カナダ事業用操縦士免許「CPL」の飛行実技検定課目

FLIGHT

2021年1月更新の第6版事業用操縦士免許CPL用「飛行実技検定ガイド」(飛行機)を参照して作成しています。

飛行検定に関する共通事項

自家用操縦士免許(PPL)、事業用操縦士免許(CPL)、多発機飛行資格(Multi)、計器飛行証明(Instrument)、飛行教育証明(Instructor)など、飛行実技検定が必要な免許や資格/証明がありますが、その中でも検定に関する一般事項として、申請要領採点方法など共通の事項については、下の記事でまとめていますので、こちらをご覧ください。

飛行検定課目一覧

オレンジ色で示されている課目が採点対象であるが、18B18B-1または18B-2いずれか293つが選択されるので、合計33項目となる。
各項目「4点」(満点)~「1点」(不合格)の4段階で評価され、合計点数が70%以上93点以上にて合格となる。

事業用操縦士免許 (CPL) の飛行検定の平均検定飛行時間は、1.8時間です。(TP 14277「飛行検定官マニュアル」より)


第6版での変更 (追加) 事項

第6版での変更 (追加) 事項

2019年9月25日発効のアドバイザリーサーキュラー第408-002号「飛行検定における2点の制限数について」に基づき、検定内で取得する「2点」の上限数が、4つまでと明記されました。つまり、検定の結果「1点」の項目がなければ、「2点」を4つまで取得しても合格であるということです。
この条項は、再検定や部分再検定場合にも、シミュレーターを使用した検定にも適用されるとされています。
再検定については、「2点」と「1点」の合計ポイントが「4」になるかどうかで完全再検定か部分再検定になるかが変わります。

【完全再検定になる例】
「2点」×4以上+「1点」×1で検定は終了、完全不合格
「2点」×5以上で検定は終了、完全不合格
【部分再検定になる例】
「2点」×2+「1点」×2で「4」と計算、部分合格となり不合格課目×2を再検定
「2点」×3+「1点」×1で「4」と計算、部分合格となり不合格課目×1を再検定
【合格になる例】
「2点」×4まで+「1点」なしなら合格

なお、各検定における「2点」の取得許容数は、以下のとおりです。

レク操縦士
RPP
自家用操縦士
PPL
事業用操縦士
CPL
多発資格
Multi Rating
計器飛行証明
Instrument Rating
65443

課目2:航空機の慣熟と飛行準備

2A 書類および耐空性(地上課目)

2A 書類および耐空性Documents and Airworthiness(地上課目Ground Item)
「書類および耐空性」の目的
  • 搭載が必要な関連書類documents required on board有効性validityについて正しく評価correctly assessできること。
  • こうした関連書類から、検定で実施する飛行proposed flight内容についての耐空性airworthyを有しているかを判断determineすること。
「書類および耐空性」の概要
  • 受検者は、航空機に搭載on board必要requiredすべてall関連書類documents有効性validity判断determine
  • 必要な整備基準required maintenance certifications満足completedしているかを判断determine
「書類および耐空性」の合格基準
  1. 飛行承認flight authorizationが得られているか、及び適用可能applicable運用管理システムoperational control systemにしたがって、意図する飛行内容の要件requirements of the intended flightカバーencompassesしていることを明確ensureにする。
  2. 搭載する関連書類documents required to be on board有効validなものであることを判断determineする。
  3. 航空機飛行日誌Aircraft Journey Logbookを含む航空機の関連文書aircraft documents整備関連情報maintenance releaseから航空機が使用可能serviceabilityであると判断determineすることと、飛行を予定する期間中due during the period of the intended flight整備や点検の必要が生じないno service or inspection requirementsことを判断する。
  4. 次回の点検または整備作業the next service or maintenance taskまでの残飛行時間remaining number of flying hours決定determineする。
  5. 整備関連情報maintenance releaseに示されるいかなる状況や制限any conditions or limitationsにも適合し得るcan be complied withことを確認ensureする。
  6. 予定する航空機の運用operationsについて、先送りにされた欠陥の影響impact of deferred defects判断determineする。
  7. 飛行中に発見discovered during a flightされた機体の使用できない機器や機能aeroplane unserviceabilitiesについて、対応要領process for dealing with説明explainする。

飛行訓練施設(FTU)における整備管制マニュアルMaintenance Control Manualや、使用する型式の航空機aircraft type used認定整備計画Approved Maintenance Scheduleに関する知識knowledgeを示す必要はないno requirement

2B 航空機の性能(地上課目)

2B 航空機の性能Aeroplane Performance(地上課目Ground Item)
「航空機の性能」の目的

検定に使用する機体の推奨運用手順recommended operating procedures各種性能performance capabilities運用制限approved limitations理解understandすること。

「航空機の性能」の概要
  • 検定に使用する機体の推奨運用手順approved operating procedure各種性能performance capabilities運用制限limitationsについて説明explain
  • 各種の性能速度performance airspeeds記憶だけで示しquote from memory、そうした速度の実運用上の知識practical operational knowledgeについて示すdemonstrate
  • 離陸時の出力(RPM)static take-off power RPMなどはその他の性能諸元performance dataについては、POH/AFMを用いて算出
「航空機の性能」の合格基準
  1. 次の速度の実用上の適用practical applicationについて記憶の知識だけで説明state from memoryする。
    1. 最大上昇角速度the best angle of climb speed
    2. 最大上昇率速度the best rate of climb speed
    3. 運動速度manoeuvring speed
  2. 飛行課目23Aのエンルート巡航計画planned enroute cruising portionについて、次を算出calculateする。
    1. 出力設定power setting proposed(%/マニフォールド圧力/RPM)と予想巡航速度expected cruise speed(KTAS)
    2. 搭載燃料量設定出力fuel load and power settings proposedでの飛行可能時間available flight time
  3. 実際の検定飛行actual flight test flight時の実重量actual weightsを用いて次を算出calculateする。
    1. 50ftまたは実在の障害物existing obstacleクリアclearするための所要離陸距離take-off distance着陸距離landing distances
    2. 最大離陸重量maximum take-off weightを超えない重量での性能表charts or tables、もしくはそれがない場合には下記の公式formulaを用いて予想着陸重量predicted landing weightで算出する最終進入速度final approach speed
最終進入速度算出公式

1.3VSOKCAS(最大総重量)×√(着陸重量/最大総重量)
=1.3VSOKCAS(予想着陸重量)

  • POH/AFMの速度換算表airspeed calibration chartを用いてKCASからKIASに変換
  • 上記の公式formula使用時は、KCAS使用apply
  • 6000lbs未満の航空機において、製造社manufacturers進入着陸速度approach and landing speed着陸性能データlanding performance data作成する義務はないnot mandate(航空法第523項)
    • 一方、滑走路末端runway thresholdを1.3VSOで通過する最適速度optimal airspeedをその時の着陸重量landing weightに応じて算出する能力は、特に、免許取得後にAFMに記載されたデータを活用して適切な速度に調整して飛行することが必要な6000lbs以上の航空機に移行することが多い事業用操縦士Commercial Pilotsにとって重要essential

2C 重量平衡と負荷(地上課目)

2C 重量平衡と負荷Weight and Balance, Loading(地上課目Ground Item)
「重量平衡と負荷」の目的

検定に使用する機体の2つtwo重量平衡weight and balance計算calculations正確に実施correctly completeすること。
 (1) 飛行課目prepared in Ex 23A23A計画上planned想定simulatedVFRVFR場外飛行cross-country flight
 (2) 実際の飛行用actual flight-test flight

「重量平衡と負荷」の概要
  • 想定のVFR場外飛行をする機体に対して、実際の機体重量actual aircraft weights承認された重量平衡データapproved weight and balance dataを用い、適用可能なほぼすべての搭乗者区画と荷物区画に指示された想定の搭載物を割り当てaddresses離陸take-off重量weight着陸landing重量weightzero燃料fuel重量weightとともに実際practical負荷loadについて精確に算出complete accurate computations
    • 航空機に対応した搭載負荷loadingに関するグラフgraphコンピューターcomputerが使用可能であれば、活用utilized
  • 重量平衡weight and balanceグラフ包囲線図graphs and envelopesに関する知識と、重心位置の変動various centers of gravity locationsによる航空機の飛行特性flight characteristicsへの影響effectについて示す
  • 重心位置center of gravity制限範囲外out of limitsにある場合や総重量gross weight制限を超過exceededしている場合の状況改善方法how to correct a situationや、計算の修正法amend a calculationについて、実用的な知識Practical knowledge示すdemonstrated
「重量平衡と負荷」の合格基準
  1. 離陸take-off重量着陸landing重量零燃料重量zero-fuel weights重心位置center of gravity制限範囲内にあるwithin permissible limitsかどうかを判断determineする。
  2. 重心位置center of gravity制限範囲外out of limitsであったり、総重量gross weight制限を超過exceededしている場合の修正法how to correct a situationに関する実用上の知識practical knowledge示すdemonstrate
  3. 重心位置の変動various center of gravity locationsが機体の飛行特性flight characteristicsに与える影響effectについて説明explainする。

2D 飛行前点検(飛行課目扱い)

2D 飛行前点検Pre-Flight Inspection(飛行課目Air Item扱い)
「飛行前点検」の目的

POH/AFMにしたがって機内と機外の点検internal and external checks行いcomplete、予定する飛行において、機体が安全な状態in a safe conditionにあると判断determineするための実用的な知識practical knowledge示すdemonstrateこと。

「飛行前点検」の概要
  • 飛行前点検pre flight inspectionを行い、機体が耐空性airworthyを有しており、予定する飛行の準備readyが整っていることを判断determine
    • 機内外点検external and internal checksは、製造社manufacturerが示すすべての項目網羅cover
    • 搭載する機器equipment書類documents搭載locatedされ、安全にsafely格納stowedされていることを確認
  • POH/AFMにしたがい、燃料fuel quantity規格grade of fuel、水分の含有の有無などの混濁度合いcontamination潤滑油の搭載量oil levelについて目視で確認Visual checks
    • 設計上、燃料量fuel levels目視で確認visual checkするようにしていない航空機の場合には、燃料の搭載票fuel chits搭載記録fuel logsやその他の信用に足る要領credible proceduresをもって実際の搭載量fuel actually on board確認confirm
    • 飛行可能時間available flight timeの算定を行う際は、実際の搭載燃料量actual fuel on boardに基づく予定巡航速度intended cruising speedを使用
  • 飛行前点検pre-flight inspection終了後、検定に使用する機体に関する口頭質問questionsを実施
    • 飛行前点検pre-flight inspectionにおける不具合事項unsatisfactory itemが検定官に確認detectedまたは指摘describedされた場合、どう対処すべきappropriate actionであったのか説明able to explain
    • 指摘がなundetectedくても、その次consequencesにどういったことが発生したかという知識knowledgeについては説明demonstrateできること
  • 搭乗者passengerに対する口頭oral安全safetyブリーフィングbriefing実施conduct
    • 省略omits時は、検定官examinerが実施するように促す
「飛行前点検」の合格基準
  1. 製造社manufacturerまたは所有者owner示す項目itemsについて少なくとも網羅includingした整然とした手順orderly procedure点検inspectする。
  2. スイッチswitchesサーキットブレイカーcircuit breakers / fuses識別identifyして確認verifyする。
  3. 予定する飛行intended flight十分な量の燃料sufficient fuel潤滑油oilがあることを確認confirmする。
  4. 予定する巡航の速度intended cruising speed高度altitudeにおける、搭載する燃料量fuel quantity on boardでの飛行耐久性flight endurance(飛行可能時間)について説明stateする。
  5. 機体が安全に飛行safe flightできる状態conditionにあることを確認verifyする。
  6. 検定官examiner確認detectedまたは指摘describedされた不具合事項unsatisfactory itemに対しとるべき対処appropriate actionについて説明describeする。
  7. 手荷物baggage必要機器required equipmentを搭載する位置と安全性location and securityについて確認verifyする。
  8. 物件や機器material and equipmentをしっかりと整頓organizeし、いつでも使用できるreadily availableようにしておく。
  9. 次の内容を含む効果的effective安全ブリーフィングpassenger safety briefingを搭乗者に対して行うperform
乗客安全ブリーフィングに含めるべき内容
  1. シートベルトseat beltsショルダーハーネスshoulder harnesses使用法use
  2. 緊急脱出出口emergency exits場所location使用法use
  3. 緊急位置発信機emergency locator transmitter(ELT)消火器fire extinguisher
  4. 航空機の脱出aeroplane evacuationに関する搭乗者の配慮passenger considerations
  5. 緊急着陸emergency landingとるべき行動action
  6. 喫煙smoking制限limitations
  7. 使用するbeing used航空機の型式aeroplane typeにおける特有specific事項items
  8. 緊急emergenc時に考えるconsiderべきその他の事項other items

2E エンジン始動/試運転/チェックリストの使用

2E エンジン始動Engine Starting/試運転Run-up/チェックリストの使用Use of Checklists
「エンジン始動/試運転/チェックリストの使用」の目的

機体が耐空性airworthyを有し、飛行可能ready for flightな状態にあることを判断determineするため、POH/AFMに示される項目itemsを少なくとも含んだ製造社manufacturer/所有者ownerによるチェックリストchecklistsプラカードplacardsに基き、エンジン始動engine start暖気warm-up試運転run-up操縦桿control動きmovements確認correctnessシステム点検systems checks実施completeすること。

「エンジン始動/試運転/チェックリストの使用」の概要
  • POH/AFMに示される項目itemsを少なくとも含みつつ、機体が耐空性airworthyを有し、飛行可能ready for flightな状態にあることを判断determineするために行う、製造社manufacturer/所有者ownerによ」るチェックリストchecklistsプラカードplacardsに基くエンジン始動engine starting暖気warm-up試運転run-upシステムsystems/機器equipment点検の実施に関して、推奨される手順recommended proceduresを用いて良いエアマンシップairmanshipを発揮
  • 実際に発生encounteredもしくは検定官examinerにより想定simulatedされた不具合事項unsatisfactory conditionsに対する適切な対処法appropriate actionを実施
「エンジン始動/試運転/チェックリストの使用」の合格基準
  1. エンジン始動前または始動中before and during engine start周囲の人や物other persons and propertyに対する注意awareness行うdemonstrate
  2. 製造社manufacturer/所有者ownerが提供する適切なappropriateチェックリストchecklist使用useする。
  3. 特定specific指示instructionsチェックリストchecklistない事項に対しても、健全な判断sound judgement対処法operating practices示すdemonstrate
  4. エンジンengine機体システムaeroplane system点検checks正確accurately行うcomplete
  5. 操縦系統flight controls引っ掛かかりなくfreedom正常に作動correct movementすることを確認checkする。
  6. 検定に使用する無線航法機器radio navigation aids使用可能serviceableであることを確認determineする。
  7. 不具合事項unsatisfactoryに対し適切な対処appropriate actionを行う。

2F 航空機システムの運用

2F 航空機システムの運用Operation of Aircraft Systems
「航空機システムの運用」の目的

検定で使用する機体に搭載installedする各種システムsystemsについて、POH/AFMやそれらの各補足誌にしたがって操作operateすること。

「航空機システムの運用」の概要
  • 検定で使用する機体に搭載installedする各種システムsystems運用法operationに関する実用的な知識practical knowledge示すdemonstrate
  • これらのシステムsystems使用Useは、地上ground課目と飛行air課目の両方評価evaluated
「航空機システムの運用」の合格基準

POH/AFMにしたがって機体の各種システムsystems運用法operateについて示し、検定官examinerが次の項目の中から3つ選択specifiedする項目の運用法について説明explainする。

各種システムの使用法の説明項目(3つ)
  1. 主要な操縦系統primary flight controlsトリムtrim
  2. キャブレター・ヒートcarburetor heat
  3. ミクスチャーmixture
  4. プロペラpropeller
  5. 燃料fuel/潤滑油oil/作動油hydraulic系統systems
  6. 電気系統electrical systems
  7. 高揚力装置flaps(フラップ)
  8. 着陸装置landing gear(ギア)
  9. ブレーキbrakes
  10. 航法機器avionics
  11. ピトー静圧pitot-stati/吸気vacuum圧力系統pressure system/関連associated飛行計器flight instruments
  12. 暖房heater空調系統environmental
  13. 防除氷系統de-icing and anti-icing

課目4:地上滑走(タクシー)

4 地上滑走Taxiing(タクシー)
「地上滑走」の目的

他機other traffic不必要unnecessary干渉interferenceせず機体aeroplane安全safely動かすmanoeuvreこと。

「地上滑走」の概要
  • 特に指示されない限り、滑走路runwayと駐機場の間において航空機aeroplaneタクシーtaxi
  • 他機trafficその他の状況other conditionsが許す限り、誘導路の中心線taxiway centrelinesに沿ってタクシーtaxi
  • 風の状況wind conditionsに応じた適切なappropriately操縦系統flight controlsの操作
    • 風が弱い状況calm wind conditionsであれば、検定官examiner風向風速wind speed and directionに関する想定を付与し、これに関する対応操作を確認
  • タクシー中While taxiing飛行計器flight instruments正常に作動correct functioningするかを確認confirm
    • 省略omitされた場合には、検定官examiner離陸前prior to the takeoffに確認させる
「地上滑走」の合格基準
  1. ブレーキ作動点検brake check行うperform
  2. タクシー中while taxiingブレーキを引きずることなくnot dragging効果的に使用effective useする。
  3. 実際/想定actual or simulatedwindに対して操縦系統flight controls操作適切にappropriate行う。
  4. 地上にon the groundおいて、機体を正しく積極的correct and positive aeroplane control操作できることを示すdemonstrate
  5. 駐機場aprons移動区間manoeuvring areasにおいて他機配慮considering other trafficしつつ、安全に機体を扱うsafely manoeuvre the aeroplane
  6. 適切なタクシー速度appropriate taxiing speeds用いるuse
  7. 他機other aeroplanes障害物obstruction人員personとの安全距離safe distance確保maintainする。
  8. 飛行場特有の規則local taxi rules要領proceduresATC許可clearances指示instructionsにしたがってタクシーする。
  9. 飛行計器flight instruments正常な作動correct functioning確認confirmする。
  10. 実施すべきチェックリストapplicable checklist items完了accomplishし、推奨される手順recommended procedures行うperform
  11. 飛行場airport誘導路taxiway滑走路runway標識signsマーキングmarkings灯火lightingについて識別identifyし、正しく読み取るcorrectly interpret
  12. 着陸後は、滑走路runwayクリアclearし、適切suitable駐機場parking燃料搭載場refuelling areaタクシーtaxiする。
  13. タクシー中during taxi operationは、常に警戒心constant vigilanceをもって機体を操作controlする。
  14. 実際existing/予想forecast状況conditionsに応じて、駐機parkまたは機体の処理secure適切にproperly行うこと。

課目9:急旋回(スティープターン)

9 急旋回Steep Turns(スティープターン)
「急旋回」の目的

水平level調和のとれたcoordinatedスティープターンsteep turns安全safely行うperformこと。

「急旋回」の概要
  • 検定官examiner旋回開始前Prior to entering the turnに、検定で使用する速度airspeed高度altitude開始向首目標initial heading示すspecify
  • バンク45°bank of 45º180°中断なくwithout pauseスティープターンsteep turnした後に反転reverse the turnして逆を行いexecute元の針路original entry heading戻るroll out
「急旋回」の合格基準
  1. 旋回開始前及び旋回中before and during the turnには、効果的に見張りeffective lookout維持maintainする。
  2. ロールイン/アウトroll into and out of turnsは、3舵pitch, bank, yaw出力power control調和coordinatedさせ円滑smoothに行う。
  3. 高度altitude±100 ft速度airspeed±10 ktの基準を維持maintainする。
  4. 旋回が安定stabilized portion of the turnしたときにバンク角45°bank angle of 45º(±5º)維持maintainする。
  5. 旋回方向を逆にreverse the direction of turnし、再度repeat逆方向opposite directionで実施する。
  6. ロールアウト操作roll out of the turnは、ロールインとほぼ同じ旋回レートthe same rateで行い、開始針路entry headings(±10º)で終了する。
  7. 外の目標outside visual references計器指示instrument indications適切appropriately注意分配divide attentionする。

課目11:低速飛行(スローフライト)

11 低速飛行Slow Flight(スローフライト)
「低速飛行」の目的

意図しない失速inadvertent stallが発生した場合に安全に回復recoveryできる、対地2,000ft以上above 2,000 feet AGLまたはマニュアル上の推奨最低高度minimum altitude recommended以上いずれか高いwhichever is higher高度による安全高度operationally safe altitudeで、失速速度stall speed5~10kt以内within 5 to 10 knotsでのスローフライトslow flightを行うこと。

「低速飛行」の概要
  • 意図しない失速inadvertent stallが発生した場合に安全に回復recoveryできる、対地2,000ft以上above 2,000 feet AGLまたはマニュアル上の推奨最低高度minimum altitude recommended以上いずれか高いwhichever is higher高度による安全高度operationally safe altitudeで、失速速度stall speed5~10kt以内within 5-10 knotsでのスローフライトslow flightを行う
  • 使用速度は、旋回during a turnもしくは気流の状況turbulent conditionsでは失速速度stall speed若干大きくなるincreased slightlyため、それに応じて若干増やす
「低速飛行」の合格基準
  1. スローフライト開始前安全上の確認safety precautionsを適切に行うcomplete
  2. 効果的に見張りeffective lookout継続maintainする。
  3. スローフライト確立中は、その速度範囲speed rangeとその時の形態configurationに応じた断続的intermittent失速警報stall warning空力バフェットaerodynamic buffeting感知しながら実施する。
  4. 調和のとれたcoordinated水平直線飛行straight and level flightと、両方向both directionsバンク角30°bank of 30 degrees各90°以上at least 90 degrees水平旋回level turns飛行スローフライトslow flight状態で行うdemonstrate
  5. 失速に入れないprevent a stall
  6. 高度altitudes±100 ft針路headings±10°バンク角angles of bank±5°の基準を維持maintainする。
  7. 最適な針路headings±10°にてロールアウトroll outする。
  8. 検定官examiner指示on commandにより、通常飛行normal flight適切promptlyかつ円滑smoothly復帰recoverする。

課目12:失速(ストール)

12 失速Stall(ストール)
「失速」の目的
  • 失速に入るapproach to a stall兆候indication認識recognizeすること。
  • 意図的intentionally完全な失速full stallに入れること。
  • 通常飛行normal flight安全safely回復recoveryできること。
「失速」の概要
  • 次のいずれか1つの失速を過度excessively機首上げ姿勢high nose-up attitudesに入れることなく実施perform
    • エルロンラダー交差操作cross-controlledによる失速
    • 着陸復行overshootによる失速
    • 高出力時high-power setting上昇旋回climbing-turnによる失速
  • 検定官examinerは、失速が発生するシナリオstall scenario航空機形態aeroplane configurationについて指示specify
  • 意図的な失速Intentional stallsは、対地2,000ft以上above 2,000 feet AGLまたはマニュアル上の推奨最低高度minimum height recommended以上いずれか高いwhichever is higher高度で回復recoveryできる安全な高度operationally safe altitudeから開始
「失速」の合格基準
  1. 失速開始entering a stall安全上の確認safety precautionsを適切に行うcomplete
  2. 検定官examiner指示する形態configuration出力power設定確立establishする。
  3. 失速stall近づくinduceように過度にならない機首姿勢pitch attitude円滑smoothly移行transitionする。
  4. 失速警報stall warningの聴知、空力バフェットfirst aerodynamic buffetingの体感、操縦効果control effectiveness低減decayの体感を認識identifyingすることで失速stall入ったonsetことを認識し、宣言recognize and announceする。
  5. 機体を失速stall the aeroplaneさせる。
  6. 方向管制維持maintain directional controlする。
  7. 迎え角angle of attack適切promptly減少reducingの水平eveling the wingsより正しいcorrect操作手順sequence円滑smoothlyに失速から回復recoverさせる。
  8. 二次失速secondary stall入れないavoidように、適切に出力を使用add powerしつつ巡航姿勢cruise attitude復帰returnする。
  9. 必要に応じif applicable正方向の上昇率positive rate of climb確保establishedできたところでマニュアルで示された要領にてフラップflapsギアlanding gear格納retractする。
  10. 検定官examiner指示する高度altitude針路heading速度airspeed復帰returnするための姿勢attitude確立establishする。

課目13:旋転(スピン)

13 旋転Spinning(スピン)
「旋転」の目的

意図的なスピンintentional incipient spin行いdemonstrate検定官examiner指示upon commandPOHや補足版Supplementに示される推奨要領technique recommended効果的な回復effective recoveryを行うこと。

「旋転」の概要
  • 正しい方法correct entry techniqueで機体をスピンに入れ、回復の指示command to recoverがあるまで完全full前方スピンpro-spin維持
    • 少なくとも1/4回転one quarter (1/4) turn回復recover指示commandされる
  • 正しい手順correct entry techniqueスピンに入れ、前方スピンfull pro-spin維持maintainingしても、機体によってcertain aeroplane typesスパイラルダイブspiral dive状態になる場合がある
    • この場合、受検者candidateは「スパイラルダイブ“Spiral Dive”」である旨を宣言announceし、この適切correct回復要領recovery techniqueを実施
    • その後に運動manoeuvre再度実施be repeatedする必要はない
  • 意図的なスピンIntentional spinsは、U類utility(多用途)またはA類aerobatic(曲技用)の耐空性要件requirementsにて認定certifiedされた機体のみで実施conducted
    • 対地2,000ft以上above 2,000 feet AGLまたはマニュアル上の推奨最低高度minimum height recommended以上いずれか高いwhichever is higher高度で回復recoveryできる安全な高度operationally safe altitudeから開始
「旋転」の合格基準
  1. スピン開始前before entering the spinに、安全上の確認safety precautions適切appropriate行うcomplete
  2. 機体ごとaeroplane type推奨recommendedされる適切な操作effective control application手順sequenceで機体をスピンに入れるenter the spin manoeuvre
  3. 指示があるまで完全な前方スピンfull pro-spin状態維持holdし、適切な操作appropriate control application手順sequenceにより回復recoveryする。
  4. 完全な前方スピンfull pro-spin状態を維持したにもかかわらず、スパイラルダイブspiral dive状態陥ってdevelopsしまった場合には、受検者は「スパイラルダイブ“Spiral Dive”」に入った旨を宣言announceし、適切な操作effective control application手順sequenceにより回復recoverする。
  5. 二次失速secondary stall入れないavoid
  6. 回復recovery時に速度airspeed超過excessiveしないavoid
  7. 過度excessive高度損失altitude lossしないavoid
  8. 機体aeroplaneのいかなる運用制限operating limitation超過exceedingしないavoid

課目15:すべり飛行(スリップ)

15 すべり飛行Slipping(スリップ)
すべり飛行」の目的

降下率rate of descent大きくincreaseしたい場合や横風crosswind着陸landing時に使用する安全safe効果的effectiveすべり飛行slipping manoeuvres行うdemonstrateこと。

すべり飛行」の概要
  • 降下率rate of descent大きくincreaseするための前方すべり飛行forward slipすべり旋回slipping turn、または着陸landing時に横風crosswind修正correctするための横滑り飛行sideslip行うdemonstrate
  • すべり飛行Slippingは、予防着陸precautionary不時着陸forced landingの課目時を含むいずれかの着陸進入any of the landing approachesに行う
すべり飛行」の合格基準
  1. 効果的effectiveすべりslip飛行円滑smoothly行うestablish
  2. 飛行段階flight profile横風の状況crosswind conditionsに応じた適切appropriateすべりslip飛行行うperform
  3. 前方すべり飛行forward slipを行う場合は、意図する降下パスintended flight path維持maintainする。
  4. 調和のとれたcoordinated飛行flight円滑smoothly復帰recoverする。
  • 大きなsignificant外すべり飛行skidding manoeuvre(スキッド)は許容されないunacceptable

課目16:離陸

16 離陸Takeoff
CPLで行う離陸の種類
  1. 不整地離陸soft-field takeoff;
  2. 実際actualまたは想定simulated障害物obstacle回避clearするための短距離離陸short-field takeoff
  • 可能な範囲で、短距離離陸short-field takeoff事前previously算出calculatedした諸元performanceを用いて実施
  • 風の状況wind conditionsが許せば、1回横風crosswindでの離陸takeoffs実施completed
  • ガストgust横風crosswind状態といった条件での推奨速度recommended speeds変更variation必要性operational necessityについて説明explainできること
  • より良いbetter操縦士間のcockpit連携co-ordinationを実現するため、受検者は検定官examinerに対し離陸takeoffに、意図する出発要領intended departure procedure騒音低減noise abatement考慮considerationsした離陸takeoff要領、最初の離陸上昇時takeoff and initial climb実際actualエンジン故障engine failureが発生した場合の対処手順に関するブリーフィングcrew briefing行うcomplete

16A 不整地離陸

16A 不整地離陸Soft-Field Takeoff
「不整地離陸」の目的
  • 実際/想定actual or simulatedwind状況conditions滑走路runway表面surface滑走路lengthに対応する正しいcorrect手順procedure手法techniqueを用い、実際/想定actual or simulated草地grass砂礫地gravel荒地rough surfaceから安全safely離陸take offすること。
  • ウィンドシアwind shear機械的乱気流mechanical turbulenceの発生などの対応についても評価assessすること。
「不整地離陸」の概要
  • 検定官examinerは、滑走路表面surface状態conditions障害物obstacles使用可能available滑走路長runway lengthに関する想定simulated付与specify
  • 飛行Flight訓練TrainingマニュアルManual(FTM)で記載されるもしくは検定に使用する機体aeroplane typePOH/AFM推奨されrecommended不整地離陸soft-field take-off要領techniqueを使用
「不整地離陸」の合格基準
  1. シートベルトseat belt secureドアロックdoor lockedなど搭乗者の安全passenger safety確認reviewする。
  2. 適切なappropriateチェックリストchecklistsを使用して行うcomplete
  3. 管制許可ATC clearances管制指示instructions従うrespect
  4. 実際/想定existing or simulated状況に応じて操縦を行いflight controls形態configureを作る。
  5. 「GO」「NO GO」判断点decision point検定官examiner示すspecify
  6. 他機を確認check for trafficしながら、前脚nose wheel可能な限り軽くas light as possibleしつつ安全速度safe speed離陸位置take-off surfaceまでタクシーtaxiし、管制指示ATC instructionsを得られれば停止することなくwithout stoppingスロットルthrottle円滑smoothly離陸出力take-off powerまで設定する。
  7. 離陸出力take-off powerがしっかりと出てachievedいることを確認confirmする。
  8. 離陸滑走中take-off roll方向管制directional control維持maintainする。
  9. 機首姿勢pitch attitude確立establishして維持maintainし、効果的effectivelyかつ効率的efficiently機体重量weight of the aeroplane車輪wheelsからwings移動transferさせる。
  10. 実際の状況existing conditionsに応じて安全safety最適commensurate最小速度slowest airspeed浮揚lift offする。
  11. 地上効果ground effect残るremainままVXまたはVY速度まで加速accelerateし、障害物obstaclesクリアdictateする。
  12. 推奨上昇速度recommended climb speedに向けた機首姿勢pitch attitude確立establishし、+10kt~–5ktの速度を維持maintainする。
  13. 可能であればwhere applicableギアlanding gear安全高度safe height格納retractする。
  14. 必要に応じwhere applicable安全高度safe height推奨最小速度以上above the recommended minimum speedフラップflaps格納retractする。
  15. 安全高度safe heighに達するまでは離陸出力take-off power維持maintainし、必要に応じwhere applicable上昇出力set climb power(±0.5″ MP、±50 RPM)を設定する。
  16. 方向管制directional control維持maintainし、上昇climb時の偏流修正drift correction行うapply
  17. 適切な点検appropriate checks完了completeする。

16B 短距離離陸(最大性能)

16B 短距離離陸Short-Field Takeoff(最大性能Maximum Performance)
「短距離離陸」の目的
  • 実際actualの状況wind conditions実際/想定simulated or actual滑走路runway lengthに対応する正しい手順correct procedure手法technique用いusing短距離short fieldの滑走路から安全safely離陸take offし、障害物obstacleクリアclearすること。
  • ウィンドシアwind shear機械的乱気流mechanical turbulenceの発生などの対応についても評価assessすること。
「短距離離陸」の概要
  • 検定官examinerは、回避clearedすべき障害物obstacles使用可能available滑走路長runway lengthに関する想定simulated明確にclearly付与specify
  • もしくは検定に使用する機体aeroplane type usedのPOH/AFMで推奨recommendedされる最大maximum離陸take-off出力性能performance使用use
「短距離離陸」の合格基準
  1. シートベルトseat belt secureドアロックdoor lockedなど搭乗者の安全passenger safety確認reviewする。
  2. 適切なチェックリストappropriate checklistsを使用して行うcomplete
  3. 管制許可ATC clearances管制指示instructions従うrespect
  4. 実際/想定actual or simulated状況に応じて操縦を行いflight controls形態configureを作る。
  5. 「GO」「NO GO」判断点decision point検定官examiner示すspecify
  6. 他機を確認check for trafficしながら、離陸距離available take-off distance最大限活用maximum utilizationできる離陸位置into positionまでタクシーtaxiする。
  7. ブレーキを保持while holding brakesしながらスロットルthrottle円滑smoothly離陸出力take-off powerまで進めるadvance
  8. 停止static状態で離陸出力take-off powerがしっかりと出ているachievedことを確認confirmする。
  9. 離陸滑走中take-off roll方向管制directional control維持maintainする。
  10. 推奨速度recommended airspeed引き起こしrotateを行って浮揚lift offし、障害物obstacle回避clearanceするためVXまで加速accelerateする。
  11. 推奨障害物回避速度recommended obstacle clearance airspeedに向けた機首姿勢pitch attitude確立establishし、実際/想定actual or simulated障害物obstacle回避clearedまたは対地50ftに達するreaching 50 feet AGLまで+10kt~–5kt速度を維持maintainする。
  12. 可能であればwhere applicable安全高度safe heightギアlanding gear格納retractする。
  13. 必要に応じwhere applicable安全高度safe height最小フラップ格納速度minimum recommended flap retraction speed以上にてフラップflaps格納retractする。
  14. 安全高度safe heightに達するまでは離陸出力take-off power維持maintainし、必要に応じwhere applicable上昇出力climb power(±0.5″ MP、±50 RPM)を設定setする。
  15. 方向管制directional control維持maintainし、上昇climb時の偏流修正drift correction行うapply
  16. 適切な点検appropriate checks完了completeする。
  • 離着陸中during takeoffs and landingsに使用する滑走路runway横方向の位置lateral positioning精度accuracyは、次の基準criteria評価assessed
離着陸中の滑走路内横方向精度

「4」機体胴体fuselage中心線centerline維持remains over
「3」主翼wingの位置が中心線centerline上を維持remains over
「2」翼端wing tip中心線centerlineを超えるほどに逸脱drifts
「1」機体の縦軸longitudinal axis中心線centerlineから滑走路幅の半分以上more than halfwayを超えるほどに逸脱drifts


課目17:場周飛行(サーキット)

17 場周飛行Circuit(サーキット)
「場周飛行」の目的

管制controlled/非管制飛行場uncontrolled aerodrome周辺vicinity空域において、安全safeに航空機を運航operateすること。

「場周飛行」の概要
  • 管制controlled飛行場非管制飛行場uncontrolled aerodromesの両方における出発departure要領進入要領joining procedures(合流要領)を含む正しいcorrect場周飛行要領circuit procedures示すdemonstrate
  • 検定予定空域で、管制飛行場controlled aerodrome非管制飛行場uncontrolled両方での場周飛行circuit procedures困難な場合には、実施demonstratedできない手順proceduresについては検定官examinerによる口頭質問questioningで確認
  • 他機other aircraftとの安全間隔separation維持maintainingしながら行うMF/ATFでの通信要領proceduresや、管制許ATC clearances管制指示instructionsにしたがった飛行について示すdemonstrated
「場周飛行」の合格基準
  1. 他機other aircraftとの安全間隔safe separation維持maintainingしながら精確accurate場周経路circuit飛行demonstratedする。
  2. 実際/想定actual or simulated管制許可ATC clearances指示instructionsにしたがう。
  3. 場周経路circuitへの進入entry要領出発要領departure proceduresにしたがう。
  4. 既定established場周経路circuit patternsにしたがって飛行する。
  5. 必要required無線通信radio calls行うtransmit
  6. 実航跡ground trackを適切に維持maintainするために偏流修正を行うcorrect for wind drift
  7. 使用中の滑走路runwayに対して常に注意向けるoriented
  8. 場周飛行高度circuit altitude(±100 ft)適切な速度appropriate airspeed維持maintainする。
  9. 適切appropriateチェックリストchecklists完了completeする。
  10. 後方乱気流wake turbulence避けavoid必要applicable騒音低減飛行要領noise abatement proceduresしたがうfollow
  11. その時に有効effectになる必要な手順proceduresにしたがう。

課目18:進入と着陸

18 進入と着陸Approach and Landing
CPLで行う進入/着陸の種類
  1. 場周高度circuit heightからの推力なしpower-off180°転回する正確accuracy進入着陸approach and landing
  2. 実際/想定actual or simulated障害物obstacle越えるover短距離着陸short-field landingまたは不整地着陸soft- field landing
  3. 着陸復行overshoot
  • 進入と着陸approaches and landingsについては、実際/想定actual or simulated状況conditionsに応じた適切proper進入方法approach profile選択selectする受検者の能力に基づいて審査Assessment
  • 強い横風strong crosswindsまたはガストgusts報じpresentられていなければ、着陸はフラップfull flapを最大まで展開した形態で行うexecuted
  • 可能であればWhere practicable1回着陸landings事前previously算出calculatedした諸元performanceを用いて実施
  • 他機trafficの交通の状況が許せば、1回横風crosswindでの着陸landings実施completed
  • 連続離着陸“Touch and Go”(タッチ&ゴー)による着陸landings離陸takeoffs評価evaluation認められないnot permitted
  • 正しい手順correct procedure実際のactual wind conditions着陸表面landing surfaceの状況や滑走路length、または検定官examiner指示specifiedされた状況に応じた技術techniqueを使用
  • ウィンドシアwind shear機械的乱気流wake turbulenceの発生などの対応についても評価assess
  • 着陸復行overshoot要領proceduresについても示す
  • ガストgusty横風crosswind状態における推奨速度recommended speeds変化variationについても説明explainできるようにしておく
  • 各種着陸landingのための進入approachesに際し「VFR飛行における安定した飛行“Stabilized Approach – VFR”」で示される内容にしたがって実施

18A 180°転回無推力精密進入及び着陸

18A 180°転回無推力精密進入Power-off 180º Accuracy Approach及び着陸Landing
180°転回無推力精密進入着陸」の目的

場周高度circuit heightから推力を使用せずwithout power滑空で進入gliding approachし、特定の接地点specified touchdown pointある程度の精度degree of accuracy安全safely着陸landすること。

「180°転回無推力精密進入着陸」の概要
  • パワーオフ180power-off 180ºは、通常normalまたは指示assignedされた場周高度circuit heightから開始initiatedし、接地touchdown点に向けて滑空で進入gliding approachし、着陸landing
  • スロットルthrottleカットcloseする操作は受検者candidate実施し、ダウンウィンドレグdownwind leg特定の接地点specified touchdown point真横abeam位置から滑空glide開始initiate
  • 管制官の指示ATC instructionによりそれが実施できない場合には、場周高度circuit heightから滑空降下gliding descent開始するタイミングは、この滑空降下gliding descentによって適切な接地点で着陸できるcompleted位置pointまで遅らせdelayed実施
    • この場合は、開始まで場周高度を維持
  • この課目manoeuvreは、エンジンの模擬故障“simulated engine failure”とは無関係であり、飛行訓練マニュアルFlight Training Manual18項Ex.18で示されるもの
「180°転回無推力精密進入着陸」の合格基準
  1. シートベルトseat belt secureドアロックdoor lockedなど搭乗者の安全passenger safety確認reviewする。
  2. wind着陸表面landing surface障害物obstaclesの状況をよく考慮considerする。
  3. 安全な着陸safe landingができる特定の接地点touchdown point示すspecify
  4. 適切なチェックリストappropriate checklists完了completeする。
  5. 通常normal場周高度circuit heightスロットルthrottleカットcloseする。
  6. 滑空gliding状態による着陸進入approach速度speed範囲+10kt~–5ktの中で維持establishする。
  7. 着陸前点検before-landing checks完了completeする。
  8. 特定した接地点specified touchdown point+400ft~–50ftの範囲で、通常の着陸姿勢normal landing attitude接地touch downする。
  • 対地500ft500 feet AGLまで降下descendingする前でbeforeあれば1回エンジンengineクリアリンclearingのみ許可allowed
  • 寒冷状況下very cold conditionsでは、一定速度same airspeed通常の滑空降下率normal gliding rate of descent維持maintainingしている間の多少の出力some powerフラップflaps使用useは可能

18B 短距離/不整地着陸

18B 短距離Short-Field/不整地着陸Soft-Field Landings
「短距離/不整地着陸」の目的
  • POH/AFMで推奨されrecommended方法technique実際/想定actual or simulated障害物obstacle越えover短距離進入short-field approach安全safely行いexecute特定の接地点specified touchdown pointある程度の精度a degree of accuracy着陸landすること。
  • または、飛行訓練マニュアルFlight Training Manualに記載される技術techniques用いusing障害物obstacle有無を問わないwith or without不整地着陸soft-field landing行うexecuteこと。
「短距離/不整地着陸」の概要
  • 短距離shortまたは不整地soft fieldでの進入approach着陸landingにあたり、検定官examiner滑走路表面の状況surface conditions進入上on approach障害物obstacles滑走路landing末端threshold使用可能available滑走路length of surfaceに関する想定simulated明確clearly付与specify
  • 着陸時の引き起こしに先立ちprior to the landing flare、受検者が意図intendedした接地帯touchdown zoneにおける短距離着陸short-field landing達成achievedが困難であると判断realizeした場合には、着陸復行overshootを行い2度目second attemptを行うことは可能acceptable
  • 飛行訓練マニュアルFlight Training Manual(FTM)に記載describedされる不整地着陸soft-field landing技術technique、または検定に使用する機体aeroplane type usedのPOH/AFMに示される短距離最大性能maximum performance (short-field)方法techniqueを使用

18B-1 障害物を越える短距離進入/着陸

18B-1 障害物を越える短距離進入/着陸Short Field Approach and Landing over an Obstacle
「障害物を越える短距離進入/着陸」の合格基準
  1. シートベルトseat belt secureドアロックdoor lockedなど搭乗者の安全passenger safety確認reviewする。
  2. の状況wind conditionsと、実際/想定actual or simulated着陸表面landing surface障害物obstaclesの状況をよく考慮considerする。
  3. 最適most suitable接地帯touchdown zone選択selectし、障害物obstacles回避clearedできる特定の接地点touchdown point示すspecify
  4. 推奨recommendedされる速度airspeeds形態configurations用いusing最初の進入initial approach行うexecute
  5. 実際/想定actual or simulated障害物obstacle回避clearsできる安定stabilizedした最終降下段階final approach descent profile飛行flyし、滑走路末端threshold対地50ft上空height of 50 feet above次に示すいずれかの速度one of the following speedsで越える。
    1. その時の着陸重量actual landing weight修正correctedされたPOHの性能表charts or tables示されrecommended推奨最終進入速度recommended final approach speed(+10kt~–5kt)またはそれがないabsence場合には次のいずれかの速度
    2. 課目2BEx.2B算出determinedした着陸重量landing weight修正correctedされた1.3 VSO(+10kt~–5kt)
    3. ガストgusty横風crosswindなどその時の状況existing conditionsに適した最小安全速度minimum safe speed
  6. 進入approach着陸landingを通して、横風crosswind修正correctionして方向管制directional control維持maintainする。
  7. 着陸時landing引き起こしflare接地touchdownにおいて、円滑smoothかつ適時timely正しいcorrect操作control行うmake
  8. POH/AFMまたは機体aeroplane type最適な方法best accepted practiceにしたがって特定specified接地点touchdown point+100ft~–50ftの範囲で接地touch downする。
  9. 横滑りdriftすることなく、機体の縦軸longitudinal axis滑走路中心centre of the landing surfaceから10ft以内within 10 feet留まりalignedながら接地touch downする。
  10. 過剰excessiveロックlockupスキッドskiddingを伴わないようにブレーキbrakesを適切使用applyし、最短距離shortest distance安全safely停止stopする。
  11. 適切な各種点検appropriate checks完了completeする。
  • 障害物obstacleクリアclearing後の急激Abrupt降下decent「2点」以下“2” or less評価assessedとなる
    • チョップ&ドロップ“Chop and Drop”」は不安定not stable

18B-2 不整地進入/着陸

18B-2 不整地進入/着陸Soft-Field Approach and Landing
「不整地進入/着陸」の合格基準
  1. シートベルトseat belt secureドアロックdoor lockedなど搭乗者の安全passenger safety確認reviewする。
  2. wind着陸表面landing surface障害物obstacles状況conditionsをよく考慮considerする。
  3. 滑走路runway/landing surfaceから1/3までfirst one third (1/3)の中で、最適most suitable接地帯touchdown zone選択selectする。
  4. 推奨される速度recommended airspeeds形態configurations用いusing最初の進入initial approach行うexecute
  5. 実際/想定actual or simulated障害物obstacle回避clearsする安定stabilizedした最終降下段階final approach profile飛行flyし、末端threshold対地50ft上空50 feet above次に示すいずれかの速度one of the following speeds (VREF)(VREF)で越える。
    1. 推奨最終進入速度recommended final approach speed
    2. 着陸重量landing weightにて修正correctedした1.3 VSO
    3. ガストgusty横風crosswindなどその時の状況existing conditionsに適した最小安全速度minimum safe speed
  6. 進入approach着陸landingを通して、横風crosswind修正correctionして方向管制directional control維持maintainする。
  7. 滑走路runway/landing surfaceから1/3までfirst one third (1/3)の中で、接地touch downする。
  8. 着陸姿勢landing attitude維持maintainするのに必要なas necessary分の出力powerのみ使用usingして、できるだけpossible低速slowest主脚main wheelsから接地touch downする。
  9. 滑走路残距離remaining length of available runway鑑みconsideration減速deceleratingを開始するまでできるだけ長いas long as possible時間エレベーターelevator control出力use of power適切appropriateにコントロールして前脚nose wheel地面から離すoff the groundように維持keepする。
  10. 適切な各種点検appropriate checks完了completeする。

18C 着陸復行(オーバーシュート)

18C 着陸復行Overshoot(オーバーシュート)
「着陸復行」の目的

POH/AFMの推奨recommended刊行物publishedに示された最適な要領best practices着陸復行overshoot(オーバーシュート)を安全safely行うexecuteこと。

「着陸復行」の概要
  • 検定官examiner指示commandにより着陸復行overshoot行うcarried outか、必要な場合if necessary受検者candidateが判断して実施initiated
  • 通常の着陸進入any of the landing approaches予防着陸precautionary landing不時着陸forced landingの課目に引き続いて評価assessed
「着陸復行」の合格基準
  1. 指示commandによる復行overshootを行うか、進入approach継続を断念decision to discontinueする最適なタイミングtimely行うmake
  2. 適切promptlyかつ円滑smoothly必要な最大出力maximum allowable power出しapply降下を止めるstop the descentような機首姿勢pitch attitude確立establishする。
  3. フラップflaps段階的in stagesもしくは製造社manufacturer定めるrecommendedとおりに格納retractする。
  4. 上昇率rate of climb正方向positiveに転じた後に、装着していればwhere applicableギアlanding gear格納retractする。
  5. 推奨上昇速度recommended climb speed+10kt~–5kt加速accelerateし、それを維持maintainする。
  6. 安全運動高度safe manoeuvring heightに上昇するための可能な限りの最大出力maximum allowable power維持maintainし、必要に応じwhere applicable上昇出力climb power設定setする。(±0.5″ MP、±50 RPM)
  7. 適切な各種点検appropriate checks完了completeする。

課目21:予防着陸

21 予防着陸Precautionary Landing
「予防着陸」の目的

不慣れunfamiliar飛行場aerodrome着陸できそうprospective place to land陸地landing areaについて安全safely評価evaluateすること。

「予防着陸」の概要
  • 検定官examinerは、不慣れunfamiliar飛行場aerodrome地上landing surface着陸landing必要requiringになるようなシナリオscenario概要outlineを示す
  • 受検者candidate最適な着陸地suitable landing area選定selectし、着陸の経路landing path決定determine予防着陸手順pre-cautionary procedureを行い、正確accurateアプローチapproach飛行flyができるよう計画された手順planned procedureを実施
  • 実際に着陸actual landingする必要はなくnot be required事前に選定pre-selectedした接地帯touchdown zoneに着陸するがごとくアプローチfinal approach
「予防着陸」の合格基準
  1. 最適suitable飛行場aerodrome仮設滑走路airstripその他other安全着陸safe landing適した陸地suitable area選定selectする。
  2. 飛行場aerodromeでの場周飛行要領circuit proceduresしたがうcomply with
  3. 実際/想定simulated or actualいずれの場合も、適切appropriate無線通信radio callsを実施する。
  4. の状況wind condition着陸地の表面状況landing surface障害物obstacle評価evaluateする。
  5. 進入approaches着陸landingを通して、横風crosswind修正correctionして方向管制directional control維持maintainする。
  6. シートベルトseat belt secureドアロックdoor lockedなど着陸にfor landing向けた搭乗者の安全passenger safety確認reviewする。
  7. 水平直線飛行straight and level flightをしている間に、実際の状況existing conditionsに応じたPOH/AFMで推奨recommendedされるように調整adjustedした速度airspeedで、低高度確認飛行low-level inspectionのための形態configureを作り、機体をトリムtrimする。
  8. 低高度確認飛行low-level inspectionのための安定stabilizedしたアプローチapproach+10kt~–5ktの間の推奨recommended速度airspeed範囲で実施executeする。
  9. 着陸予定地landing area上空を障害物obstaclesを避けられる安全高度safe heightで、安定stabilizedした直線飛行level flightかつ地表面の状況surface conditionsについて効果的effective評価assessmentを十分に行える速度airspeedにて飛行通過overflyする。
  10. 着陸予定地intended landing surface予防着陸適しているかsuitability判断determineする。
  11. 最も適したmost suitable接地帯touchdown zone選択selectする。
  12. 使用usedする着陸の種類type of landing示すindicate
  13. 適切な各種点検appropriate checks完了completeする。
  14. 選択selectedした接地帯touchdown zoneの中接地touching downできるように安定stabilizedした最終アプローチfinal approach行うperform
  • 低高度確認low-level inspectionをするために意図intendedする高度heightを示し、ガストgusty横風crosswindなどで推奨速度recommended speeds変えvariation運用operationalしなくてはnecessityならない場合にはその旨を説明explainしておく

課目22:不時着陸

22 不時着陸Forced Landing
「不時着陸」の目的

エンジン故障engine failureの場合の、着陸に適しsuitable地表landing area端から1/3以内first 1/3選択selectedする接地帯touchdown zoneへのアプローチapproach計画planし、管理manageし、安全safely行うcarry outこと。

「不時着陸」の概要
  • エンジン故障Engine failure想定simulatedは、検定官examiner予告なくwithout advance warningスロットルthrottleアイドルto idleするclosing、もしくはパワーレバーpower leverアイドルflight idle持ってbringingいき想定エンジン故障“Simulated Engine Failure”宣言declaringすることにより開始
  • 必要required緊急手順emergency procedures実施accomplishingしながら、アプローチを地表面to the groundまで継続しcontinuedて行えば安全に着陸safe landingできるということを示すindicatingため、意思決定good decision-making最適suitable着陸地点landing areaに向けた安全な滑空進入safe gliding approach行うdemonstrate
  • 適した地表面suitable surfaceへの実際に着陸actual landing行うexecute訳ではない限り、運用上operationally安全高度safe altitude検定官examiner指示requestedされたタイミング着陸復行overshoot行うcarried out

22A 制御/進入

22A 制御/進入Control/Approach
「制御/進入」の合格基準
  1. 機体aeroplaneコントロールcontrolし、まずinitially推奨最良滑空速度recommended best glide speedを+10kt~-5ktの範囲設定establishする。
  2. の状況wind conditions地形terrain障害物obstaclesその他の要素other factors考慮consideringしつつ、適しsuitable着陸地landing areaとその末端から1/3以内first 1/3接地帯touchdown zone示すspecify
  3. 所望desiredする高度height位置position基準点key points到達arriveするための飛行諸元flight profile調整adjustingしつつ管理されたorganizedアプローチapproachを行う。
  4. 選定selectedした接地帯touchdown zoneから1000ft以上more than 1,000 feet離れて接地touching downしないavoidように精確性level of precisionをもって管理されたorganizedアプローチapproachを行う。
  • 滑走路の末端から1/3までfirst 1/3のところに選定selectedした接地帯touchdown zone終端end1,000ft以上more than 1,000 feet超えてbeyond接地touching downした場合、「重大なエラーmajor error」として「2点」以下mark of “2” or less.評価considered
  • 最初initially推奨滑空速度recommended glide speed設定establishingした後は、確実successfulかつ安全safeアプローチapproachできるachieveように適宜速度airspeed飛行段階flight profile変更varyして飛行
  • 当初予定originally chosenした着陸エリアlanding siteへの着陸landingがまだ可能な地点point高度altitudeからであれば、着陸地field点を変更changeすることは可能acceptable

22B コックピットマネジメント

22B コックピットマネジメントCockpit Management
「コックピットマネジメント」の合格基準
  1. 基本重要事項basic vital actionsメモリーmemory完了completeする。
  2. 時間が許せばif time permitsプラカードplacardまたはチェックリストchecklistを用いて「上空でのIn-FlightエンジンEngine故障Failure緊急emergency手順proceduresを実施して補うfollow-up
  3. 時間が許せばif time permits適切appropriate無線通信radio call想定simulate上で完了する。
  4. 効果的effective搭乗者passengerに対する緊急時emergency安全確認safety review行うperform
  • 降下中during the descent適宜appropriate間隔intervalsエンジンengineクリアリングclearを実施
  • 極めて寒冷な状況very cold conditions下では、通常normalパワーオフpower-off降下角gliding descent angle速度airspeedとするためにフラップsome flap使用lowering出力の若干some power使用using可能acceptable

課目23:パイロット航法

  • 課目23A~23Dのパイロット航法Pilot Navigationは、統合課程integrated courseでの受検の場合には除外

23A 飛行前計画要領(地上課目)

23A 飛行前計画要領Pre-Flight Planning Procedures(地上課目Ground Item)
「飛行前計画要領」の目的
  • VFRでの場外飛行VFR cross-country flight効果的efficiently計画planし、場外飛行計画cross-country flight planningに関する実用的な知識practical knowledge示すことdemonstrate
  • ソフトsoftware使用usedして飛行計画flight-planningを実施した場合には、大きなsignificant上層風upper windの変化高度変化altitude changeによる計画変更scenarioについて、1レグone leg手動再計算manually recalculateにより修正できることを示すdemonstrateこと。
「飛行前計画要領」の概要
  • 1回給油のためrefuelling stop中間intermediate着陸を含む、指定目的地assigned destinationまでの2.5時間以上at least 2.5 hours想定simulatedVFR場外飛行VFR cross-country flight計画planを実施
    • NOTAMにより指定目的地assigned destinationでは給油fuelできないnot availableものとする
    • 検定test前日までprior to the dayに、事前計画Preliminary planning紙の航空図paper chart準備preparationは実施しておく
  • 最終的Final飛行計画flight planningは、実際real time天候weatherに則して行い、検定官examiner指示specifiedにしたがい、搭乗者全席数all passenger seats分で、手荷物baggage大きなsignificantものを搭載load
  • 計画やフライトログnavigation log作成generationにあたっては、ソフトウェアSoftwareオンラインonline飛行計画flight planningツールを使用used
「飛行前計画要領」の合格基準
  1. 適切appropriate最新current紙の航空図aeronautical paper charts使用useし、適切pertinent情報information引用extract又は記録recordするためにPOH/AFMなどの飛行に関する正式な最新current刊行物flight publicationsを活用する。
  2. 安全safeかつ効率的efficient経路route選定selectする。
  3. 空域airspace障害物obstructions地形特色terrain features地図上の記号map symbols正確correctly識別identifyする。
  4. エンルートenroute目的飛行場destination airportsに関して適切pertinent情報information取得obtainする。
  5. 予定する飛行intended flightに関連する気象情報weather informationNOTAMPIREPSIGMET取得retrieve読み取るinterpret
  6. 実際existingまたは予報forecast天候に鑑みて、出発departure時及び到着destination時での滑走路runways使用可能性acceptabilityについて判断determineする。
  7. 中間intermediate飛行場や代替飛行場alternate destinationsにおける緊急contingency時の計画plans準備prepareする。
  8. 天候weather地形terrain搭載機器equipment能力capabilities考慮consideringして最適most favourable巡航高度cruising altitudes選定selectする。
  9. 航空図chart航法navigationalログlog準備prepareし、手動manuallyまたは飛行計画flight-planningソフトsoftwareの使用を問わずいずれかの手段で予想estimated針路headings適切appropriate出力power設定settings所要requirements燃料fuel飛行enroute時間timeを示す。
  10. 給油refuellingのために着陸stopする中間intermediate飛行場における所要搭載燃料量amount of fuelをℓ(リッターlitres)で見積もりestimate示すprovide
  11. 場外飛行計画planned cross-country flightに関して入手できるavailable情報informationを利用して、「GO」「NO GO」判断decisionを行う。
  12. ICAO方式のVFRフライトプランflight plan作成completeし、検定官examiner点検reviewを受ける。
  13. VFRフライトプランflight plan提出のしかたhow to fileに関する知識knowledge示すdemonstrate
  14. 実際の飛行actual flightで使用する重量平衡計算weight and balance computations除いたexcluding計画planning準備preparations計算calculationsについて45分以内within 45 minutes完了completeする。
  15. ログ作成flight-planningソフトsoftware使用usedする場合は、1レグone leg飛行計画flight planE6Bなどを活用し、検定官examiner指示specifiedにしたがい手動で再計算recalculateすること。地上検定項目ground portionとして評価evaluationされる。

23B 出発要領

23B 出発要領Departure Procedure
「出発要領」の目的

検定課目23AEx.23Aにおける想定simulated場外飛行計画cross-country flight plannedにおける効果的efficient出発departure要領を、よく整理organizedして安全safely行うexecuteこと。

「出発要領」の概要

検定官examinerから指示requestedがあった場合には、計画どおりas planned場外飛行cross country flightへの出発depart要領安全safelyに実施

「出発要領」の合格基準
  1. 針路指示マーカーheading indicatorマグコンパスmagnetic compassやその他のother適切な機器acceptable meansに合わせて設定setする。
  2. 離陸時刻take-off time記録noteする。
  3. 事前計画pre-plannedした航跡track会合interceptさせるためのよく整理organizedされた効果的efficient出発要領procedure行うuse
  4. 出発departureに関するすべての管制許可clearances指示instructionsしたがうcomply with
  5. 航空交通業務上で取り扱われる飛行計画flight plan使用できるactivateようにするか、もしくは検定官examiner想定simulateにしたがう。
  6. 向首時刻heading time記録noteする。
  7. 最初の変針点first turning pointまたは目的地destination予定到着時刻estimated time of arrival(ETA)を示すprovide
  8. 必要に応じas required針路指示マーカーheading indicatorリセットreset適切な各種点検appropriate checks完了completeする。

23C エンルート飛行要領

23C エンルート飛行要領En Route Procedure
「エンルート飛行要領」の目的

目的地destinationへ確実に到達arrivalできるpredictableようにするためのよく整理systematicされた航法navigationに関する技術techniques効果的effectively示すapplyこと。

「エンルート飛行要領」の概要

針路を設定後After setting headingは、よく整理systematicされた航法navigation技術techniquesを駆使しつつ、最初の変針点first turning point、またはVFR場外飛行VFR cross-country flight用の想定simulated目的地destinationまでの飛行flyにおいて必要requiredとなる針路heading時間timingを、必要に応じて設定establishes確認confirms再設定revises

  • 無線航法施設Radio navigation aidsやGPSはここでは使用しないnot to be used
「エンルート飛行要領」の合格基準
  1. POH/AFMで推奨recommendedされる出力設定set power燃料濃度lean mixture設定燃料管制manage fuelエンジン冷却engine coolingを行い、所望desired性能performanceを引き出す。
  2. 出力powerやKTASなどの巡航に必要な計画出力設定planned cruise performance確認verifyする。
  3. 巡航高度cruising altitude±100 ft針路heading±10°維持maintainする。
  4. 飛行flight経過progress精確accurately反映reflectsする航法用フライトログnavigation flight log更新maintainする。
  5. 対地ground速度speeds到着予定時刻(ETA)、new針路headingsチェックポイントcheckpoints通過over時刻timesをそれぞれ修正revisedしてフライトログ記録recordする。
  6. 単にsimply航跡track辿るcrawlingだけではなく、よく整理systematicされた航法技術navigation techniques駆使applyingして航法navigateを実施する。
  7. 針路heading設定setting15分以内within 15 minutesに、次の手順をよく整理organizedされた要領で示すdemonstrate
    1. 航空機aeroplane位置position確認verifyする。
    2. 航空機の位置aeroplane position計画コースplanned routeから1NM以内within 1 nautical mile維持maintainするため、航跡のズレexisting track errorを認識してそれを元に針路headings修正reviseする。
    3. 最初の変針点first turning pointまたは想定上の目的地destinationまでのETAを予想時刻の5分以内within 5 minutes到着arrivaできる精度範囲a degree of accuracyとなるように、確認confirmまたは修正reviseする。
    4. 目的地destinationまたは最初の給油first refuelling stopのための飛行場までの飛行に必要requirementとなる燃料量確認confirmする。

23D 代替飛行場へのダイバート

23D 代替飛行場へのダイバートDiversion to an Alternate
「代替飛行場へのダイバート」の目的

mental飛行計画in-flight planning推測航法dead reckoning地図読解map readingを行い、適したsuitable代替目的地alternate destinationへのダイバートdiversion安全safely行うcarry outこと。

「代替飛行場へのダイバート」の概要
  • 検定官examinerにより示されpresented想定scenarioにしたがって、航空機aeroplane実際/想定actual or a simulated燃料範囲fuel rangeにある最適suitable代替飛行場alternate destination選定selectする技術を示すdemonstrate
    • 選定selectedされた代替飛行場destinationに向かう目的地変更diversion行うcarry out
    • CPL受検者CPL candidateは、荒地の上over barren terrainを飛行しているものとして推測航法dead reckoning実施
    • 河川rivers道路roadsなどの地形上の特徴geographical features追ってfollowing飛行することは検定flight testでは不可
    • 定規Rulers目盛り付きnotched鉛筆pencils分度器protractorsForeFlightコンピューターcomputersの使用はこの手順procedureにおいては不可
  • 待機パターンholding patternに入って何度も周回loiterしなくてもいいように、たどるfollowべき実航跡track(コース)、おおよそapproximate針路heading所要飛行時間time enroute速やかquickly決定determiningし、不当に遅れundue delayることなく目的地変更diversion開始initiate
  • 対地500ft以上no less than 500 feet AGLまたは最低安全高度minimum safe altitude以上いずれか高いwhichever is higher方の高度を使用して、可能な限りWhen practicable低高度low altitudesでこの目的地変更diversion実施conducted
  • 飛行する地形topographyに合わせて適宜飛行高度altitudes変更change可能だが、検定官examinerに対してその変更change意図intentional示すcommunicate
  • 予想Estimatedエンルートenroute時間及び到着arrival時刻timesおおよそapproximateの算出でよいが、既定の範囲reasonable degreeに収まる精度accuracyであること
  • 目的地destination到着arrivalできるpredictableことを示すdemonstratingため、少なくとも航空機が代替目的地alternateに向かう予定航跡proposed track乗るestablished段階stageまで継続continued
  • 無線航法施設Radio navigation aidsGPSはここでは使用usedせず紙の航空図paper chart使用used
「代替飛行場へのダイバート」の合格基準
  1. 不当undue遅れdelayることなく、次の作業following tasks実施performする。
    1. 現在の位置present position把握identifyし、記録recordする。
    2. 適切appropriate代替飛行場alternate destination選定selectし、変針点heading point経路route設定setする。
    3. 鉛筆penciledで書いた航跡の線track lineにしたがって最初の針路initial heading to fly決めるestimate
    4. 代替目的地alternate destinationまでの予想エンルート時間approximate time enroute概算estimateする。
    5. 代替飛行場alternate destination到着arrivalまでで残るremain搭載燃料fuel on boardによる予想飛行可能時間approximate available flight timeを「2時間+15分2 hours+15 minutes」のように概算estimateする。
  2. 代替飛行場alternate destinationへのダイバートdivertのための予定航跡proposed track会合interceptさせる。
  3. 選定selectedした経路route上の最大標高(MEF)Maximum Elevation Figure確認identifyし、最低安全高度minimum safe altitude決定determineする。
  4. 低視程poor visibility時には目視回避“see and avoid”が必要となるように、実際/想定actual or simulated状況conditionsに応じた適切appropriate航空機aeroplane形態configuration速度airspeed選定selectする。
  5. 針路設定setting heading時にETA算出provideし、エンルートen route飛行中にその確認confirmまたは修正reviseを行う。
  6. 選択selectedした速度airspeed±10 kt維持maintainする。
  7. 選択selectedした針路headings±10°維持maintainする。
  8. 宣言declaredした高度altitudes±100 ft維持maintainする。
  9. 管制官ATSとの無線交話communicationとして、ダイバートintention to divertする旨を想定simulateで伝える。

課目24:計器飛行と無線航法機器の使用

課目24A~23Dでは、適切suitable視界遮断装置view-limiting device着用wear必要require

24A 全計器使用

24A 全計器使用Full Panel
「全計器使用」の目的

全飛行計器パネルfull panel of flight instruments主要飛行情報表示器primary flight displaysを参照して航空機aeroplane制御control運動manoeuvre安全safelyに行うこと。

「全計器使用」の概要

飛行計器flight instrumentsのみを参照solely by referenceして次の飛行を実施

  1. 調和のとれたco-ordinated水平直線飛行straight and level flight維持maintain
  2. 水平直線飛行straight and level flight水平旋回level turns時の速度変換change airspeed
  3. 一定速度constant airspeedでの上昇climb
  4. 一定速度での降下descend
  5. 一定降下率constant rateでの降下
  6. 指定針路assigned headings高度altitudesにおける上昇climbing降下descending各種バンク角various assigned angles of bank水平旋回level turns実施perform
「全計器使用」の合格基準

正しいcorrect計器の使用読み取りscanning and interpretationにより、次の精度の範囲内航空機aeroplane制御control運動manoeuvreできることを示す。

全計器使用による計器飛行と精度範囲
  1. 指定針路assigned headings±10º以内
  2. 指定高度assigned altitudes±100 ft以内
  3. 指定速度assigned airspeeds±10 kt以内
  4. 確立established後、指定降下率assigned rates of descent±100 ft/m以内
  5. 指定バンク角assigned angles of bank±10º以内

24B 限定計器使用

24B 限定計器使用Limited Panel
「限定計器使用」の目的
  • 既存のtraditional計器タイプinstrument panelの機体の場合は、姿勢計attitude indicator方位計heading indicator以外without飛行計器flight instruments参照referenceして、統合型計器technically-advancedタイプの機体の場合は、主要飛行情報表示器primary flight display多用途表示器multi-function display(スタンバイ計器standby instrumentsマグコンパスのみmagnetic compass only)を使用せずwithout水平直線飛行level flightまたは旋回turningを実施して航空機aeroplane安全safely制御controlすること。
  • 旋回turn90°から180°の範囲less than 90º or more than 180ºで実施すること。
「限定計器使用」の概要

制限limitedされた計器panel表示Using、次の事項を実施

  1. 水平直線飛行straight and level flight維持maintain
  2. 検定官examiner指示requestedされた場合には、指示specifiedされた針路headingまでのもっとも近い方向shortest directionへの継続continuousした調和のとれたcoordinated旋回turn実施execute
  • 特定の針路specified headingより精確に到達more precisely achieveするために、1回まで針路修正heading correction可能acceptable
「限定計器使用」の合格基準

正しいcorrect計器instrument使用読み取りscanning and interpretationにより、次の精度の範囲内で航空機aeroplane制御control運動manoeuvreできることを示す。

限定計器使用による計器飛行と精度範囲
  1. 指定針路specified heading±15º以内
  2. 指定高度assigned altitude±100 ft以内
  3. 指定速度assigned airspeed±10 kt以内

24C 異常姿勢からの回復

24C 異常姿勢からの回復Recovery from Unusual Attitude
「異常姿勢からの回復」の目的

既存のtraditional計器instrumentタイプpanelの機体の場合は、姿勢計attitude indicator方位計heading indicator以外without飛行計器flight instruments参照referenceして、統合型計器technically-advancedタイプの機体の場合は、主要primary飛行flight情報表示display多用途multi-function表示display(スタンバイ計器のみstandby instruments only)を使用せずwithoutに、異常な姿勢unusual attitudeから安全safelyかつ迅速promptly回復recoverすること。

「異常姿勢からの回復」の概要
  • 検定官examiner操縦control受け取りtake機首上げnose-up姿勢もしくは機首下げnose-down姿勢のいずれかの異常姿勢unusual attitude作為flyした後に受検者に操縦control渡しtransfer、その状態からの回復recovery実施call
  • 限定計器limited panelもしくはスタンバイ計器のみstandby instruments onlyを使用して、最小の高度損失minimum loss of altitude異常姿勢unusual attitudeから迅速promptly回復recover
「異常姿勢からの回復」の合格基準
  1. 指示によりon command使用可能な計器available flight instruments参照referenceして異常姿勢unusual flight attitude認識recognizeする。
  2. 正しい要領correct sequence円滑smoothかつ調和のとれたcoordinated制御control実施applyする。
  3. 正しいcorrect計器instrumentクロスチェックcross-check読み取りinterpretationにより安定stabilizedした直線飛行level flight迅速promptly復帰recoverする。

24D 無線航法

24D 無線航法Radio Navigation
  • 視界を遮断view-limitingする装置deviceをこの課目test itemでは着用be worn
「無線航法」の目的

周波数tuneの設定、選択selectedした無線航法施設radio facilityウェイポイントwaypoint確認confirm無線航法機器radio navigation aids活用usingによる効果的effectively航法navigateを行い、飛行計器 flight instrumentsのみを参照sole referenceして飛行すること。

「無線航法」の概要
  • この課目itemの実施にあたって検定官examinerが、どの無線航法機器radio aidを使用するかを指示specify
    • 機体に認定certifiedされたGNSS受信機receiver搭載equippedしていれば、それを使用used
    • GNSS受信機receiverを使用中は、1NMの感度sensitivityとなる「ターミナルモード“Terminal Mode”」を選択select
  • 検定官examiner指示specifiedによりVOR、NDB、GPSウェイポイントwaypointから航空機aeroplane位置position特定determineし、そこから検定官examiner指示specifiedする無線航法施設またはウェイポイントまでの航跡OBS trackまたは方位bearingに機体を誘導establishする手順procedureを実施
  • トラッキングrequired trackは、無線局stationウェイポイントwaypoint通過passage、またはしっかりとした航跡trackを飛行できるまで維持maintained
  • 飛行計器flight instruments参照のみsole referenceによって実施Demonstratingするこの課目itemの目的は、市街地から遠く離れaway from built-up areas夜間dark nightでも機体aeroplane制御controlして効果的effectively航法navigateを実施できることを確認confirmするため
「無線航法」の合格基準
  1. VORNDBの場合は、周波数設定tuneして無線局station識別identifyする。
  2. 無線航法機器radio navigation aidsを活用してよく整理systematicされた手法methodで、GNSSウェイポイントwaypoint、VOR、NDBにより機体の位置aeroplane’s position特定determineする。
  3. 検定官examiner指示specifiedする航跡required track誘導establishするための会合手順interception procedure実施applyする。
  4. 指定航跡specified track±10º以内GNSSでは1NM以内の精度を維持maintainする。
  5. 無線局stationウェイポイントwaypoint通過passage識別identifyして示すdescribe
  6. 次の精度following level of accuracy飛行flight維持maintainする。
    1. 選択した針路selected heading±15º以内
    2. 指定高度assigned altitude±200 ft以内

課目29:緊急手順/不具合対処

29 緊急手順/不具合対処Emergency Procedures/Malfunctions
「緊急手順/不具合対処」の目的
  • 実際/想定actual or simulated緊急事態emergenciesシステムsystem/機器equipment不具合malfunctionsに対し、メモリーmemory重要な点検vital action checksを行って迅速かつ適切に対処し、その後following up適切appropriateな各種のチェックリストchecklistを実施すること。
  • 点検checks適切appropriateチェックリストchecklist参照referenceして実施actionedすること。
「緊急手順/不具合対処」の概要
  • 緊急事態emergency搭載installedするシステムsystems機器devicesなどの不具合malfunctionが発生した場合に使用usedする手順proceduresに関する適切adequate知識knowledge示すdemonstrate
  • 重要な対処vital actionsメモリーmemory実施completeし、後にfollow up緊急時emergency用のチェックリストchecklistを使用して確認consulting
  • この緊急対処の項目は、飛行検定flight testにおけるどの時間any portion実施carried outしてもよい
  • 次に示す少なくとも1つ以上At least one緊急事態emergenciesまたは不具合malfunctionsについては、上空in flight想定simulatedが付与
「緊急手順/不具合対処」の合格基準

状況分析analyze a situation緊急手順emergency procedure重要な項目vital actionメモリーmemoryで実施することで適切appropriate対処actionを行い、後にfollowing up適切なappropriate緊急時emergency用のチェックリストchecklistを使用することについて評価Assessmentが実施される。次のうち3つ想定simulated不具合malfunctions検定官examinerにより状況specified付与される。

緊急手順項目(3つ)
  1. 部分的なパワーロスpartial power loss
  2. エンジンの不安定rough engine operationもしくはオーバーヒートoverheat
  3. 油圧損失loss of oil pressure
  4. 燃料欠乏fuel starvation
  5. 電気火災electrical fire
  6. 吸気系統故障vacuum system failure
  7. ピトーpitotまたは静圧系統閉塞static blockage
  8. 機内火災cabin fire
  9. 機体への着氷airframe icing
  10. 電気的不具合electrical malfunction
  11. 航法機器の故障avionics failures
    1. 姿勢/針路参照システムattitude/heading reference system(AHRS)故障failure
    2. 表示器故障display failure
    3. 航法無線機器故障navigational aid failure
    4. 警告と注意warnings and cautions
  12. 降着装置の不具合landing gear malfunction
  13. ブレーキ故障またはロックbrake failure or seizure
  14. フラップ故障flap failure
  15. 飛行中のドア開放door opening in flight
  16. 緊急降下emergency descent
  17. その他any other緊急事態emergencyまたは機体固有unique to the aeroplane flown不具合malfunction
  • 緊急手順emergency procedureの実施をあらゆる状況要素から上空in flightで実施可能か、地上on the groundで実施すべきか判断determineするのは検定官examiner責任responsibility
  • 地上でon the groundエンジン停止engine shut downをする際いくつかの項目Some of the items検定tested可能

課目30:無線通信

30 無線通信Radio Communication
「無線通信」の目的

明瞭clearかつ理解できunderstandable英語Englishフランス語Frenchを用いて適切appropriate航空交通管制Air Traffic Control(ATC)施設facilities通信communicateし、空域airspace内の適切appropriate周波数frequency耳の見張り“listening watch”維持maintainし、こうした施設facilitiesを通じて安全safe効果的efficient飛行flight実現conductするためにどのような援助assistance得るobtainことができるかを示すdemonstrateこと。

「無線通信」の概要
  • 航空機aeroplane搭載on boardする利用可能availabl無線通信機器radio communication equipment正しいcorrect使用法useについて示すdemonstrateとともに説明explain
  • 飛行に関して必要な情報information入手obtainし、管制許可ATC clearances指示instructionsに対して応答respondまたは対応する操作act実施demonstrate
  • 適したsuitable航空交通業務air traffic services受けられないnot available空域においては、検定官examiner想定で管制官なり実施play the role
「無線通信」の合格基準
  1. 使用usedする施設facilities周波数frequencies選択selectする。
  2. 機体に搭載する通信機器航法機器に関する実用的な知識practical knowledge示すdemonstrate
  3. 効率的efficient理解できるunderstandable英語またはフランス語を適切appropriateに用いつつ、推奨recommendedされる交話法phraseologyを用いて通信transmitする。
  4. 無線通信radio communications管制指示ATC instructions了解acknowledgeし、したがうcomply with
  5. 耳の見張り“listening watch”」を維持maintainし、飛行空域airspace訓練エリアtraining areaにおいて適切appropriate周波数frequency適切appropriate無線交話radio callsを実施する。
  6. 他機other trafficの存在認識awarenessしていることを示すdemonstrate
  7. 無線機器故障radio communications failureにおける正しいcorrect対処要領procedure示すexplain
  8. ATC灯火信号ATC light signalsに関する実用的な知識knowledge示すdemonstrate
  9. 緊急時レーダー支援emergency radar assistance受領obtaining特別有視界飛行方式Special VFR(S-VFR)管制許可clearanceの取得の正しいcorrect要領procedureについて示すdemonstrateまたは説明explainする。
  10. 無線施設radio facilityからの天候に関する情報weather information取得obtain法について説明explainする。
  11. 明瞭clear精確accurateVFR位置通報VFR position reportのしかたについて説明explainする。
  12. 無線機の故障radio communications failure時における、正しいcorrect緊急通信要領emergency communication proceduresトランスポンダーtransponderコードcodes使用use法、携帯電話cellphone予備backup使用useについて説明explainする。

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