カナダBC州の冬季運転時の基礎知識!チェーンは必要?

CAR LIFE

ウィスラーなど、世界でも有名なスキーリゾートを擁するカナダのブリティッシュコロンビア州は、州外や国外からも多くのドライバーが訪れます。
冬の雪山を走る場合、タイヤやチェーンは装着しなければならないのでしょうか?

冬季の運転に関する基礎知識

冬用タイヤやチェーンの規制について

まずBC州においては、下記のような冬用タイヤやチェーン装着の標識がある場合は例外なく全員が装着する必要があります。レンタカーだから、海外旅行だから、緊急だからなどの例外はありません。装着が指定されている道路には、入り口に必ず標識が設置されます。

出典: www2.gov.bc.ca

BC州は、カナダ国内でも比較的温暖と言われる州ですが、カナディアン・ロッキーと呼ばれる山岳部も多く、冬の道路は雪が積もったり氷になったりと危険なところも多くあります。
BC州の多くのハイウェイでは、10月頃からまさに冬ということを感じさせてくれるような峠道が多数あります。道路状況を確認し安全を確保することは運転者の責任です。

規制期間は10月から4月の間!

下のマップ内で、オレンジ色で示された路線のように10月1日~3月30日までのところがほとんどですが、中には緑色で示された路線のように4月いっぱいまで規制があるところもあります。
まずは、これから走りに行こうとするところが、規制があるところなのかを知っておきましょう。

出典: www2.gov.bc.ca

バンクーバー市内などの走行だけであれば、装着の義務はありませんよ!

乗用車のタイヤやチェーンはどれを選べばいいの?

合法的に冬季の指定道路を走行するための2つの方法
  1. 指定の冬用タイヤを装着する(手軽でオススメ)
  2. チェーンなどその他の装備を活用する(代替手段として考えておきたい)

そう、指定期間の指定区間を走行する場合でも、法的には両方装着する必要はなく、どちらかを準備すればオッケーです。

指定の冬用タイヤを装着しよう!

タイヤの溝の深さをチェック!

まずは、BC州で法的に有効な冬用タイヤの状態として、3.5mm以上のトレッド(タイヤ溝)の深がなければなりません。
溝の測り方については、正しく図るには下の動画のような計測器具が必要です。

15秒で分かる「タイヤの溝(トレッド)の深さを測り方

うちもそうですが普通の家庭には、測定器などないと思うので、代わりになる測定方法を紹介します。
それは、25セントコインを使う方法です。エリザベス女王を逆さま向きにトレッドに差し込みます。なんと不敬な方法かと思ってしまいますが。。これで女王の頭のてっぺんが少しでもタイヤに隠れれば、基準は満たしているそうです。試しにコインに定規を当てて測ってみましたが、確かに4mmありました。必要なのは3.5mm以上ということですから、ドンピシャで計測できるいい方法です。

逆さまにして溝に当てる
実測!頭頂部まで4mm

タイヤの種類が適合しているかチェック!

・「M+S」の文字(MUDとSNOWの意味)があるもの
・「オールシーズンタイヤ」として販売されているもの
・「山型+雪印マーク」のシンボルがあるもの(会社によってはM+Sも併記)

【推奨事項 その1】
この最後に記した「山型+雪印マーク」のついたタイヤは、低温でも硬化しにくい合成ゴムを使用しているので、雪や氷のある道ではよりよい牽引力を発揮します。
雪道を走るための安全性で考えれば、このマークがついているタイヤを使うのがベストです。

推奨事項 その2】
タイヤを冬用にする場合、ルール上はメインの回転軸となる前後どちらかの2輪だけに適合タイヤを履かせればオッケーです。4駆車の場合も同様です。しかし、タイヤ4つすべてを冬用タイヤにするのがやはりベストです。また、色んなトレッドパターンのタイヤを混合して使用しないようにしましょう。

15秒で分かる「冬用タイヤの見分け方
BC州で法的に認められた冬用タイヤの条件

1.タイヤのサイドウォールに
A.「M+S」の表記があるもの

B.「オールシーズンタイヤ
C.「山型+雪印」のシンボルがあるもの

2.上記A~Cどれか(両方ある場合も多い)+タイヤ残り溝の深さが3.5mm以上あること

3.少なくとも主要軸側に装着されていること(4輪すべてが推奨)

雪道で活躍するその他の道具の種類を活用しよう!

乗用車の場合は、状況に応じていくつかある冬用の牽引装置の種類を使い分けていくことが大切です。冬用の運行に十分耐えられるという実証済みの商品を選びましょう。

チェーン

特に厳しい雪や氷の道路環境では、上記で紹介したような適合タイヤにプラスしてチェーンを装着するというのがベストです。タイヤだけ使用する予定の人も、運転する地域によっては、車に搭載しておくだけでも安心できるかもしれません。

金属リンク式のチェーンは、メインの駆動軸に装着するだけでも、雪上・氷上ともにより強い牽引力が発揮されます。特に、山道の傾斜のついたカーブではより滑りにくさに効果を感じられるでしょう。

ケーブルタイプのチェーンもありますが、こちらは十分な牽引力は保障されてはいますが、傾斜のついたカーブでの横方向への滑りやすさには金属タイプにはかないません。ただ、軽さや装着の容易さではこちらに軍配が上がります。

ちなみに、夏用タイヤにチェーンを付けてもBC州では代替手段として認められないので注意が必要です。

冬用チェーンをタイヤに装着するにはコツが必要になります。そのための8ステップは下記のビデオで紹介されています。

冬用タイヤチェーンを装着するための8ステップ(3’49”)

スパイクタイヤ

英語では「Studded Tires」と言います。氷上を歩く滑り止めシューズと同じ考えで、雪や氷のある道路に金属の爪を立てて安全に移動しようという方法です。道路の舗装を傷めてしまうので、タイヤの表面から2mm以上飛び出しているものは推奨されません。こういった理由から、使用期間は10月から4月の冬季の間のみに限定しましょう。それ以外の期間で使用している場合は罰金が科せられます。

スパイクタイヤを使用する場合は、4輪すべてに使用するようにしましょう。後ろ側だけというのはまだありですが、前輪だけというのは絶対にダメだそうです。

スノーソックス

正式には「Textile Tire Covers」と言います。フェルト生地のミトンに雪や氷がくっついてしまう原理を利用した布地のタイヤカバーです。布製カバーがタイヤにつけられると、素材が路面とくっつこうとするので、その効果を利用した滑り止めです。ただし雪のない舗装道路を走っていると、消耗が早いので、アスファルトに出たらすぐに取り外しましょう。

自動タイヤチェーン

自動タイヤチェーンは運転手が座席から操作でき安全かつ快適に使用できる優れモノだそうですが、僕はこんなものがあるのを知りませんでした。。下の動画のようなものです。

チェーン=タイヤに巻くものという固定観念を壊されました。。

ホイールサンダー

ホイールの砂撒きシステムは、タイヤの前に砂を落としてけん引力を増すという原始的なものだそうです。僕は見たことも聞いたこともありません、、

違反した場合の罰金

違反時の罰金について
指定された冬用タイヤやチェーンの装着がなく、指定エリアを運行した乗用車のドライバーは、車両運送法により、処罰の対象となります。罰金はなんと$121
警察や法執行機関に停められてしまったら、もちろんそのまま乗って帰ることはできないので、レッカー代も必要になります。
罰金の問題ではなく、安全の問題ですので、必ず装着しましょう。

車に乗る前にすべき3つのこと

雪の日に車に乗る前にすべき3つのこと
  1. 雪下ろし
  2. 空気圧のチェック
  3. ウェブカメラを利用して道路状況を事前チェック

0.タイヤの適合のチェック!

チェーンや冬用タイヤ装着が義務化された区域を走行することを計画している場合は、上の章でみてきたように、まずはタイヤの適合マークや、チェーンの搭載を確認しましょう。

1.車に積もった雪を下ろそう!

フロントガラスはもちろん、屋根や両サイドの窓、灯火類付近も雪をしっかり降ろし、後続車や歩行者に危険が及ばないように配慮するとともに、最低限の視界を確保しましょう。
これを怠って運転すると違反になり、もれなくチケットをプレゼントされます。バーナビー警察のtweetによると、このドライバーは$109のチケットをもらったようです。

カナダのドライバーはたいていこういうものを車に常備しています。
僕は、カナディアンタイヤで買った15ドルくらいの柄が長いタイプを常備しています。

2.空気圧をチェックしよう!

適正な空気圧を保つことが、タイヤのトレッド(溝)の寿命を延ばし、安全を促進する秘訣です。気温低下に伴って空気の体積は縮小するので圧が下がります。タイヤが冷える冬の時期は、1ヵ月に1回はチェックするようにしましょう。

空気圧の測定と空気入れは、大半のガスステーションでできます。1ドルコインを入れて空気を入れるようなものが多いです。使用の前には、自分の車の適正な空気圧を知っておく必要があります。

空気圧をチェックするだけなら、高いですがチェッカーを持っておいてもいいかもしれません。

こういったコンプレッサーがあれば、自宅でも充填が可能ですね。ガスステーションが近所の便利なところにあれば、それで充分だと思います。

3.ウェブカメラを利用して道路状況を事前にチェックしよう!

BC州では、ドライバーへの交通安全情報の提供の手段として、ハイウェイのなんと450ヵ所以上に設置されたウェブカメラ映像をオンラインでリアルタイムに見ることができます。出発前に、自分が通行するであろう気になる場所の天気や渋滞状況、路面状況を事前に情報収集できるので、コレ本当に便利です。

ウィスラーにある交差点の例です。

その他、冬の車移動に関して知っておいた方がいいこと

変動式速度制限システム

一部の地域のハイウェイでは、「変動式速度制限システム」というシステムが導入され、路面状況や天候に応じて速度制限が管制されています。

制限が出されている場合は、計画よりも移動時間は大幅に掛かることになるので、余裕をもった移動計画を立てましょう。

10秒で分かる「変動式速度制限システム」

カナダ環境省は、標高の高い地域を車で移動する場合に、運転者にBC州ルート予報を利用するように呼び掛けています。
標高に関する情報だけでなく、積雪量などが順次アップデートされています。

レンタカーを借りる場合

レンタカーで走る場合は、カナダのどこの州を走るかによって注意の度合いが変わってきます。
ほとんどの場合は、「M+Sタイヤ」か「オールシーズンタイヤ」が標準で装着されているので、心配は要りません。ただし、これだけだと冬の指定道路を走る場合の最低基準をクリアしているにすぎません。

もし、ウィスラーなども含めて雪の多い地域まで足を伸ばそうとしているのであれば、レンタカー会社のスタッフに「フルウィンタータイヤの装着」をお願いしておくことがおすすめです。
サイドウォールに山型と雪印がついたタイプです。BC州のレンタカー会社では、少し追加料金は必要になりますが、これに対応してくれるところがほとんどです。

タイヤチェーンの使用に関するポリシーについてもあわせて確認してみましょう。会社はチェーンを最初のプランに入れていないことがほとんどですので、場合によっては併せてレンタルしましょう。自前のチェーンやその他の牽引装置を持っているのあれば、ちゃんとそれを適切に装着できる限り使用してもオッケーとされることがほとんどのようです。

BC州に冬の旅行に関する豆知識

休憩エリアの利用

州内に約170の休憩エリアが利用可能です。いくつかは期間限定ですが、年間を通して利用可能なところもあります。

河川フェリーの利用

BC州では、橋などがなく通行が不便な14ヵ所で、人や車を移動させるためのケーブルフェリーを無料で運航しています。こちらは、州政府が複数の船会社と契約をしているので、営業時間、最大運搬可能台数などはそれぞれ異なるため、確認が必要です。

タイムゾーン

BC州のほとんどの箇所では太平洋標準時を使用していますが、東側の一部地域では1時間進んだや山岳部時間というものを使用しているところがありますので、注意が必要です。

まとめ

自家用車でもレンタカーでも、指定区域を走行する場合は、指定のタイヤもしくはチェーンなどの装着が必要になります。
出発直前時の情報収集も含めて、事前に準備できることがほとんどだと思います。
万全の準備をして安全運転で冬のカナダを楽しみましょう!

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