様々な国や地域から人が集まるバンクーバーやBC州での生活において、バンクーバー国際空港、通常「YVR」の利用は、必要不可欠です。
僕自身も、ルームメイトや飛行訓練中の友達などを車で送迎する機会が多く、学生で比較的珍しく車を持つ僕は、喜んで送迎を引き受けています。
様々な交通手段がある中で、荷物も多くなる空港の利用では、車での送迎が、最強の手段です。
ただし、それはあくまでも送られる、迎えられる人目線であり、運転者としては、何を隠そう駐車場・待機場所問題があるのです。
駐車・待機場所の問題とは
地方便や貨物機をメインで扱うYVRの南ターミナルを除き、国際線・国内線を利用する人が使うターミナルへのアクセスは、空港にある複数の滑走路のちょうど真ん中をぐるっと回る一方通行の道路によります。
ターミナルへのアクセスをよくするため、非常に近くまで走れるようになっています。一方で、航空機が安全に運航するためには、空港の付近の背の高い建物の設置には制限を設ける必要があります。そのため、闇雲に空港ターミナル付近に建物、特に立体駐車場などの高い建物を建てるわけにはいかないんですね。
こういった事情から、YVR周辺には、便利な立地に多くの車を収容できる立体駐車場を多く作ることができないのです。そのため、少し離れた平面駐車場だったり、立体も3階程度の小規模なものに限られており、円滑な交通を維持するためにも、空港付近での車の駐停車については非常に厳しく管理されています。
本記事は、「迎え編」としてYVR空港に大切な人を迎えに行く際に必要な情報をまとめています。
「送り編」は下記リンクから!
YVRに車で「迎えに」行く
車で迎えに行くときは、多くの場合で駐車する必要はなく、ピックアップする時点で車があればいいでしょう。ただし、たとえドライバーが車内にいるとしても空港前で待機できる場所はありませんので、少し離れたところで待機場所を探す必要があるのがYVRの難点です。
大前提として、飛行機に乗っている人とはコンタクトができなくなるので、運航状況を把握しておく必要があります。
運行状況の把握のしかた
おすすめは、到着時刻というよりは便名を教えてもらっておくことです。
便名を知っておけば、「Google」で便名を検索するだけで、予定到着時刻が更新されますので、把握をすることができます。
他には、「FLIGHT RADAR 24」を利用する方法もあります。こちらも便名を入力すると、到着時刻の遅延などをリアルタイムで把握することができます。
うまい合流のしかた
飛行機から降りた方は、まず荷物を受け取ります。さらに国際線であれば税関・入国審査・検疫などの諸手続きがありますので、それを完了して「あと数分で空港から出られる」というタイミングで連絡をしてもらい、待機場所から移動するのがベストです。
YVR指定の合流地点ではアイドリング待機ができませんので、迎えに行く方との上手な連携が必要になります。
おすすめの待機場所
30分利用可能なおすすめの電話待機スポット
jetSet Cell Phone Waiting Areaです。最新の駐車システムを導入しているjetSet Parkingに隣接した電話待機用のスポットです。
24時間無料で利用可能で、運転手は必ず車内または近くで待機する必要があり、待機時間も最大30分と限られます。個人的にオススメするのは、このスポットでもYVRのFREE WIFIを十分拾うことができる点です。連絡があったら、各合流点まで3~5分で到着可能です。
カナダ税関近くのTim Hortons
最初の画像で★印がつけられている場所です。カナダ税関(CBSA)のある建物の一画にTim Hortonsがあり、お店の周囲の「VISITORS」スペースは30分間無料で24時間駐車可能です。車内に残る必要はないので、暖かい所でコーヒーを飲みながら待機できます。もちろん店内に移動すれば、FREE WIFIも使用可能です。
かつては、利用者のみ1時間利用可能な駐車場でしたが、現在は30分になっています。そのため、回転率は比較的早く、VISITOR用スペースはそれほど多くなく満車の可能性はありますが、待つ価値はありそうです。無料利用の場合でも、支払機のナンバー登録が必要なので注意が必要です。無料駐車は1日1回までの利用に限られます。それ以降の時間も駐車する場合は、1時間$2.50で利用可能で、平日は上限額設定もあります。詳しくは、imparkでご確認ください。
ターミナルへのアクセスも上記スポットと同様、3~5分です。出入りが特にしにくいということはありませんでした。
合流地点(ピックアップエリア)
連絡があったら、移動を開始します。
到着ターミナルは下の階になり、分岐を真ん中のArrivalsの方に進みます。この道を進むと、その1本の道の中で、まず国際線、次に国際線という順で各ターミナルの前を通過するようになります。国際線、国内線ともに到着時の合流スポットは1ヵ所ずつしかありません。
交通状況にもよりますが、国際線は3分、国内線は5分ほどで到着できます。
(2020年1月26日追記)
この「到着ロビー行き」と「出発ロビー行き」の分岐点は、これまで、またいでいいのかいけないのか不明確な白のしましま模様ゾーンでしたが、最近は車線が白の実線に変更されています。これは明確に車線変更禁止を意味しますので、十分注意してください。写真にあるスカイトレインの高架をくぐる手前であれば、白破線ですので車線変更が可能です。
国際線合流スポット
上記分岐を過ぎた後すぐにあるバス停のような屋根がついたところがピックアップエリアです。渋滞して入れないことも多いので注意が必要です。
国内線合流スポット
国内線の場合はやや進んだところにあり、一番最後のロビー出入り口ドアのすぐ先にあり、向かいの国旗掲揚塔が目印です。屋根の下がピックアップエリアになっています。
まとめ
YVRでは現在、駐車ロットを拡大したり、また既存の立体駐車場横に更に収容数のある立体駐車場を建造中だったりと、このやや不便な状況の改善に向けて努力中です。現在の工事では、6階建てでセントラルビルとともに2021年完成予定とのことですので、待ち遠しいですね。