カナダのパイロットが必ず取得する無線資格「ROC-A」を2時間でマスター!(口頭試験編)【日本語解説】

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こちらはパイロットの無線資格「ROC-A」の日本語解説ページ「番外編」です。
通常編と緊急編をまだご覧になっていない方は、下記のリンクよりお進みください。


対話式実用試験の問題例

以下の会話は、可能な限り明瞭かつ正確に標準の用語を用い、15語程度で正しく回答してください。

行ったり来たりの実用的な使用において、航空機と管制機関は通常毎回互いの識別を行いません。少し通信の間が空いたり、再識別の要があるときはまた行うことはあります。

パイロットとしての交信例

航空機のコールサインは「C-FWZU」で、管制機関「Schefferville Radio」に対し、パイロットは着陸の許可を要求している状況と想定します。

受検者
受検者

Schefferville Radio
This is Cessna 172 Charlie Foxtrot Whiskey Zulu Uniform
Over

 検定官
検定官

Whiskey Zulu Uniform
This is Schefferville Radio
Go ahead
Over

 受検者
受検者

Schefferville Radio
This is Whiskey Zulu Uniform
Four miles at one thousand
Landing Schefferville
Over

  検定官
検定官

Whiskey Zulu Uniform
This is Schefferville Radio
Roger
Wind — one six zero at one five
Altimeter — two niner niner seven
Over

 受検者
受検者

Schefferville Radio
This is Whiskey Zulu Uniform
Roger

管制官としての交信例

飛行情報センターの「North Bay Radio」が航空機「C-GRFV」からコールされ、最新の天候情報を要求されている状況と想定します。

 検定官
検定官

North Bay Radio
This is Cessna 172 Charlie Golf Romeo Foxtrot Victor
Over

 受検者
受検者

Romeo Foxtrot Victor
This is North Bay Radio
Go ahead

 検定官
検定官

This is Romeo Foxtrot Victor
Requesting the latest weather for North Bay

 受検者
受検者

Romeo Foxtrot Victor
This is North Bay Radio
North Bay
Ceiling 2000 overcast
Visibility 10 miles
Very light snow
Temperature -21
Dew point -23
Wind 240 degrees magnetic at 16
Altimeter 2999
Clouds
Stratocumulus 10 tenths
Over

 検定官
検定官

North Bay Radio
This is Romeo Foxtrot Victor
Roger, out


口頭試験の問題例

無線交話に関する例題

  1. パイロットが呼び掛けなど通信を行う前に気を付けておくべきことは何ですか?
  2. パイロットから管制機関にコールする状況を例で示してください。
  3. 管制機関からコールされた場合の応答のしかたについて例を示してください。
  4. (a) 無線局はどのように識別される?
    (b) もし呼び掛けてきた局のコールサインが不明だった場合、どのように確認しますか?
  5. (a) 無線機のチェックを行う前に注意しておくことは何ですか?
    (b) 無線機のチェックのための信号はどれくらいの時間発信しますか?
  6. タワーから無線機のチェックを要求する場合の例を示してください。
  7. タワーからの無線機のチェックへの応答のしかたの例を示してください。
  8. 次の用語はどんな意味ですか?
    「OUT」「ROGER」「SAY AGAIN」「WORDS TWICE」「CORRECTION」「OVER」
  9. フォネティックのアルファベットのスペルをいくつか示してください。またこれはどんな時に使うものですか?
  10. (a) メッセージの了解はどのようにしますか?
    (b) メッセージの再送を要求するにはどのように行いますか?
    (c) メッセージの訂正を行うにはどのように行いますか?

無線規則に関する例題

  1. (a) MAYDAYとはどういうことを意味しますか?
    (b) 遭難通信の例を示してください。
  2. (a) 遭難通信の中では、どのような情報が含まれますか?
    (b) 遭難通信の例を示してください。
  3. (a) 遭難通信は、どの周波数で実施しますか?
    (b) もし自身が発信した遭難通信が誰からも応答がなかった場合、他の周波数も使うことができますか?
  4. あなたの航空機が遭難状態から脱したら、他の局に遭難状態の終了をどのように知らせますか?
  5. (a) もし遭難通信を聴知したら、どのような行動をとりますか?
    (b) 遭難メッセージの了解要領について例を示してください。
    (c) 遭難通信態勢を邪魔しないように、どのように注意しますか?
    (d) 遭難が発生した場合はどの局が管制を行いますか?
  6. (a) 緊急通信で使用される用語は何ですか?
    (b) 緊急通信とは何を意味しますか?
    (c) 緊急通信は他の通信に対してどのような優先度ですか?
  7. (a) 遭難通信を聴知した場合、どのような手続きを行いますか?
    (b) 遭難通信を聴知したらどのくらいの時間それをモニターしますか?
    (c) 緊急通信の実施例を次の宛先ごとに示してください。
    1. 特定の局宛
    2. 全局宛
  8. 無線通信一般においてどの言語が使用してはならないものですか?
  9. 無線局を設置するにあたりどのような許可が必要ですか?

対話式の管制交話要領のデモンストレーションや、口述試験の内容は試験官により変わります。この中から問題が出題されるとは限りませんので、ご了承ください。


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