カナダIFR航空無線交話法7【機上通報/動物衝突対策/悪天回避】

FLIGHT

公式サイト:NAV CANADA「IFR PHRASEOLOGY

PIREP (パイロット機上通報式) の通報要領

PIREP(Pilot Report)は、次のフォーマットで通報します。

PIREPの通報内容フォーマット
  • 位置Position
  • 時間Time
  • 高度Altitude
  • 機種名Type of aircraft
  • 観測した気象状況Meteorological conditions observed

危険のある、もしくは危険な状態に今後なることが見込まれるような緊急性のあるPIREPの場合は、迅速に伝達されることが重要です。

PIREPの通報を行う場合には、受け取り手の管制官が記録を出来るように予令を掛けてから一報するように心掛けましょう。

SUNWING344
SUNWING344

Edmonton Centre, SUNWING 344 with a PIREP.

ATC
ATC

SUNWING 344, Edmonton Centre, go ahead.

PIREPをパイロットが通報することによって、気象ブリーフィングの内容が充実し、地上で次の飛行準備をする人がより安全に飛行できるようになります。
迅速に情報が共有されるように、飛行中にエンルート周波数経由や、着陸後の無料電話を活用して飛行情報センター(FIC)に速やかに通報するように心掛けましょう。

SUNWING344
SUNWING344

PIREP over Calgary VOR at 1650Z, at FL220, a Boeing 737 reported moderate turbulence and moderate rime icing.

野生動物や鳥類の活動に関する情報

野生動物または鳥類の活動に関する情報源
  • 管制機関の職員個人による目視観測
  • パイロットによる通報
  • その他の信頼できる情報源からの通報
  • 監視モニター上での観測
野生動物または鳥類の活動を認めた場合の通報要領

SMALL / MEDIUM / LARGE / NUMEROUS FLOCK[S] OF BIRDS / species (地点名) (方向) (高度)」

ATC
ATC

Large flock of ravens over Pelican Lake, southbound at 800 feet.

ATC
ATC

Flock of geese 1 o’clock, 10NM, northbound, altitude unknown.

悪天回避に関する交話法

経路による回避の場合

経路を逸脱することによる悪天回避を試みる際、管制官により直行可能な適宜のポイントへ誘導されることが多くあります。こうしたポイントが示されない場合には、逸脱の範囲内で飛行できる機種方位を維持し、元の経路に復帰できそうになったら管制官に再度通報する必要があります。
周辺の他機も同様に経路を逸脱して飛行していることが多く、管制官の負担の増加を考慮すると、明確で簡潔なコミュニケーションが重要でしょう。

ENCORE3404
ENCORE3404

Vancouver Centre, ENCORE 3404, requesting deviation, 30 degrees to the right for weather.

ATC
ATC

ENCORE 3404, Vancouver Centre, deviation 30 degrees to the right is approved, when able proceed direct Princeton VOR on course.

ENCORE 3404
ENCORE 3404

Vancouver Centre, ENCORE 3404 is turning direct Princeton VOR.

高度による回避の場合

管制基準において、モードCトランスポンダー上の高度情報と指定高度との許容誤差は200ft以内とされています。もし300ft以上の差異が生じるような場合には、管制官に確認されることがあります。

ATC
ATC

LME, Centre, your altitude readout is 8,400 feet, altimeter 29.93 verify your altitude.

C-GLME
C-GLME

Centre, LME correcting, altimeter 29.93.

ATC
ATC

LME, your altitude readout is 8,000.

指示された交話内容に万が一不明点がある場合には、再度その指示を発してもらうようリクエストすることが重要です。間違いのないコミュニケーションの追求や、標準的な用語や語法を用いて通信することが、航空安全にとって非常に重要な要素となります。

その他のIFR無線交話法まとめ

タイトルとURLをコピーしました