バンクーバー国際空港(YVR)へ車で送迎する際の駐車場・待機場所情報(送り編)

CAR LIFE

様々な国や地域から人が集まるバンクーバーやBC州での生活において、バンクーバー国際空港、通常「YVR」の利用は、必要不可欠です。
僕自身も、ルームメイトや飛行訓練中の友達などを車で送迎する機会が多く、学生で比較的珍しく車を持つ僕は、喜んで送迎を引き受けています。

様々な交通手段がある中で、荷物も多くなる空港の利用では、車での送迎が、最強の手段です。
ただし、それはあくまでも送られる、迎えられる人目線であり、運転者としては、何を隠そう駐車場・待機場所問題があるのです。

駐車・待機場所の問題とは

地方便や貨物機をメインで扱うYVRの南ターミナルを除き、国際線・国内線を利用する人が使うターミナルへのアクセスは、空港にある複数の滑走路のちょうど真ん中をぐるっと回る一方通行の道路によります。

ターミナルへのアクセスをよくするため、非常に近くまで走れるようになっています。一方で、航空機が安全に運航するためには、空港の付近の背の高い建物の設置には制限を設ける必要があります。そのため、闇雲に空港ターミナル付近に建物、特に立体駐車場などの高い建物を建てるわけにはいかないんですね。

こういった事情から、YVR周辺には、便利な立地に多くの車を収容できる立体駐車場を多く作ることができないのです。そのため、少し離れた平面駐車場だったり、立体も3階程度の小規模なものに限られており、円滑な交通を維持するためにも、空港付近での車の駐停車については非常に厳しく管理されています。

本記事は、「送り編」としてYVR空港に大切な人を送って行く際に必要な情報をまとめています。
「迎え編は」下記リンクから!

YVRに車で「送って」行く

送るのは比較的簡単です。次の2パターンがあります。

まず大前提で、出発ロビーのあるフロアは到着ロビーの上の階になり、車で空港に向かうと出てくる分岐では右側に進んで行くことになります。ここだけ間違えなければあとは1本道の中で国際線ターミナル→国内線ターミナルの順でアクセス可能です。

撮影: 2020年1月

(2020年1月26日追記)
この「到着ロビー行き」と「出発ロビー行き」の分岐点は、これまで、またいでいいのかいけないのか不明確な白のしましま模様ゾーンでしたが、最近は車線が白の実線に変更されています。これは明確に車線変更禁止を意味しますので、十分注意してください。写真にあるスカイトレインの高架をくぐる手前であれば、白破線ですので車線変更が可能です。

パターン1:ただドロップするだけの場合

国際線ターミナルへ送る

国際線ターミナルは比較的早めにアクセスできるとこにありますが、注意しなくてはならないのは、国際線出発エリアの最初の半分はアメリカ専用国際線ターミナルだということです。日本行き便などは、当然通常の国際線ターミナルを利用することになるので、手前のアメリカ専用のところで降ろしてあげないようにしてあげて下さい。万が一ここで降ろしても、ターミナル内は全て繋がっていますので安心ですが、少し歩かせることになります。

目印は、このタワー(管制塔)です。このタワーの手前がアメリカ専用線、奥が国際線です。

タワーの奥が国際線、手前がアメリカ行き専用 出典:Google Maps
撮影: 2020年1月

手前側だとタワーの真下は警察専用のスポットのため停車禁止場所です。
また、最後の入り口の奥もバス専用で停車禁止になりますので、それぞれ注意が必要です。

国際線のドロップスポット

タワー(管制塔)が正面に見えたら、その奥の広い範囲が国際線ドロップエリア

国内線ターミナルへ送る

次に、国内線です。この場合は、もっと奥まで進みます。
目安は、スカイトレイン駅とターミナルを結ぶ歩道橋です。この歩道橋より先がカナダ国内線の出発ロビーエリアになります。

国際線と同様、最初の数台分のスペースは警察専用の停車禁止場所になります。ターミナルへの入口ドアが出てきたところあたりから、一時停車が可能になります。

奥の限界は、写真左の方に白い屋根の小屋のようなものをご覧頂けると思いますが、これはGateway Valetという有料駐車スポットで、その手前までの範囲になります。

国内線のドロップスポット

駅とターミナルを結ぶ歩道橋が見えたら、その奥の広い範囲が国内線ドロップエリア

パターン2:駐車して出発まで一緒に過ごす場合

上記のドロップオフエリアは、あくまで駐車禁止場所で、停車だけが許可されたエリアですので、運転手も一緒に車から離れることはできません。ターミナルで出発までの時間を一緒に過ごすのであれば、空港で上記の場所でお客さんをドロップしてから、車を駐車しに行く必要があります。

周囲の駐車場情報

YVR公式Webサイトで紹介されている駐車場は下記の4箇所です。

出典:www.yvr.ca/en/passengers/parking-yvr

まず、各サービスの概要は次のとおりです。

Gateway ValetParkadejetSet YVR ParkingValue Long Term
30分設定なし$5.00なしなし
1時間$34.50$10.00 なし$4.25
3時間(1日料金)$30.00$12.75$12.75
1日$46.75$36.75$24.75(早割あり)$21.25(早割あり)
距離すぐ近く(道路沿い)徒歩1~5分5分おきの
シャトルバスで
4~6分(無料)
6~20分おきの
スカイトレインで
4分(無料)
運航時間帯以外は
シャトルが運行。

Gateway Valet

Valet Parkingとは、受付をする際に車の鍵を係に預けるコンシェルジュタイプの駐車場です。Gateway Valetが保有する立地は国内線・国際線ともにターミナルの入り口に最も近い場所にあります。近いというよいも、路上を使用しています。距離的に最も便利なサービスになっている一方、利用料金は高めの設定です。

国際線ターミナル付近の受付場所 出典:Google Maps
国際線到着階の駐車スペース 出典:Google Maps

Parkade

YVR周辺にある唯一の立体駐車場です。30分$5から利用できるのが特徴で、立地もターミナルに隣接しており、悪天時でも徒歩移動できる便利なところにあります。3階が屋上階になります。
空港近くの分岐を看板のとおり進めば、迷わず入れます。1日単位の長時間用と1時間単位の短時間用が別の入り口ですので、そこも注意が必要です。

1時間単位の短時間用の入り口 出典:Google Maps

jetSet YVR Parking

2019年3月にリニューアルしたYVR周辺では最も新しい駐車場で、ヨーロッパでは多く採用される「ドロップアンドゴー」と呼ばれる斬新なシステムを北米では初めて導入している点も特徴的です。駐車レーンに駐車後、自動受付機で精算またはオンライン予約の確認を行い、レシートを印刷します。印刷されたレシートと鍵を一緒にドロップオフボックスに入れて預けます。帰りの時間近くになると、係が回収の位置に車を移動してくれるので、自動鍵返却機で鍵を回収します。
位置的には、ターミナルから少し離れた位置にありますが、無料シャトルの往復運行でカバーしてくれるので便利です。ただし、短時間の場合は3時間以上から利用可能ですので、注意が必要です。

撮影: 2020年1月

Value Long Term

ターミナルまでスカイトレインのカナダラインで2駅に相当するTempleton駅の近くにあり、距離的にはやや離れた位置になります。
スカイトレインは5:10am~1:27amの間、7~20分間隔でTempleton駅→YVRまで、帰りは5:07am~00:56amの間で運行しています。往復ともに駐車場利用による無料乗車券を券売機で発行する必要があります。上記の時間外でも無料シャトルバスを20分おきに運行しており、暖房完備の待合室でバスのGPS追跡もできるので安心です。
1時間から利用は可能ですが、名前のとおり長時間向けの駐車場という位置づけですので、移動時間も含めると短時間での利用はあまりお得感がないかもしれません。

Value Long Term入口 出典:Google Maps

番外編:McArthur Glen Outlet Mall駐車場

個人的オススメはここです。一つ上で紹介しているValue Long Term駐車場の最寄りと同じTempleton駅にあるMcArthur Glen アウトレットモールの駐車場です。駅までは徒歩で移動可能で、YVRまで2駅の距離です。当然、利用者用の駐車場無料ですし、バンクーバーになかなかないアウトレットのモールなので、ついでにいっぱい買い物をして帰れます。ただしスカイトレイン運賃は必要で、コンパスカードを使用しても往復$4.80は掛かるので、30分程度なら立体駐車場(Parkade)に停めても変わらないじゃん!という感じです。

McArthur Glen Outlet駐車場 出典:Google Maps

まとめ

送り時の駐車場おすすめのまとめ

30分~1時間程度や天気が悪い時は、立体駐車場が近くて便利!
3時間を超えるならjetSetでパークアンドゴーまたはOutletで買い物をついでに!
丸1日ならValue Long Termを事前予約!
豪華に何より便利に行くならGateway Valetで直付け!

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