine temperature維持maintaining特にParticular注意attentionが必要
  3. 各種速度various speeds出力設定power settingsでの下降descending中の接地点touch-down point発見detecting役立assist視覚表示visual indications適切proper使用use法を学生student理解understandsしていることを確認Ensure
  4. パワーオフpower-off降下descentに関する原理principles考慮事項considerationsについて十分sound知識knowledgeを有することは、不時着陸forced landings成功successful必要necessaryな要素であるため、正しcorrect速度airspeed姿勢attitude維持maintainingする訓練を訓練空域practice areaへの進出proceeding帰投などあらゆるevery機会opportunity利用Useして実施し、その時の条件下でexisting conditions機体aircraft滑空glide性能を推定estimatingする訓練practice実施give
  5. 降下descent前後でのキャブcarburettorヒートheat混合器mixture controls正しcorrectい制御の重要性importance強調emphasized
「降下」の指導法と学生訓練
  • パワーオフpower-off降下descent入るenterには
パワーオフ降下の実施法
  1. 巡航姿勢Cruise Attitude確立Establish
  2. 必要necessaryに応じコクピットcockpit点検check完了Complete
  3. 正面ahead / 下方below見張りLook outを実施
  4. アイドルidleまで出力減Reduce power / 直進straight維持keep
  5. 推奨パワーオフ降下速度approaches recommended power-off descent speedとなるまで巡航姿勢Cruise Attitude維持Maintainし、機体aircraft適切appropriate降下姿勢descent attitude設定place
  6. トリムTrim設定
  7. 機体aircraft滑空glide可能距離distance判断法how to judge / 速度speed距離rangeに与える影響affectsについて説明Explain
  8. 計器表示Instrument indications
  • 選定高度selected altitude / 速度airspeed巡航飛行cruise flight復帰resume
降下からのレベルオフの飛行法
  1. 姿勢pitch出力power変化changes調整Co-ordinate
  2. 直進straight維持Keep
  3. 必要applicableに応じキャブヒートCarburettor heatオフoff
  4. 必要necessaryに応じ出力power / 姿勢attitude再調整Re-adjustし、所望desiredの性能performance獲得achieve
  5. トリムTrim設定
  6. 計器表示Instrument indications
  • 次の降下descendingについて教示Demonstrate
パワーオンPower-on降下に関する教示事項
  1. 巡航降下en route descent
  2. 出力powerあり進入approach
  3. 計器表示instrument indications
  • 各種variousフラップflap起票時角設定settingsにおける降下descendingについて教示Demonstrate
教示事項
  • フラップLower flaps展張 (正確correctフラップflap展張extension速度speed確認check)
  • 次の事項について指摘Point out
指摘事項
  1. フラップflaps段階的in stages展張extendedすると、速度維持same speedの場合に降下角angle of descent増加increase
  2. 巡航姿勢Cruise Attitude復帰returnするためフラップflaps上げraisingる際の安全safety上の考慮事項consideration
  • 格納retractable式の脚装置landing gearあるfitted場合、降下率rate of descentへの影響effect教示demonstrate (正確correct脚下げ速度gear extension speed確認check)
  • 障害物obstacle越えoverパワーオンPower-on降下descents
障害物obstacle越えoverパワーオンPower-on降下descents
  1. パイロットPilot運用OperatingハンドブックHandbookから適切appropriateな対気速度airspeed選択Select
  2. 姿勢attitude出力power正しいcorrect組み合わせcombinationsがどう所望desired飛行flight性能をperformance生み出produceすかを示すShow
  3. 所望desired形態にconfiguration適しproperフラップflap設定settings実施Select
  • 計器表示Instrument indications

課目9:旋回

9 旋回Turns
「旋回」の教育目的
  1. 穏旋回Gentle / 中旋回medium / 上昇降下旋回climbing and descending / 急旋回steep turns
  2. 選定方位selected headingsへの旋回Turns
「旋回」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「旋回」の重要予備知識
  • 衝突collisionに関する幾何学geometry的理論とスキャscanningング法technique確認Review
  • 衝突回避法などcollision avoidance techniques安全safety上の考慮事項considerationsについて説明Explain
  • 軽訓練機light training aircraft適用applicableされるバンク角angles of bankについて定義Define
定義される各種バンク角
  1. 緩旋回Gentle (15°までup to)
  2. 中旋回Medium (15°からto30°)
  3. 急旋回Steep (30°以上beyond)
  • エルロンaileron抗力drag起因resultingするアドバadverseースヨーyaw制御control法を確認Review
  • 次の要領how toについて説明Explain
説明事項
  • 旋回前prior to a turn効果的effective見張りlook-out実施Carry out
  • 調和のco-ordinatedとれた飛行flight維持maintainingして旋回turn
  • 旋回turn維持Stay
旋回中の注意事項
  1. 視覚visual的な参照reference維持maintainしながらバンクbankピッチpitch姿勢attitudesを維持
  2. 旋回turn中の見張りlook out
  • 調和のco-ordinatedとれた飛行flight維持maintainingしつつ復帰Recover
  • 上昇下降旋回Climbing and descending turnsにおけるピッチpitch姿勢attitudeバンクbank角の制限limitations理由reasons
  • 次の事項について指摘Point out
指摘事項
  1. 調和のco-ordinatedとれた旋回turnにおける各制御each control適切Proper使用use
  2. スパイspiralラルへの不注意inadvertent発展entry回避avoidするための事前注意Precautions
  • 急旋回Steep turnsを実施
説明事項
  1. バンク角angle of bank深めるincreasedにつれて揚力増加additional lift必要producedな理由
  2. 揚力増加drag increasesにつれて抗力liftはどう増加increasedするか
  3. 速度speed維持maintainedのために出力power増加addedが必要な理由why
  4. バンク角angles of bank深まhigher傾向tendencyとなる理由why
  5. 速度speed旋回半径radius of turn関係relationship / 最小旋回半径minimum radius turns / 進入速度entry speeds / 出力使用use of power / フラップflaps使用use
  6. 回避行動evasive actionもしくは衝突回避collision avoidanceのための急旋回steep turns使用use / 急激rapid方向転換change of direction
  7. 対向head on態勢や衝突impactまで約10秒approximately以内など急旋回steep turn衝突回避collision avoidance不適切inappropriateな場合
  8. 急激steepパワーオフpower-off降下旋回descending turns中の姿勢attitude / 速度制御speed controlフラップflaps使用use
  • 滑り旋回Slipping turns (課目Exercise15の横滑りを参照Refer)
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「旋回」指導上の要点
  1. 飛行中air demonstration実例をgood example示しつつ各旋回turn前後での意味のmeaningfulある見張りlook-out重要性importance強調Emphasize
  2. 横並び座席side by side seating式の機体aircraftでの視覚visual基準reference違いdifferent強調emphasizeし、場周飛行most circuits当初beginningから訓練learnするleft旋回turn学生studentsが特に好まfavourないようにするため、両方向both directionsへの旋回turns訓練practised重要important
  3. 旋回turningにおける最もmost起こりcommon得る失敗faultsの1つは、ラダーrudde過剰excessive使用と不正確incorrect使用useであり、これは学生student当初beginningからラダーrudder全くat all使用しnot to applyないように指導taughtされている場合には、アドバースadverseヨーyaw修正correct以外で発生occurしないshould neverはず
  4. 精度強調のincreased stress on accuracyため、見張りlook-out疎かにwithout sacrificingしない計器instruments監視法how to monitor学生student指導shown
  5. 急激steep降下旋回descending turns実際real緊急時emergencyにも使用usedする可能性likelyが高く、低高度low altitudesでの訓練practisedが必要
  6. 旋回turns中は、エレベelevatorsーターで機首姿勢attitude of the nose制御controlし、ラダーrudderでの機首上げraise the nose試みattemptるとスリップslip発生causeすることを強調emphasize
  7. 開始前before entry飛行flying法が不正確inaccurateだと誤っfaulty旋回turn発展tracedすることがあり、十分な技量習得competency is achievedまでは水平旋回level turn開始前のbefore commencing水平直線straight and level飛行flies指導insist
  8. 学生student上昇降下旋回climbing/descending turnsにおけるジャイロgyroscopic効果とプロペラslipstream後流効果effectによる悪影響detrimental forces理解appreciatesし、対策counteractsすることを確認Make sure
  9. 状況によって上昇climbingまたは降下descending旋回turn中に水平飛行level flight戻るreturn必要necessaryがあるが、調和のco-ordinationとれた飛行に向け良いgood訓練exercise機会occasionとなる
  10. 課目exerciseとしての急旋回Steep turnsは、荷重負荷を持続する数少ない飛行法の1つであり、操縦pilot者と機体aircraft取り扱handlingいによる効果effectの確認、所望desired成果result得るproduceためのall翼の制御controls調整すco-ordinatingる訓練機会として、単なる旋回訓練beyond the practical application以上の効果valueがある
    学生student検定官examiner選定selectedする速度airspeed正確precisionにバンク45°の急旋回banked turn実施performし、飛行検定flight test必要required所定高度constant altitude維持maintainを実現できるようにするには、かなりConsiderable訓練practice必要required
  11. 衝突回避avoid a collisionのため最後last瞬間moment急旋回steep turnを実施すると、実際actually衝突危険性probability of impact高まincreaseることと、近距離close rangeでの正面head on衝突collision態勢situationsでは垂直vertical方向での回避のmanoeuvre方がより効果的effectiveであることについてを学生student理解appreciatesしていること確認Make sure
「旋回」の指導法と学生訓練
安全Safety

運動manoeuvre前後での適切proper見張りlook-outについて教示Demonstrate指導insist

水平緩旋回Gentle level turns
教示事項
  • ヨーyawイング制御controlによる正しcorrectい旋回の開始entry
  • 旋回turn中の調和のco-ordinatedとれた飛行flight
  • ピッチpitchバンクbank姿勢attitude制御controlのための視覚visual参照reference計器表示instrument indications
  • 復帰recovery (ロールアウトrolling out) とその際のヨーyawイング制御control
  • 計器表示instrument indications
  • 次のような追加のAdditional考慮事項considerationsについて指導
水平中程度旋回Medium level turns
  1. バンク角angle of bank増加increasedについて教示demonstrate
  2. 計器表示instrument indications
上昇旋回Climbing turns
  1. 旋回turn中のバンク角angle of bank増加increase傾向tendencyについて教示demonstrateし、調和のco-ordinatedとれた飛行flight必要need性を強調stress
  2. 計器表示instrument indications
降下旋回Descending turns
  1. 旋回中のバンク角angle of bank減少decrease傾向tendencyについて教示demonstrateし、調和のco-ordinatedとれた飛行flight必要need性を強調stress
  2. 計器表示instrument indications
急旋回Steep turnsの教示事項
  1. 事前pre-selected選定した速度airspeed高度altitude一定constant維持maintainするための出力power使用use
  2. 出力power増加addingしない場合の結果とconsequences速度損失loss of airspeed
  3. バンクbank出力power制限limitations
  4. 速度speed旋回半径radius of turnの関係relationship / 最小旋回minimum radius半径 / 進入速度entry speed / 出力power使用use / フラップflaps使用use
  5. 回避行動evasive actionまたは衝突回避collision avoidanceのための調整とco-ordination技法technique
  6. 急激steepパワーpower-offオフ降下旋回descending turns中の姿勢attitude速度管制speed controlフラflapsップ使用use
  7. 計器表示instrument indications

スパイspiral ラルへの進展entry回避avoidするための姿勢制御attitude control強調Stress計器監視monitor instruments

課目10:航続距離と飛行可能時間

10 航続距離と飛行可能時間Flight For Range and Endurance
「航続距離と飛行可能時間」の教育目的
  1. 消費燃料単位unit of fuel consumedあたりの最大距離greatest distance飛行Cover
  2. 消費燃料単位unit of fuel consumedあたりの最長耐空時間air for the longest time飛行Stay
「航続距離と飛行可能時間」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「航続距離と飛行可能時間」の重要予備知識
  • 範囲Rangeを得る飛行Flight
範囲Rangeを得る飛行Flightに関する説明事項
  1. 最大範囲maximum range飛行flight / 実例のpractical example列挙give
  2. 検証結果experimentとPOHのtables参照referenceにより、範囲飛行range flight出力設定power settings確立すestablishedる方法
  3. 正面head風と背面風tail windsでの飛行範囲rangeへの影響effect
  4. 混合器mixture制御control使用use
  5. 高度altitude影響effect
  • 最大Maximum耐久性Endurance(飛行時間)を得る飛行Flight
説明事項
  1. 最大耐久性maximum enduranceを得る飛行flight / 高度維持maintain altitudeのための最小出力minimum power / 実例の列挙give practical examples
  2. 検証結果experimentとPOHのtables参照referenceにより、耐久飛行endurance flight出力設定power settings確立establishedする方法
  3. 混合器mixture制御control使用use
  4. 機体タイプtypeに応じフラップflaps使用use
  5. 高度altitude影響effect
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「航続距離と飛行可能時間」指導上の要点
  1. 学生student最大範囲maximum range耐久性enduranceを得る飛行flightに関してPOHで指定specifiedされる速度speed出力設定power settings決定determineできることを確認Ensureし、範囲rangeを得る飛行flightにおいてwind実用上practical use考慮consideredすべき追加要因additional factorであることを説明Explain
  2. 検証結果experimentationによって最大耐久性maximum enduranceを得る飛行の出力設定power setting確立establishする方法を指導taughtし、この課目exercise可能possibleな限り安定smoothした気流air条件conditions実施carried outする必要があるため、トリムtrim適切Proper使用use重要important
「航続距離と飛行可能時間」の指導法と学生訓練
  • 最大範囲Maximum Range飛行Flight
最大範囲Maximum Range飛行Flightに関する説明事項
  1. 巡航飛行cruise flightから、高度altitude維持maintainしつつPOHのtablesから決定determinedされた出力power調整adjust
  2. トリムTrim設定
  3. 混合器mixture control (ミクスチャ) の適切proper使用use法について教示Demonstrate
  4. 計器表示Instrument indications
  • 最大耐久性Maximum Enduranceを得るための飛行Flight
最大耐久性Maximum Enduranceを得るための飛行Flightに関する説明事項
  1. 巡航飛行cruise flightから、高度altitude維持determinedしつつPOHから決定determinedされた出力power調整adjust
  2. トリムTrim混合器mixture設定set
  3. 巡航cruise状態から水平level飛行flight維持maintainできる最小設定lowest settingまで出力power下げreduce検証結果experimentationから得られResultant速度speedで飛行する飛行耐久性flight enduranceについて教示Demonstrate
  4. 制御応答control response低下reduced注意Note
  5. 計器表示Instrument indications

課目11:低速飛行(スローフライト)

11 低速飛行Slow Flight(スローフライト)
低速飛行(スローフライト)」の教育目的
  1. 低速飛行速度範囲slow flight speed range内で飛行operatingしつつ機体aircraft精確precise制御controlするachieveのに必要necessary適切なproper飛行法flight technique
  2. 不注意inadvertentでの状態進入entry避けavoidるため、低速飛行速度範囲slow flight speed range接近すapproachingるときの兆候symptoms認識recognize
  3. 機体aircraft取り扱handlingいに対し調和のco-ordinationとれた飛行を発展developさせ自信をconfidence付与instill
「低速飛行(スローフライト)」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「低速飛行(スローフライト)」の重要予備知識
  • 最大Maximum耐久性Enduranceを得るための飛行Flight」を確認Review
  • 低速飛行slow flight定義Defineし、不整地離陸soft field take-off不良着陸bad landingsからの回復recoveryなど、遭遇すencounteredる可能性のあるタイミングについて例示give examples
  • 酷暑日hot day重々量状態high all-up weight離陸直後にimmediately after take-off旋回turn試みるattemptingなど、低速飛行slow flight不意inadvertent入るentryことが危険hazarとなることについて説明Describe
  • コクピcockpitットの点検checks / 最低高度minimum altitude / 見張りlook-outなど安全safety上の事前注意precautions事項について指導Point out
  • 低速飛行slow flight時の考慮事項considerationsについて説明Explain
説明事項
  1. 出力Power姿勢attitudeの関係relationship / 高度altitude方位管制heading control
  2. 飛行制御flight controls応答responseの減少Diminishing
  3. 制御可能な最小速度minimum controllable airspeed認識Recognition
  4. 水平level / 上昇降下でclimbing, descending直線飛行straight flight
  5. 水平levelで、上昇降下climbing/descending旋回turns / バンクbankヨーyaw制御control / 出力power適切proper使用use / 上昇降下の制御climb and descent control
  6. フラflapsップと該当applicable機の着陸装置landing gear効果Effect
  7. 巡航飛行cruise flightへの復帰Return
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「低速飛行(スローフライト)」指導上の要点
  1. 低速飛行Slow flightは、最大耐久性maximum enduranceを得るための速度speedより小さbelowく、失速速度stall speedよりやや大just aboveきい速度範囲speed range内での飛行flightとして定義definedされ、単なる水平飛行level flightだけでなく、この速度範囲speed range,での上昇降下climbing/descending水平飛行flying level上昇降下中climbing/descendingの最大30°バンク角angle of bankでの旋回turning習熟するdevelop proficiency訓練を実施
  2. 訓練training初期段階initial stagesでは、低速飛行速度範囲slow flight speed range上限でupper limits機体制御にcontrolling the aircraftついて訓練practice
    経験を積みmore experience習熟proficiencyするにつれ、巡航cruising / 離陸take-off / 着陸landing各形態にconfigurations調和のco-ordinatedとれた旋回turnsをしつつ、失速stall速度よりわずかにslightly above大きい最小操縦速度minimum controllable airspeedまで減速すspeeds down低速飛行slow flight法を訓練practised
    操縦自体は可能であるが学生が制御controls難しsloppyさや制御応答control movements低下diminishedを体感できる程度の速度において、high々度からフラflapップ完全full展張状態着陸landing時のバウbounceンスからの回復recoveryや、負荷loading条件や密度高度density altitude致命critical的となる場合での旋回開始なcommencing a turnど、可能なpossible限り最悪worst条件conditions模擬Simulateし訓練
  3. 方向Direction管制は重要important考慮事項considerationであり、ラダrudderーによりアドバadverseースヨーyaw制御control
  4. この課目exercise最初initial教示 (デモ) demonstrationでは、対地terrain2,000フィート以上の最低高度minimum altitude推奨suggested
  5. 常にall times見張りをgood look-outすることの重要性importance強調Emphasis
  6. 当初Initially安定smoothした気流条件air conditionsでの実施が理想desirable的で、経験experience蓄積にaccumulated伴い、理想ideal的とは言えない条件でconditions実施carried out
  7. 低速飛行Slow flight訓練exerciseは、実施covered忘れるforgottenべき操作でなく、低速飛行への不意の進入は失速への接近がほぼ確実であることから、統計上Statisticsこの課目exerciseに対するよりよいbetter理解appreciationにより多くmany事故accidents回避avoidedされた可能性が示唆showされる
    安全高度safe altitudeにおいて低速飛行速度範囲slow flight speed range致命critical的となる下限lower付近limits速度での飛行flightなど、実際的practical上空課目air exerciseとしての教示がdemonstration重要important
  8. 学生student低速でlow airspeeds機体制御をcontrol an aircraft学べlearnるよう、低速飛行Slow flightを課目として訓練practisedすることで飛行flying感覚“feel”」が発達developし、パイpilotロットが危険速度critical speeds操縦へmanoeuvres対処cope可能enables
    目的desired成果performance実現achieveのため、制御controls調整やco-ordination円滑smooth対処handling必要need性について強調Emphasize
「低速飛行(スローフライト)」の指導法と学生訓練
  • 一定高度constant altitudeにおける水平level / 上昇降下climbs/descentsでの直線飛行Straight Flight 
一定高度constant altitudeにおける水平level / 上昇降下climbs/descentsでの直線飛行Straight Flight 
  • コクcockpitピット点検checks / 最低高度minimum altitude / 見張りlook-outなど安全safety上の事前注意precautions事項を完了Complete
  • 最大耐久性maximum enduranceのために飛行flight確立Establish
  • 耐久飛行endurance flight中に操縦control応答response確認Review
  • 低速飛行slow flight姿勢attitude確立Establish
  • 対気速度airspeedの低下とそれに続くensuing高度altitude低下decrease指導Point out
  • 次の事項について教示Demonstrate
教示事項
  1. 高度altitude選定速度selected airspeed維持maintainするには、出力power増加increase姿勢attitude調整adjustment必要required
  2. 低速飛行slow flight中の応答response制御control
  3. 調和のco-ordinatedとれた飛行flight実現achieveするためのヨーyawイングの制御control
  4. 制御可能controllable最小minimum速度airspeedでの飛行flightを含む、低速飛行速度範囲slow flight speed rangeの飛行特性flight characteristics
  5. 低速飛行速度範囲slow flight speed rangeでの上昇降下climbs/descents
  • 計器表示Instrument indications
  • 水平level / 上昇降下climbing, descendingでの低速飛行Slow Flightでの旋回Turns
水平level / 上昇降下climbing, descendingでの低速飛行Slow Flightでの旋回Turns
  • 安全safety上の事前注意precautions完了Complete
  • 次の事項について教示Demonstrate
教示事項
  • 水平level / 上昇降下でclimbing/descending旋回turns
  • 高度altitude / 上昇降下率rate of climb/descent制御controlするための姿勢attitude出力power組み合combinationわせの使用use
  • 飛行Flight計器表示Instrument indications
  • 低速飛行slow flight上空課目air exercises(1)と(2)を反復Repeatし、該当applicable時はフラflapsップと着陸装置landing gear効果effectについて教示demonstrating
  • 巡航飛行cruise flightへの復帰Return

課目12:失速(ストール)

12 失速Stalls(ストール)
失速(ストール)」の教育目的
  1. 失速stallへの接近時approaching兆候symptoms認識recognition
  2. 失速stallへの進入entry
  3. 失速自体stall itsel認識Recognition
  4. 高度損失loss of altitude最小限minimumに抑制するための正しcorrect回復recovery
「失速(ストール)」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「失速(ストール)」の重要予備知識
  • コクcockpitピット点検checks / 最低高度minimum altitude / 適切suitable場所location / 見張りlook-outなど安全safety上の注意事項precautionsについて概説Outline
説明事項
  • 失速stalls基本理論Basic theory説明description
失速に関する基本事項の説明
  1. 迎え角迎え角
  2. 失速角度stalling angle
  3. エルロン抗力aileron drag
  4. 各種姿勢attitude variations
  5. 各種速度speed variations
  • 耐久速度endurance speed低速飛行slow flightによる制御応答control response低下Diminishing
  • 視覚sight / sound / 感覚feelによる失速stallの接近approaching兆候Symptoms
  • 失速stallへの接近approaching防止策Action to prevent
  • 上昇降下旋回climbing/descending turnsなど通常飛行操作normal flight manoeuvresからの典型Typical的な進展entry
  • 出力powerあるwith場合とないwithout場合での回復Recovery
失速からの回復法
  1. ラダrudderーによる方向管制control direction
  2. 操縦桿control column前方forward動かしmovement機体aircraft失速unstallからの離脱
  3. エルaileronsロンによるwings水平level
  • フラップflaps影響Effect
  • 推力thrust影響Effect
  • 各種失速Stall variations (安全高度safe altitude実施conducted)
失速の種類
  1. パワpowerオンon / オフoffフラップwith and without flapsの有無
  2. 急激steep水平level / 上昇降下climbing/descending旋回turnフラップのwith and without flaps有無
  3. 低速low speed時のピッチ姿勢pitch attitude急激sudden変化change
  4. フラップのwith and without flaps有無にかかわらず最大full出力powerゆっslowくり減速すdeceleration出発departure時の失速stalls
  5. 加速失速acceleration stalls
  • 計器表示Instrument indications
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「失速(ストール)」指導上の要点
  1. 本課目は漸次的progressiveな訓練内容exerciseであり、頻繁frequently訓練practisedが必要
  2. 典型的classical失速stallsのみonly指導teach避けAvoid学生studentには、限定confined空域areaでの着陸復行overshooting中の急激steep上昇climbing旋回turnや、密度高度density altitudeによる機体性能aircraft performance低下reducedなど、安全safe高度altitudeにおいてall飛行flight段階phases失速stall回復recovery操作action対応handleできるよう訓練
  3. 機体aircraftは、実質的practicallyにどの速度airspeed / 姿勢attitude / 出力設定power settingでも失速stallする可能性があり、兆候symptoms認めnotedてから回復操作recovery action開始initiatedすることにより、失速防止prevent the stallできることを強調Stress
  4. シンsimpleプルな失速stallへのエンentriesトリーを行う場合は、必要以上にany more than necessary機首nose水平線horizonより上げなnot be raisedいことを強調Emphasizeし、回復recovery時は機首nose水平線horizonより十分sufficiently下げloweredだけonlyで、翼を失速から離脱させ高度altitude過剰損失excessive loss防止preventのため出力power使用Use
「失速(ストール)」の指導法と学生訓練
  • コクピcockpitット点検t checks / 最低高度minimum altitude / 継続的continuous効果的meaningful見張りlook-out / 市街地built-up areas回避avoidanceなど安全safety上の事前注意precautions完了Complete
  • 耐久endurance飛行と低速飛行slow flight速度範囲speed rangeによる制御応答control response減少diminishing確認Review
  • 低速飛行速度範囲slow flight speed range制御可能controllable最小minimum速度airspeed水平飛行level flight維持Maintain
  • 操縦応答control response / 視覚的兆候visual indications / sound確認Review
  • 適切sufficiently機首上Raise noseげし、失速stall実施demonstrate
  • 回復recovery操作action要領について教示Demonstrate
  • 失速stalls回復recovery操作action要領について教示Demonstrate
失速からの回復に関する教示事項
  1. パワーPower onオン / オフoffフラップのwith and without flaps有無
  2. 急激steep水平leve / 上昇降下climbing/descendingでの旋回turn
  3. 低速飛行low speed時のピッチ姿勢pitch attitude急激sudden変化change
  4. 出発Departure時 / 着陸復行形態overshoot configurationについて運用安全高度operationally safe altitude模擬simulated
  5. 回復recovery時の急激abrupt姿勢変化attitude changeによる二次失速Secondary stall
  • 機体type適用でapplicableきる修正しuncorrectedないことで高速失速high speed stall発展lead toする可能性のある条件conditionsについて教示Demonstrate
  • 計器表示Instrument indications

課目13:旋転(スピン)

13 旋転Spinning(スピン)
旋転(スピン)」の教育目的
  1. スピンspinつなlead toがる可能性のある状態conditions認識recognition回避avoidance
  2. スピンspin進入entry
  3. 実施takenすべき正しcorrect回復操作recovery action
「旋転(スピン)」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「旋転(スピン)」の重要予備知識
  • コクcockpitピット点検checks / 最低高度minimum altitude / 適切suitable空域area選定 / 見張りlook-outなど安全safety上の注意事項precautionsについて指摘Point out
説明事項
  • 初期段階Incipient stage
初期段階のスピンに関する説明事項
  1. 基本原理basic theory説明description
  2. 原因causes / 防止prevention法 / 自動回転autorotation
  3. 訓練practiceでのスピンspin進入法entry techniques
  4. 初期段階incipient stageへの進入entry完全スピンfully developed stageへの段階変化stage changes
  5. 回復操作recovery action
  6. 推力変化varying amount of thrust影響effect (高度保持conserve altitudeのための初期段階early stagesでの出力使用use / 失速stallからの回復recoveryとの類似点similarity / 状況継続development continuesに伴う影響effect悪化detrimental)
  7. 計器表示instrument indications
  • 完全スピン段階Fully Developed Stage
完全スピン段階に関する説明事項
  1. 基本basic的な理論theory説明description
  2. スピspin進入entries (完全段階fully developed spinへの発展原因causes防止法prevention / 初期段階incipient stage修正不uncorrected足)
  3. 自動回転autorotation完全段階full developmentへの発展 (初期段階incipient stage移行transition)
  4. 通常normal / 緊急emergency回復操recovery action作 (POHで概説outlinedされる技法techniques使用using必要necessity性)
  5. 推力thrust影響effect (スピンspin特性characteristics高度損失loss of altitude)
  6. 計器表示Instrument indications
  7. 使用すcurrent use軽飛行機light aircraftスピン特性spin characteristics
  8. スピンspin中 / 回復recovery中の方向感覚disorientation喪失とその危険性inherent dangers
  9. 不適切improper負荷loading(G)の危険dangers性 (various重心位C of G positions置でのスピンspin回復recovery効果effect)
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「旋転(スピン)」指導上の要点
  1. 使用機体aircraft usedスピン課目spin exercise実施を認可certified for this manoeuvreされており、適切にproperly搭載loaded負荷管理されていることが不可欠ESSENTIAL
    この要件に違反Non-compliance with this requirementすると、死傷者fatalities発生causedの可能性
    型式証明Type Certificate / POH / 機内cockpitプラplacardsカードを参照consultedし、使用機体particular aircraftでのスピン訓練spin practiceの可否を判断determine
  2. 失速stall初期段階incipient stage間の移行段階transition stageは、失速stall自動回転開始commencement of autorotationまでの期間periodとして定義defined
    製造社manufacturer失速stallによるwing落下dropを”拾い上“pick-up”げる”回復法recovery technique示しprovideていなれば、進展aggravatedした失速stallから回復recoverを実施
    初期段階incipient stageにおけるすべての状態phasesから正しcorrectly回復recoverさせる技術abilityは、PPL訓練学生student最もmost重要important要件requirementsの1つ
    教官instructorは、学生がこの課目exercise十分satisfactory基準standard達しachievedていることを確認ensure
  3. 失速stallスピンspin起因led toする事故accident多くmany死傷者fatalitiesが発生していることから、これらの接近approaching兆候symptoms認識Recognitionについては印象impressed付けられるべきであり、実際の発生には過度excessively機首上nose highげは不要necessaryであることや正しcorrect回復操作recovery actionについて強調emphasized
  4. 訓練practiceでのスピンspin回復recoveriesは、対地ground2,000ft以上no lessもしくは製造社推奨高度height recommended by Manufacturerいずれwhichever高いgreater方で完了completed
  5. 緊急Emergency時のスピンspin回復recovery法については、出力power / エレベelevatorsーター / スピンspin回復recoveryできるそのother手段meansの使用について十分fully検討discussed
  6. 不意のunintentionalスピンspin発生entry時のフラflapsップや出力power適切proper操作handlingについて、学生student注意深carefully説明explained
  7. 訓練practiceでの失速stallスピンspinでは、発生のために必要necessary以上に機首nose位置を水平horizon線以上に上げraisedないこと、移行段階transition stage初期段階initial phaseからの回復recovery時には、機首nose水平horizon線より十分sufficiently下げloweredwings失速unstallさせずに回復recoveryについて強調Emphasize
  8. ケージcagedできるcagedタイプのジャイロgyro計器instrumentsや、スピンspinによる急激sudden姿勢変化attitude changes影響effects耐えwithstand得る設計designed計器instruments装備equippedされていないUnlessと、課目exercise実施demonstrate訓練practise計器損傷instrument damage可能性may result iあり
「旋転(スピン)」の指導法と学生訓練
  • スピンSpin回復Recovery
スピンSpin回復Recovery
  • 安全safety上の事前注意precautions実施Complete (コクピcockpitット点検checks / 最低高度minimum altitude / 適切suitable空域area選定 / 見張りlook-out)
  • 低速飛行slow flight中に失速時点point of stallからスピンinduce a spinに移行し、機体aircraft失速stalled中にはヨーyawイングを継続continue
  • 回復操作recovery actionについて教示Demonstrate
回復操作の教示事項
  1. 移行段階transition stage初期段階incipient stage序盤でinitial phase進展したaggravated失速stallから回復recover
  2. スピンspin entry移行すbeyond this pointることが許可allowedされる場合には、次のいずれかの要領で実施
スピン回復要領
  • POHで推奨のrecommended回復操作が記載されてる場合、機体型式particular model年式yearに適合する要領recovery techniqueを実施
  • 回復操作recovery action記載がno publishedない場合case、次の要領を実施
POHなどにスピン回復操作の記載がない場合の回復要領
  1. 出力アイドルpower to idle / エルロン中立neutralize ailerons
  2. 逆ラダーopposite rudder一杯fullまで使用apply保持hold
  3. 操縦桿control column積極的positively前方forward動かmoveし、回転停止rotation stopsまでこれを保持hold
  4. ラダー中立centralize rudder / 翼水平level wings
  5. 高度低下loss of altitude最小限minimumに抑えつつ以後のダイブ降下diveから徐々に復帰ease out
  6. 通常飛行normal flight復帰return toするために必要ecessaryに応じ出力使用apply power
  • 学生訓練Student practiceを実施

フラップflaps展張extended状態で機体aircraftスピンspin入っentersた場合、回復操作initial recovery action実施taken後の最初first段階opportunity格納retracted

  • スピンSpin開始entriesは次のような要領により教示demonstrated
スピン開始(進入)の教示事項
  • パワーオフpower-off降下descent
  • 上昇飛行Climbing manoeuvres
  • ラダーrudder不正確incorrectly使用usedして旋回率rate of turn上げincrease低速low speedにて降下旋回descending turn
  • 急激steep上昇旋回climbing turn
  • HighG“G”飛行状態flight conditions (低速low speed模擬simulated)
  • 進入開始時on entryスロットルthrottle閉鎖closeすることで、出力power on使用状態でのスピンspin進入entries教示Demonstrate
  • 計器表示Instrument indications

課目14:螺旋降下(スパイラル)

14 螺旋降下Spiral Dives(スパイラル)
螺旋降下(スパイラル)」の教育目的
  1. スパイspiralラル降下diveつなlead toがる可能性のある状況conditions認識recognition
  2. スパイspiralラル降下dive認識recognition
  3. 正しcorrect回復recovery操作action
「螺旋降下(スパイラル)」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「螺旋降下(スパイラル)」の重要予備知識
  • コクcockpitピット点検checks / 最低高度minimum altitude / 適切なsuitable空域area選定 / 見張りlook-outなど安全safety上の事前注意precautions事項について指導Point out
  • 次の事項について説明Explain
説明事項
  1. スパイラルspiral降下dive基本理論Basic theory説明description
  2. 原因Causes予防prevention
  3. スロッthrottleトルとエルロンaileronsの使用による正しCorrect回復操作recovery action
  4. 過剰excessive速度speedG負荷“G” loadingなど回復recovering中の注意点Points to be aware
  5. 計器表示Instrument indications
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「螺旋降下(スパイラル)」指導上の要点
  1. スパイspiralラル降下diveは、「機体aircraft過度excessively機首下げ姿勢nose-down attitudeとなり、対気速度airspeed急激rapidly増加increasing状態における急降下旋回steep descending」と定義def
  2. スパイspiralラル降下diveでは、機体Aircraft速度speed制限limitations急速rapidly超過exceededする可能性があり、関連associatedする危険dangers性や効果的effective回復操作recovery action法について学生students完全fully理解understandが必要
  3. 学生studentスパイspiralラル降下dive兆候symptomsスピンspinとの相違点differenceについて熟知familiarする必要あり
「螺旋降下(スパイラル)」の指導法と学生訓練
  • コクピcockpitット点検check / 最低高度minimum altitude / 見張りlook-out / 適切なsuitable空域area選定などの安全safety上の事前注意precautions事項を完了Complete
  • スパイラルspiralsがどう発生occurし得るかについて教示Demonstrate
スパイラルの発生原因に関する教示事項
  1. 急旋回steep turn中に過剰excessiveバンクbank角により機首位置がattitude of the nose下がりtoo lowすぎることの放置allowing
  2. 不完全incompleteまたは不十分poorlyスピンspin開始entry回復recovery
  • 機首上げraise the noseによりスパイspiralsラルがきつくtightenなることを指導Point outし、急激rapid高度損失loss of height急激rapid速度増加increase in airspeedについて注意note
  • 回復recovery操作について教示Demonstrate
教示事項
  1. スロットルthrottle閉鎖Close
  2. 翼を水平Level the wingsにし調和のco-ordinatedとれた制御control
  3. ダイブdive降下からEaseする
  • 計器表示Instrument indication

課目15:すべり飛行(スリップ)

15 すべり飛行Side-slipping(スリップ)
すべり飛行(スリップ)」の教育目的
  • 開始entry法 / 実用的practical使用use法 / 横滑りside-slipからの回復recoveryについて指導
「すべり飛行(スリップ)」の動機づけ
  • 必要に応じて実施
「すべり飛行(スリップ)」の重要予備知識
  • 次の事項について説明Explain
説明事項
  • 横滑りside-slip使用use
横滑りside-slip使用useを使用する場面
  1. 余計excess高度height減らloseすため
  2. 横風cross-wind着陸技術landing techniquesにおいて
  3. 滑り旋回slipping turにおいて
  • 横滑りSide-slip開始要領entry procedure
  • 横滑りside-slipping中の機体aircraft姿勢Attitude
  • ヨーyawイングとバンクbank制御Control
  • 飛行経路flight path制御Control
  • 回復要領Recovery procedure
  • 不正確incorrect回復要領recovery proceduresの結果Consequences
  • 計器表示Instrument indications
  • 必要as necessaryに応じ学生studentに適宜質問Question
「すべり飛行(スリップ)」指導上の要点
  1. 横滑りside-slip滑り旋回slipping turnは、学生student操縦controls法を十分理解learnsするまでは高度altitudeをとり教示しdemonstrated訓練practisedさせ、その後Subsequent実場面practical適用しapplicationsて行う教示でdemonstrationsは、地面近くnear the ground実施given
  2. 一部の機体aircraftでは、ピトーpitot管と静圧孔static pressure位置positionにより、速度airspeed測定readings値がスリslipップ方向directionによって信頼性unreliableが低下するため、左右のスリップboth left and right slips同じsame姿勢attitude使用usedすることを強調Emphasize
  3. 降下率rate of descent上げincreaseるために横滑りside-slip使用usingして着陸進入approaching to landを実施する際は、横滑りside-slipを常に風上側に向けinto the direction of the windて実施
  4. よくあるcommon失敗faultとしては、通常飛行に復帰recoveryする際の速度低下lose speedであり、これにより多くの場合、ハードheavy着陸landingとなresultingるため、正しcorrect降下姿勢descent attitude復帰recoverするためには、安全高度safe altitude機首noseわずかslightly下げlower必要needがあることを強調Emphasizeし、通常normal進入approach継続continue
  5. 現代modernほとmostんどの機体aircraftにおいて、中程度moderateバンク角amount of bankでの横滑りside-slipでは方向維持maintain direction困難difficultであり、特にparticularlyフラッflapsプ不使用without the use実施carried outする不時着陸forced landingsでは、滑り旋回slipping turnの実施が特に重要importance
「すべり飛行(スリップ)」の指導法と学生訓練
  • コクピcockpitット点検checks / 最低高度minimum altitude / 見張りlook-outなど完全safety上の事前注意precautions事項の完了complete
  • パワーpower-offオフ降下descentからの滑り旋回への進入entry教示demonstrate (バンク実施apply bank / ヨー制御control yaw / 正しcorrect姿勢attitude維持maintain)
  • 次の事項について教示Demonstrate
教示事項
  1. 対地航跡Ground tracking
  2. 各種降下率Varied rates of descent
  3. 回復法Recovery techniques
  4. 翼水平level wings / ヨー制御control yaw / 正確correct速度airspeedへの姿勢調整adjust attitude
  • 横風進入cross-wind approach着陸landing時の偏流修正correct for driftの際の横滑りside-slip使用used法について指導Show
  • 滑り旋回Slipping turns
滑り旋回Slipping turnsに関する教示事項
  1. ヨーイングRegulation of yawの調整
  2. 進入entry回復recovery中の姿勢制御Attitude control
  3. 実用的Practical使用use
  • ピトpitotー管と静圧孔static source配置placingよってdependingは、対気速度計airspeed indicator横滑りside-slip時に信頼unreliableできない可能性があることを指導Show
  • 計器表示Instrument indications

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